海街diary 7 あの日の青空 [コミック 吉田秋生]
<裏表紙あらすじ>
中学最後の年を迎えたすずに、静岡の高校からサッカー特待生の話が舞い込む。なかなか決められず、悩む彼女に寄り添う風太だが……。一方、すずの姉たち3人もそれぞれ恋の悩みを抱え!?
鎌倉の街に初夏の風が吹く、シリーズ第7巻。
このシリーズ第7巻「海街diary 7 あの日の青空」 (フラワーコミックス)には、
「同じ月を見ている」
「パンと女子と海日和」
「あの日の青空」
「遠い雷鳴」
の4話 収録。
「同じ月を見ている」では、いよいよすずが進学についての決断をします。
「同じ月を見ている」というのは「いろんな人がいろんな気持ちでおんなじ月を見てるんだろうね」という意味であるわけですが、「月はずっと同じように闇を照らしてくれていた」という含みも月はもっているわけですね。
紹介されている、満月の夜月が海に映って道みたいに見える「月の道」、観てみたいです。
久しぶりに藤井朋章の消息が触れられているのがGOODですね。
「パンと女子と海日和」では、幸ねえとヤスがついに恋人宣言。
一方で、浜田店長は千佳を置いてネパールに(2週間だけど)行ってしまうし、佳乃は坂下課長との間の壁にいらいらしています。
「あの日の青空」は、これまで何度も出てきたネパールの青空のことですが、なかなか意味深ですね。
すずは奈良・京都へ修学旅行。こちらはお笑いパートですね(笑)。
一方で、ついについに、佳乃と坂下課長の仲が大きく進展します。山猫亭の福田のおやじが大きな役割を果たします。福田のおやじのする話も、坂下課長のする話も、重い内容ですが、重要ですね。
「話聞いてくれるいう相手がいつまでもおる思とんのか!? そんな相手が明日もまたおんなしように笑てくれるいう保証がどこにあんねん!」
「遠い雷鳴」は、うまくいきはじめた幸ねえと佳乃、そして決断を仕切ったすずの後日談的な雰囲気を漂わせながら、残ったチカの試練(?)が出てきます。
「あの日の青空はね たぶん あの場所に行かないと見えないんだよ」というチカのセリフが象徴的ですよね。
浜田店長がネパールに行ってしまったというだけではなくて、妊娠検査薬ですか...続きが気になりますね。吉田さん、あんまり厳しい運命をチカにつきつけないでくださいね。
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