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泥棒たちの十番勝負 [日本の作家 赤川次郎]

泥棒たちの十番勝負 (トクマ・ノベルズ)

泥棒たちの十番勝負 (トクマ・ノベルズ)

  • 作者: 赤川 次郎
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2018/10/06
  • メディア: 新書

<表紙袖あらすじ>
不動産営業マンの太田は、念願の土地を売ってもらうために倉橋の家を訪れた。しかし倉橋が殺されているのを発見。そして思わず逃げ出してしまったために指名手配をされてしまう。殺人現場となった家へやって来た淳一と真弓は、地下にお宝が隠されているのを見つける。どうやら倉橋は淳一の同業者である泥棒のようだった。小心者の太田が犯人ではないと考えた淳一は、犯人をおびき出すためにある仕掛けをするが。「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズ最新刊!

「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズ最新刊で、第21弾。
このシリーズ、前回感想を書いたのは、第18弾の「泥棒たちの黙示録: 夫は泥棒、妻は刑事 18」 (徳間文庫)(ブログの感想ページへのリンクはこちら)で、6年も前になりますね。
間の「泥棒教室は今日も満員:夫は泥棒、妻は刑事19」 (徳間文庫)「泥棒たちのレッドカーペット :夫は泥棒、妻は刑事20」(徳間文庫)の2冊は読んでいますが、感想を書けていません。

物語の冒頭に登場し、物語の駆動力となる太田のキャラクターがいかにも赤川次郎という設定になっています。
業績とかいう意味では冴えない(プラス、見た目もさほどだ)けれど、誠実で、苦境に陥っても(たいがい殺人の濡れ衣だったり......)、ひそかに思いを寄せていてくれて助けてくれる若い女性が身近にいる。
そんなに都合よく助けてくれる女性がいるものか、と、まあ、ある意味平凡な中年男性の夢のような物語となるわけですが(もちろん、苦境に陥るのは嫌ですけれどね)、ひょっとしたら赤川次郎の作品は、中年男性向けハーレクインといった性格も帯びているのかもしれませんね(笑)。ただし、赤川次郎の読者層は中年男性ではありませんが......

また田舎から出てくる被害者の妻と孫もいかにも、な感じですね。
孫がアイドルになっちゃったりしないのが不思議なくらい(笑)。

なかなか家を売ろうとしなかったのに急に気を変えた老人。その家には地下に隠し資産があったにもかかわらず。
これ、ミステリ的には魅力的な謎になり得ると思うのですが、さらっと扱われています。
ちょっともったいない気がします。

今回は、道田君が誘拐されたりと活躍’(?)するのが印象的でした。

ところで、タイトルの十番勝負の意味が今ひとつピンとこなかったのですが......




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