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花嫁は墓地に住む [日本の作家 赤川次郎]


花嫁は墓地に住む (ジョイ・ノベルス)

花嫁は墓地に住む (ジョイ・ノベルス)

  • 作者: 赤川 次郎
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2013/12/12
  • メディア: 新書


<裏表紙あらすじ>
不倫カップルが密会で見た幽霊の正体は……?
女子大生・塚川亜由美と親友の神田聡子は、温泉宿で聡子の親戚・須田朱美と遭遇。朱美は、不倫相手の河本昭男と旅館で落ち合う予定だった。しかし、そこへ朱美の母や河本の妻までやって来て一波乱! 亜由美に助けを求めた朱美は、以前、深夜の墓地デートで幽霊を見たと打ち明けて……。宿には元教師、仲居頭など問題を抱えた人間が集い、やがて1億円を巡り大混乱に!? 表題作のほかに「花嫁は名剣士」を収録。


花嫁シリーズも27作目。毎年確実に年末に1冊出版されていますね。
この「花嫁は墓地に住む」 も12月発売でした。
「クリスマスにはクリスティを」ならぬ「クリスマスには花嫁シリーズを」なわけです。
と、前作「崖っぷちの花嫁」の感想(リンクはこちら)とまったく同じ書き方で始めてみました。
「花嫁は女剣士」「花嫁は墓地に住む」の2話収録です。

「花嫁は女剣士」は冒頭、OL風スーツ姿で仕込み杖を振るう女性が出てきます。ここまで来るとファンタジーですが、楽しい。全然関係ないけど、「赤いこうもり傘」 (徳間文庫)を思い出したりしました。
この女剣士の正体、赤川次郎の読者なら簡単に見抜けてしまうわけですが、そこもまた良し。
社長がいかにもな悪人というのもいつも通りでまあいいのですが、会社名が<M重工>ってのは、あんまりよくないんじゃないでしょうか? アルファベットを使うのはいつものことで、ここでも、N団地、Rスポーツ、K化学なんてのが出てきます。これらはまあいいでしょうけど、重工といったら、すぐに三菱重工業を連想するのに、使うアルファベットがM...わざとでしょうか。うーん。

「花嫁は墓地に住む」の方は、内容的に「住む」というのは言い過ぎですけれど、いいタイトルですね。
温泉宿で全員集合! 的な、赤川次郎らしい一品。ドタバタドタバタしますが、最後はしゅっと収まるところへ収まる名人技をお楽しみください。



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