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僕と先生 [日本の作家 坂木司]


僕と先生 (双葉文庫)

僕と先生 (双葉文庫)

  • 作者: 坂木 司
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2017/06/15
  • メディア: 文庫


<裏表紙あらすじ>
こわがりなのに、大学の推理小説研究会に入ってしまった「僕」と、ミステリが大好きな中学生の「先生」が、身のまわりで起きるちょっとした「?」を解決していく“二葉と隼人の事件簿”シリーズの第2弾。前作『先生と僕』同様、ふたりの活躍に加え、ミステリガイドとしてみなさんを愉しいミステリの世界へと導く!


「先生と僕」 (双葉文庫)(感想ページへのリンクはこちら)に続く《二葉と隼人の事件簿》シリーズの第2弾です。
このシリーズ、《二葉と隼人の事件簿》というんですね。「先生と僕」 の文庫本が出たときにはシリーズ名はこうなっていなかった気がしますが。
それにしても、「先生と僕」の次が「僕と先生」というのは極めて紛らわしいですね。
文庫版あとがきで作者も
「まず最初にひと言謝らせて下さい。ややこしいタイトルですみません。」
と書いています。続けて
「『しかも解説も同じ人だし』」
というのは、逆にちょっと楽しいですけどね。

「レディバード」
「優しい人」
「差別と区別」
「ないだけじゃない」
「秋の肖像」
の5編に、ボーナストラックというか後日譚というかという位置づけの
「指先の理由」が収録されています。

「先生と僕」感想に書いた不満はまったく解消していません。
不満は大きく2点。
紹介されている作品があまりにも有名すぎて新鮮味がない、ということと、扱われている謎が魅力的ではないこと。
紹介される作品が、
「ブラウン神父の童心」 (創元推理文庫)
「怪盗紳士リュパン」 (創元推理文庫)
「ポー名作集」 (中公文庫)
ってラインナップだと、ちょっとなぁと思いませんか?? 
いくらなんでも、このラインナップはないですよね。
ヘンリイ・スレッサーの「快盗ルビイ・マーチンスン」 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
天藤真の「大誘拐」 (創元推理文庫)
あたりは、ぎりぎりアウトでしょうか...

ただ、帯に「二葉と隼人に強敵あらわれる!?」とあるように、冒頭の「レディバード」から新キャラが登場していて、この人、楽しそうなんですよね。
ミステリ味を濃くして、かつ、紹介するミステリを入門編から一歩も二歩も踏み出して、続編を書いてください。



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