ブラックスローン [日本の作家 加藤実秋]
<裏表紙あらすじ>
個性的なホストたちが人気を集める渋谷のホストクラブ「club indigo」。常連客の真千子が殺され、指名されていたホスト・DJ本気が疑われる。オーナーの晶とホストたちが事件を追ううち、ネット上に「もう一つのindigo」が存在し、真千子がそこを運営していたことが分かる。ネットとリアルの両方から犯人探しを進める晶たちだが……。大人気シリーズ最新作が文庫オリジナルで登場!
いままで東京創元社で出ていた「インディゴの夜」シリーズですが、この「ブラックスローン」 から集英社に移ったみたいですね。
前作「Dカラーバケーション」 (集英社文庫)までの4作も集英社文庫に収録されました。表紙を並べて比べてみましょう。
買いなおしてはいませんが、大矢博子さんの解説によると、集英社文庫版は大幅に加筆修正されていて、かつ、おまけの連載短篇まであるらしい...
これって昔からのシリーズ読者に不親切極まりない移籍ですよね!
この「ブラックスローン」はシリーズ初めての長編となっています。
あらすじはちょっとストーリーを明かしすぎな気もしますが、的確です。
リアルの世界とバーチャルな世界をいったりきたりするというプロットの作品、実は難しいテーマだと思うのですが、ホストクラブという、リアルにあるバーチャル的な世界を通すことでうまく展開していっています。
懐かしいホスト達とも再び会えたし、ミステリ度も(当社比)大幅アップで、短いストーリーなのに、十分楽しみました。
次の「ロケットスカイ インディゴの夜」 (集英社文庫)も出ていて楽しみです。
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