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SOTUS その1 [タイ・ドラマ]

今日の感想は、タイのボーイズラブ・ドラマ、「SOTUS」 です。




2gether」(ブログの感想ページへのリンクはこちら
Love by chance / ラブ・バイ・チャンス」(ブログの感想ページへのリンクはこちら
につづく、タイBLドラマ第3弾です。
こちらも、タイBLドラマの中でも屈指の名作、らしいです。
もともとタイで2016年の8月から2017年の1月にかけて放送されたようです。
TV局は、GMM One となっています。GMM TVと違うのかどうか、わかりません......日本でいうところの系列であることは間違いないとは思いますが。
MyDramaListからの情報です)

EP1からEP15まで全15話。だいたい各エピソード45分くらいです。
ぼくが観たYouTubeだと、各エピソードが4つのパートに分かれているので、60本観たことになります。

SOTUS.jpg

画面左が工学部の新入生コングホップ(コング) Kongpob。
日本人の耳にはグはほぼ聞こえませんので、コンホップ、の方が音は近いですね。
演じているのは、Prachaya Ruangroj。一般に Singto (シント)と呼ばれているようです。
とてもとても良い役者さんだと思いました。
まずもって表情が豊かで、表情による感情表現に幅があって観ていて心地よいですね。それと、声がいい。大学のスター、ムーンを選出するイベントであるスターコンテスト(ミス、ミスターコンテストですね。女性がスター、男性がムーンです。タイでは一般的なのでしょうか?)で歌うシーンもありますよ(EP5)。1、2曲目は音程が怪しいところがありますが(笑)。
画面右が工学部3年生のアーティット Arthit 。
演じているのは、Perawat Sangpotirat。一般に Krist (クリスト)と呼ばれているようです 。
この二人がカップルになるまでの物語、ということになりますね。

タイの大学(の工学部)で一般的なのかどうかわかりませんが、少なくともこの「SOTUS」では、学部の先輩が後輩を指導するシステムがあり、タイトルの SOTUS もそのシステムにちなんでいます。
コングホップは被指導側、アーティットが指導側です。
ちなみに、SOTUS は、
Seniority / 敬意
Order / 秩序
Tradition / 伝統
Unity / 団結
Spirit / 精神
の頭文字をつなげたものです。

この指導の中で、コングが筋が通らないことに楯突いていって、アーティットとぶつかる、というのがフレームワークで、よくある設定といえばよくある設定なのですが、このシステムがちょっとあまりにも理不尽でびっくりします。
時代錯誤も甚だしい感じ。
指導というよりも、いじめ、嫌がらせ。
コングは特に目をつけられているからか、公衆の面前で「僕は男が好きです」と3回叫ばされ、しかも、そのあとに10人の男子学生に「僕の彼氏になってくれないか」と言わされる始末です。しかも、ちゃんとやったのに、必要なサインはしてもらえない。
これ、もう立派ないじめですよね。
こういう極端なケースを別にしても、男女差もあるでしょうに、腕立て伏せやスクワット、校庭、グランドを走らせるのを一律で、というのはさすがにありえないなー、というところ。
しかも、こういう先輩たちに認められないと、ギアがもらえない。どうもこれを持っていることが工学部生の誇りみたいなんですよね。
いわばギアを人質にして、新入生いじめをしているかのような構造。
ーーちなみに、このギアはこの物語の重要なアイテムでもあります。工学部生の心の象徴でもあり、
「誰かにお前のギアを大切にしたいと言われたらそれはお前の気持ちを大切にしたい、好きだってことだ。」(EP9)と説明されています。ギアを渡すということは、そういうことなんですね。コングはアーティットに自分のギアをさらっと委ねます(笑)(同じくEP9)。

コングは、そんな中でも、一番ターゲットにされているにもかかわらず
「俺だって先輩達のやり方は好きじゃない
 ただ俺は知りたいんだ
 彼らが何のためにやってるのか
 時には目に見えるものだけが真実じゃないってことなんだろうな」
と言って真実を見極めようとします。

一方でアーティットをはじめとする先輩たちの方にも葛藤や裏事情(?) があることが描かれます。
そりゃそうですよね。常識的に考えてありえないことを命令し指示するんだから。
この点でもこのドラマのSOTUSシステムの設定はおかしいと思います。アーティットたちも、もう少し違うプログラムを用意するのではないかと思えるからです--特にアーティットたちの1年生時代が描かれるところまで来ると、この思いが一層強くなります。
目的達成のための手段が間違っている、ということでしょう。一定の乖離はあり得たとして、常識との差があまりにも激しいと、伝えるべき真意が全く伝わらず、指導システムを導入する意味がなくなってしまいます。達成感や連帯感を得るにしては......
SOTUSシステムについて、コングホップがコメントする場面がスターコンテストのところであるのですが(EP5)、この答はいい答だと思うものの、意見を述べているというよりは、なんだか祈りを口にしているかのように思えてしまいました。

このドラマも、この部分で嫌気がさして観るのをやめてしまう人結構いてもおかしくないな、と思えます。SOTUSシステムそのものはEP9まで続くのですが(SOTUSの修了シーンは、相応に感動的です)、本当に苛烈なシーンは一部を除いてEP2くらいで終わるので、そこを観る方も乗り越えていただければ、と思います。

ちょっと中途半端ですが、長くなってきたので明日に続きます。


タグ:タイBL SOTUS
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