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ワーキング・ホリデー [日本の作家 坂木司]


ワーキング・ホリデー (文春文庫)

ワーキング・ホリデー (文春文庫)

  • 作者: 坂木 司
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2010/01/08
  • メディア: 文庫


<裏表紙あらすじ>
「初めまして、お父さん」。元ヤンでホストの沖田大和の生活が、しっかり者の小学生・進の爆弾宣言で一変! 突然現れた息子と暮らすことになった大和は宅配便ドライバーに転身するが、荷物の世界も親子の世界も謎とトラブルの連続で…!?  ぎこちない父子のひと夏の交流を、爽やかに描きだす。文庫版あとがき&掌編を収録。


文庫版の裏表紙側の帯からも引用してみます。

沖田大和 元ヤンキーのホスト。その意外な転職先は……。
神保進  小学五年生。最近はじめて父親の存在を知り……。
ほか、姐御系ホストクラブオーナージャスミン(ただし男性)や王子様系ホスト雪夜ゴリラ系配達所所長ボス小太り系配達員コブちゃんメガネ系配達員リカさんなどなど。
個性的な面々で贈る父子&お仕事物語


もうミステリではありませんね、ここまで来ると。
ちょっとした謎があったとしても、それは物語のスパイスでしかなく、謎を解こうというモチベーションもあんまりありませんし。
それでも楽しかったから、よし、としましょう。
今引用したところからもおわかりかと思いますが、個性的な面々の登場するホームドラマみたいなストーリーです。
また会いたいかも、と思わせてくれたので、十分成功した作品なのだと思います。
「沖田大和モテモテ男塾」に入っても、モテそうにない、ってのがナイス!

ところで、タイトルの意味が今一つピンときませんでした。
ワーキング・ホリデーの理解が間違っているのかな、と思って Wikipedia を見てみると、
「ワーキング・ホリデー (Working Holiday) とは、二国間の協定に基づいて、青年(18歳~25歳または30歳)が異なった文化(相手国)の中で休暇を楽しみながら、その間の滞在資金を補うために一定の就労をすることを認める査証及び出入国管理上の特別な制度である。」
うーん、本書にはふさわしくないですね。
ホストから変わった慣れない仕事(=ワーキング)と子供の夏休み(=ホリデー)をくっつけたのでしょうか?
いまいち。

とはいえ、続編「ウィンター・ホリデー」というのがいずれ出るらしいので、楽しみにして待ちます。



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