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聖女の塔 [日本の作家 篠田真由美]


聖女の塔 建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社文庫)

聖女の塔 建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社文庫)

  • 作者: 篠田 真由美
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2013/08/09
  • メディア: 文庫


<裏表紙あらすじ>
明治の教会が残る長崎県の無人島で、女たちが火に焼かれて死んだ。宗教的理由による集団自殺か、殺人なのか? 桜井京介は、事件性を疑う私立探偵に乞われ現地へ向かう。その頃、蒼はカルト教団に入信した友人を救おうとしていた。二人に迫る悪意の罠。狂気の炎が再び空を焦がす時、京介は蒼を救えるのか!?


シリーズもどんどん大詰めに向っている、この「聖女の塔 建築探偵桜井京介の事件簿」 (講談社文庫)を読み終わったので、残り3冊となりました。
シリーズ終盤が近づき、作者のあとがき(ノベルス版あとがき)にも書かれていますが、作品の位置づけが変わってきたようです。
一作ずつの独立性が減って、シリーズ展開へ奉仕する雰囲気が強くなっています。

前作「胡蝶の鏡」(講談社文庫)の感想で、
「どうやらこのシリーズ、京介の謎を明かしていく方向で話が進んでいきそうなので、楽しみなような、怖いような、そんな感じです。」
と書きましたが、今回、あからさまに(?)京介を目の敵にする人物がラストで明らかになります。怖い。

長崎県の無人島・波手島の事件(?) と、蒼が潜入する(?) 宗教団体の事件。
この作品の事件の構図が、すなわちこのシリーズのフィナーレへ向けての徴なのでしょう。
名探偵対名犯人、というシリーズになっていくのでしょうね。
それにしても、蒼。本当に大学生?
ファンの方々には申し訳ないですが、ちょっと気持ち悪いです...

残り3冊、最後の「燔祭の丘 建築探偵桜井京介の事件簿」 (講談社ノベルス)が文庫になる前に追い付いておきたいです。


<蛇足>
「通話が切れてから、すばやくボタンを操作して送信記録を消去する」(P384)
というのがありますが、通話も送信記録っていうんですかね?



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