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憂国のモリアーティ 10 [コミック 三好輝]


憂国のモリアーティ 10 (ジャンプコミックス)

憂国のモリアーティ 10 (ジャンプコミックス)

  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2019/11/01
  • メディア: コミック

<カバー裏あらすじ>
白馬の騎士を待つ残酷な“選択”とは──
命の危険を顧みず、人々の平等のために戦うホワイトリー議員。
ウィリアムは同じ志を持つ者として、その覚悟を確かめるべく、貴族院を窮地に追い込む“証拠”をホワイトリーに託す。
爆破殺人未遂事件以降、その身辺に危機が迫る中、“証拠”という力を得たホワイトリーが選ぶ行動とは…!?
清廉なる志の先に待つのは、天使か悪魔か──


シリーズ第10巻。
表紙は、ハドソン夫人。
巻末のおまけまんがで、コミックの表紙を誰がつとめるかが扱われていて笑ってしまいました。


#36、37、38 ロンドンの騎士 第二幕、第三幕、第四幕(The White Knight of London Act 2, Act 3, Act 4)
#39 闇に閉ざされた街(The Dark Night of London)
を収録。

「ロンドンの騎士」は、「憂国のモリアーティ 9」 (ジャンプコミックス)に続いて、白馬の騎士たる、平等実現を目指すホワイトリー議員をめぐる物語です。
ホワイトリー議員、かなり現代的な人物に描かれていまして、この「憂国のモリアーティ」時代背景であるヴィクトリア時代というよりもむしろ、今現在生きている人物のような考え方をしています。
その意味で、モリアーティたちと同類なわけですね。
そのホワイトリー議員に、ミルヴァートンの魔の手が迫る。

ミルヴァートン、かなり象徴的な人物で、今後も大きくモリアーティの前に立ちはだかることでしょう。
「悪魔は何故人を誘惑し悪に手を染めさせようとするのか
 答えは簡単だ
 彼らにとっては善き行いをする者に悪事を働かせることこそが最高の娯楽だからだ」
「私は悪そのもの…
 人を堕落させ悪事に手を染めさせることが何よりの愉悦…!」
なんという嫌な奴。

追い詰められてしまったホワイトリー議員のとる行動(ネタバレになるので書かずにおきます)は理解できるのですが、ホワイトリー議員なら別の行動をしたんじゃないかな、と思えてなりません。
さておき、それで窮地に陥ったホワイトリー議員に対して、モリアーティたちがとる対策が、これまた苛烈ですけれども、こちらはモリアーティたちがやりそうなことです。

そして「闇に閉ざされた街」に続きます。
モリアーティたちのとった対策に対して、ミルヴァートンの反応、そして、シャーロック・ホームズの反応となります。
ホームズが構図を正確に見抜いていることが判明しますね。
作中で、ホームズの兄マイクロフトが指摘しているように、今後のモリアーティの活動にはかなりの難路が想定されますし、物語の着地をどこに持っていくのか、とても興味深くなってきました。
そして最後に爆弾投下。
ワトソンがメアリーと結婚することが、ハドソン夫人とホームズに告げられます。
こっちの展開も興味深そうですよね。



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