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吸血鬼に鐘は鳴る [日本の作家 赤川次郎]

吸血鬼に鐘は鳴る (集英社オレンジ文庫)

吸血鬼に鐘は鳴る (集英社オレンジ文庫)

  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2019/07/19
  • メディア: 文庫

<カバー裏あらすじ>
「正統」な吸血鬼の父・クロロックのお供でドイツにやってきたエリカ。年下の義母涼子に、クロロックのお目付役をするよう言い含められたのだ。二人は、取引先の工房で、美しい日本人の修道女アンヌ・マリーと出逢う――。日本語がほとんど通じないドイツの田舎町に、なぜ彼女は暮らすのか? 表題作のほか2編を収録。大人気「吸血鬼はお年ごろ」シリーズの最新作!


「吸血鬼はお年ごろ」シリーズ 第37弾。オレンジ文庫第5弾です。あいかわらずうすーい本です。
と、このシリーズへの感想について恒例の出だしとなりました。毎年同じことを書けますね(笑)。

「吸血鬼に鐘は鳴る」
「吸血鬼とバラ色のドレス」
「吸血鬼は鏡の中に」
の3編収録です。


前々作「吸血鬼の誕生祝」 (集英社オレンジ文庫)(ブログの感想ページへのリンクはこちら)、前作「吸血鬼と伝説の名舞台」 (集英社オレンジ文庫)(ブログの感想ページへのリンクはこちら)と違い、今回は超常現象とかこの世ならぬものが、表題作を除いて、ちゃんと(?) 出てきます。
こういうトレンドは続けてもらいたいです。
この怪異現象をきっかけに、人間の弱さとか、それに対する強さが描かれる、正統派赤川次郎サスペンスと言えるのでないでしょうか。

ところで、「吸血鬼は鏡の中に」に、車について
「それが架空のナンバーでね。登録もしていない。たぶん、盗んだ車に偽のナンバープレートを取り付けたんだろう」(162ページ)
と警官が言うシーンがありますが、ナンバープレートの番号(車両番号)だけではなく、車には車台番号があって、それも登録されているはずですから、警察からこんな発言が出ることはあり得ないです。車をどうやってごまかすか、というのもミステリでは題材の一つなので、ちょっと軽く考えすぎなのは困りものなんですが......



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