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庵堂三兄弟の聖職 [日本の作家 さ行]


庵堂三兄弟の聖職 (角川ホラー文庫)

庵堂三兄弟の聖職 (角川ホラー文庫)

  • 作者: 真藤 順丈
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2010/08/25
  • メディア: 文庫


<裏表紙あらすじ>
死者の弔いのため、遺体を解体し様々な製品を創り出す「遺工」を家業とする庵堂家。父の七回忌を機に、当代の遺工師である長男・正太郎のもと久々に三兄弟が集まる。再会を喜ぶ正太郎だが、次男の久就は都会生活に倦み、三男の毅巳も自分の中の暴力的な衝動を持て余していた。さらに彼らに、かつてなく難しい「依頼」が舞い込んで――。ホラー小説の最前線がここに!! 新しい流れを示す日本ホラー小説大賞受賞作。

第15回日本ホラー小説大賞の大賞受賞作です。
同じ年に、「地図男」 (MF文庫ダ・ヴィンチ) で第3回ダ・ヴィンチ文学賞を、
「RANK」 (ポプラ文庫) で第3回ポプラ社小説大賞特別賞を、そして、
「東京ヴァンパイア・ファイナンス」 (電撃文庫) で第15回電撃小説大賞銀賞を受賞
という、華々しいデビューを飾った作家です。それにしても一度にこんなに受賞するとはすごいですね。
この作者の作品を読むのはこの「庵堂三兄弟の聖職」が初めてですが、いやあ、変なことを考える作家ですねぇ。感心します。「遺体を解体し様々な製品を創り出す」職業って...うーん。
ホラー大賞を受賞しているのですが、ホラーという印象はまったくないですね。なにしろちっとも怖くない。
超特殊な職業を背景にしていて、登場人物もまあ常軌を逸したというか、変な人物ばかりですが、異形の家族小説なのではないでしょうか。毒気が強いので嫌がる人もいるとは思いますが、なんだかそんな印象を受けました。


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