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ダマシ×ダマシ [日本の作家 森博嗣]


ダマシ×ダマシ (講談社ノベルス)

ダマシ×ダマシ (講談社ノベルス)

  • 作者: 森 博嗣
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2017/05/08
  • メディア: 新書


<裏表紙あらすじ>
「もしかして、ある人に騙されてしまったかもしれないんです」
上村(かみむら)恵子は、銀行員の鳥坂大介と結婚したはずだった。
鳥坂に求められるまま銀行口座を新設し、預金のすべてを振り込んだ。
だが、彼は消えてしまった。預金と共に。
鳥坂の捜索依頼を受けたSYアート&リサーチの小川令子は、
彼がほかに二人の女性を騙していたことをつきとめる。
だが、その鳥坂は死体となって発見された。
事務所メンバの新たなる局面。Xシリーズ最終話!


森博嗣のXシリーズ第6作にして最終巻です。
「イナイ×イナイ PEEKABOO」 (講談社文庫)
「キラレ×キラレ CUTTHROAT」 (講談社文庫)
「タカイ×タカイ CRUCIFIXION」 (講談社文庫)
「ムカシ×ムカシ REMINISCENCE」 (講談社文庫)
「サイタ×サイタ EXPLOSIVE」 (講談社文庫)
と、これまでの5作は文庫化されています。
森博嗣の作品はほかにも既に読んでいて、感想を書いていないものがいくつかあるのですが、今月読んだ3冊目のこの本を先に感想を書きます。
本当は「χの悲劇」 (講談社ノベルス)の感想を先に書かないといけないとは思うんですが...

ミステリ的には扱われているのは結婚詐欺と、その詐欺師が殺される、という事件です。
結婚詐欺のほうは、なんとなく、ほぅと思える感じで描かれていますが、いくら婚約者といえども、人の口座はこのご時世開設できないのではないでしょうか... 戸籍や住民票では、本人確認用の書類として不足ですし... このあたりの手続きがうるさくなる前に時代設定がされているようにも思えません。
このXシリーズは、非常に現実的に進められるシリーズなので、こういう不手際はあまり好ましくありませんね。
でも、それ以外の、信じ込ませる手口とかは、ナチュラルな感じです。
こういうの好きですね。

シリーズ最終巻だけあって、ミステリ的な部分よりも、登場人物たちの動向のほうが、シリーズ読者には楽しめましたね。
シリーズは終わってしまいましたが、小川令子、真鍋瞬一、永田絵里子、そして椙田泰男の今後が楽しみですね。
あと、やはり、森シリーズならでは、他のシリーズの登場人物とのつながりがさっと明かされるのがポイントですね。


いいなあ、と思ったHPがあったので、以下に勝手にリンクを張っています。
ただ、どちらも強烈にネタばれしまくっていますので、ご注意ください。
灯台杜と緑の少年
KOERU.JPIS  THE PRACTICE OF TRANSCEND ONESELF.


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