SSブログ

デクスター 幼き者への挽歌 [海外の作家 ら行]


デクスター 幼き者への挽歌 (ヴィレッジブックス)

デクスター 幼き者への挽歌 (ヴィレッジブックス)

  • 作者: ジェフ リンジー
  • 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
  • 発売日: 2007/03
  • メディア: 文庫


<裏表紙あらすじ>
デクスター・モーガン。表の顔はマイアミ警察の鑑識技官であり、人当たりのよい好青年。だが裏の顔は――殺人衝動を抑えきれず、満月の夜に悪人を狩る闇の仕置人だった! あるときデクスターは、警察官である妹のデボラから、一滴の血も残っていないという奇妙な連続殺人事件の捜査を手伝ってほしいと頼まれた。殺人鬼の心理を知りつくすデクスターは、手がかりを猛追跡し真相に肉薄してゆくが、やがて犯人とのおかしなシンクロニシティが起こりはじめる。殺人者の正体はいったい? 次の獲物は? 
数多のミステリー賞にノミネート、米で放映中のドラマも話題沸騰の大人気ミステリー。

この「デクスター 幼き者への挽歌」が絶版だったので、第2作の「デクスター 闇に笑う月」 (ヴィレッジブックス)を先に読んだこのデクスターシリーズ。(「デクスター 闇に笑う月」 の感想を書いたブログへのリンクはこちら) とてもおもしろかったので、この第1作の「デクスター 幼き者への挽歌」を Amazon マーケットプレイスで購入しました!
この作品でも語り手はデクスターなのですが、「デクスター 闇に笑う月」 を読んだときに顕著だった語り口の軽妙さは、抑え気味です。第1作目だったので、様子見だったのでしょうか。これが好評だったので、「デクスター 闇に笑う月」 で大きく花開いたのかもしれません。抑え気味とはいえ、随所に感じられる余裕(?)が大きな読みどころであることに変わりはありません。
ミステリーとしては、作中に出てくるシリアル・キラーにデクスターがシンクロしていく=周波数がぴったり合っていくというか、溶け合っていくというか=ところがポイントだと思われます。
そして、驚きのラストへ向かうわけですが、「デクスター 闇に笑う月」 を先に読んでよかったのかもしれません。冷静に考えると、ちっとも驚きでないような気もしますが、「デクスター 闇に笑う月」 を読んでいたことで、驚き何割増しかにはなっている(当社比)と感じました。
そして、デクスターにとって邪魔っ気な人物がちゃんと始末されるところもおかしい。ご都合主義と言ってはいけません。これも楽しみどころの一つなのだと思います。
シリーズ第3作の「デクスター 夜の観察者」 (ヴィレッジブックス)も当然期待高めて読みます!

nice!(3)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 3

コメント 2

まっきー☆

きっと映像と文章では全然感じ方が違うのでしょね・・・ ワタシはドラマを最初から見たので、こちらのストーリーが最初。 でもぐいぐいひきつけられてしまいました! いつか読みたい1冊ですね♪
by まっきー☆ (2013-02-02 19:43) 

31

まっきー☆さん、ありがとうございます。
ぼくも、映像版を観てみたいと思います!
by 31 (2013-02-05 21:59) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0