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シャーロッキアン! 1 [コミック]

シャーロッキアン! 1
池田邦彦
双葉社(ACTION COMICS)

シャーロッキアン!(1) (アクションコミックス)

シャーロッキアン!(1) (アクションコミックス)

  • 作者: 池田 邦彦
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2011/02/28
  • メディア: コミック




<裏表紙あらすじ>
シャーロッキアンである女子大生・原田愛里と大学教授・車路久のコンビがベーカー街のホームズ&ワトソンよろしく、さまざまな依頼人(?)のため『シャーロック・ホームズ』物語に隠された知られざるオドロキの秘密に挑む!
心と謎を解きほぐす極上のハートフル推理エンターテイメント!

コミックです。
シャーロッキアンには注釈はいらないだろうと思いきや、裏表紙のあらすじの上に、『シャーロック・ホームズ』物語を実際に起こった事実だとして、作中のさまざまな謎や矛盾に合理的な解釈を与えることに喜びを感じる熱狂的ファン、との説明がありました。
本書のテーマというかポイントは、第2話のラストで愛里がいう「シャーロッキアンって、重箱の隅をつつくようなつまんない細かい事を……ゴチャゴチャ言ってるひとだと思ってました。」「でも本当はそうじゃないんだってわかったんです」「シャーロッキアンはホームズ物語の中から……人が生きる上での大切なメッセージを読み取って……教えてくれるんですね!」というせりふに凝縮されていると思います。
なので、シャーロック・ホームズばりの切れ味鋭い推理とかストーリーではなく、ハートウォーミングな方向での展開が多いので、読まれる場合はそのおつもりで。でないと、愛里の察しの悪さにイライラしちゃうかもしれません。たとえば第8話の”あれ”を見てイタズラ書きだと思うなんて、シャーロッキアンとまではいかなくとも、『シャーロック・ホームズ』物語のファンにはいないのでは?
全体としては、ホームズ、ではなくて、シャーロッキアンを題材にするあたり、なかなか珍しい切り口で楽しめました。扱われる謎が、もう一歩歯ごたえのあるものだと、もっともっと楽しくなると思います。また、狂人と紙一重、と作品中でも書かれているシャーロッキアンの振る舞いを題材にしてもおもしろいのではないでしょうか?
期待して続きを待ちます。
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