SSブログ

Water Boyy [タイ・ドラマ]

タイのドラマ「Water Boyy」の感想です。



「Our Skyy」を観る予習として、
Theory of Love」(感想ページはこちら
’Cause You are My Boy」(感想ページはこちら
と観てきまして、残るはあと1カップルとなったのですが、その対象である「My Dear Loser:Edge of 17」を観る前に、ちょっと寄り道しました。

寄り道第1弾が、この「Water Boyy」です。

MyDramaListによると、2017年4月から7月にかけて GMM 25 で放映されたようです。
YouTube に、GMM TV によりアップされています。
EP1 から EP14 まで、各エピソード45分くらいです。
YouTubeでは、各エピソード4分割されていまして、合計56本ですね。
ぼくが観たときには日本語の字幕はほぼなかったのですが、いま確認してみるとEP12のパート1を除いて用意されています。EP12のパート1もそのうちアップされるのではないでしょうか。
日本語字幕で観たかったですね......

タイトル「Water Boyy」の「Boyy」がなぜ y 2つなのかわからないのですが、ネットでは、人間の染色体が、女性XX、男性XYであることから、y染色体は男性特有のもの=すなわち男を表すというわけで、yyとすることでボーイズラブものであることを明確に示したもの、という解説がありました。
なるほどねー。

さて、このドラマはウォーターボーイと単数形ですが、日本で2001年に公開された妻夫木聡主演の映画「ウォーターボーイズ」を連想させます。
「ウォーターボーイズ」のタイ版リメイクで、そこにボーイズラブテイストを付け加えたものかな、と勝手に思っていたのですが、まったく違いました(笑)。
プール競技ではありますが、普通の水泳で、シンクロナイズドスイミングではありません。
大学の水泳部を主の舞台としたドラマになっています。

kXrVbf.jpg

告知上段に3組のカップルが取り上げられています。

そのうちメインとなるのは、右側の男性二人。
黄色い服の方が、お馴染みの(?) New 君ですね。
「SOTUS」シリーズのエム、「Kiss」シリーズの(というより「Dark Blue Kiss」(感想ページはこちらこちら)のと書いたほうがいいかもしれませんね)のカオを演じていた俳優さんです。
この作品での役どころは、水泳部に新加入する有望な部員 Apo(アポ)です。
この作品でも非常に複雑な表情でさまざまな感情を演じ分けてくれています。いやあ、もう安心して観ていられます。

対するお相手役は赤い服を着ている、こちらもお馴染みですね、Earth 君。
「Love by chance」(感想ページはこちらこちら)や「Kiss me Again」(感想ページはこちらこちら)、それに「Theory of Love」(感想ページはこちら)に出ていました。
顔が整っていて表情が乏しいところが(誤解のないように言っておくと、演技、です。表情を出すところはきちんと出ていますので)ぴったり役通りです。
役どころは、水泳部のキャプテンで、コーチの息子 Waii(ワイ)。コーチである父親との関係に葛藤があり、水泳の練習にあまりまじめでない。
父親が引っ張ってきたアポのことも気に入らない。世話をしろと命じられたものの、反発して......と、定番の展開ですね。
アポとワイの二人は、一緒に生活し行動を共にしていくうちにお互いの大切さを実感していく、という展開になります。ワイには彼女がいたというのに......

左側上段の男性は、ホワイト君。
だいぶお馴染みになってきました。彼がメインを張っているドラマ、後で観ました。
「Love by chance」(感想ページはこちらこちら)のスピンオフである「REMINDERS」(感想ページはこちら)や「Theory of Love」(感想ページはこちら)に出ていました。
今回は、水泳部なのに水恐怖症という Fah(ファー)を演じています。なぜ水恐怖症なのかは物語の中で明かされます。
お相手の女性は Charada Imraporn さん、ニックネームは Piglet。初めてみます。
役どころは Pan(パン)。非常に気の強い女性部員で、性的志向が女性という設定です。
ファーはパンのことが好きなのに、パンが好きなのは女性......
この二人には、ファーの幼馴染で、ファーのことを好きな女子下級生 Namkhaeng が絡みます。ファーは、Namkhaeng のことを妹のようにしか思っていない。ところが、パンが Namkhaeng のことを気に入ってしまい、ややこしいことに。

最後のカップル、左側下段の男性は、「The Gifted」(感想ページはこちら)のポム先生だ。若い...... そんな古い作品ではないんですが。演技力!?
ちなみに、彼、ドラマのテーマ曲も歌っています。MVをはっておきます。



ここでは、生徒役=大学生役です。Min(ミン)。
陸上部(でいいと思います)のキャプテンです。が、その後ケガをしてしまい、水泳部への加入を考える。水泳部のメンバーと過去(高校時代ですね)に因縁があったこともわかる。
お相手役が「Kiss me Again」(感想ページはこちらこちら)に Sanwan (サンワン)役で出ていた女優さんです。
とても気が強く、水泳部を敵対視している生徒会? 学生自治会の役員 Wan(ワン)という役どころ。なんとか水泳部を廃部に追い込もうと画策しています。
この二人、お互い言いたいことを言い合い、文句たらたらながら、お互い気になって...という王道のセッティングになっています。

この告知に出てこないのですが、もう一組カップルが出てきます。
(厳密には、ワイの父親と、元水泳部員 Kan というカップルもありますが......ちなみに、Kan を演じているのは、「2gether」(感想ページはこちら)でタインの兄を演じていた)
上の告知の下の方に小さく2段になって9人の顔写真がありますが、そのうちの左上の二人です。

680gdf.jpg

こちらのポスター(?) の一番左と右から二番目です。
一番左は、「Kiss me Again」(感想ページはこちらこちら)でゲイと母親にも疑われているお医者さん Matt(マット)を演じていた俳優さんです。ここでは、ちょっとお調子者っぽい水泳部員の Kluay(クレイ)。
右から二番目は、Tytan Teepprasan という俳優さんです。弱気と強気の交錯する下級生 Achi(アチ)を上手に演じておられました。
アチはワイのファンクラブに所属している男子。なので、ポスターで水着姿なのは少々?なのですが、ま一人だけジャージ姿っていうのもね、ということなのでしょう。
ワイのファンクラブということで水泳部の周りをうろうろすることの多いアチのことをクレイがからかい続けているうちに......というもの。お調子者なのでクレイがアチをひどく傷つけてしまって、そこからどうリカバリーショットを放つか、という展開になります。

人物相関図があるので、ここに掲げておきます。
(英語名はいろんなパターンのスペルがあるようなので、表記が違うものがありますのでご留意ください。)

V4BJzf.jpg

ラブストーリーという部分以外の物語の大枠としては、水泳部を廃部されないように、大学に貢献していることを示し、実績を上げなければならない、というのをどう戦って水泳の試合でメダルを獲得するか、という流れになります。
結構卑怯な手を使うあたり、あれあれ、と思ってしまいますが、まあ大学生ということなので大目に見たほうがよいのでしょうね。
また、狭い範囲で人物関係を錯綜させていますので、不自然と思われるところもありますが、そこはそれを前提に観ていくのがよいと思います。
たとえば、ワイの父親がコートをやめた後任としてやってくるのが、なんとミンの元カノ、とかね。
大学生の世界なんて、そうはいっても狭いですから、ぱっと感じたよりは不自然ではないかもしれません。

人気を得ようと水泳部が企画するのが、シンクロナイズドスイミングではなく、プールを使った劇。
男子部員が多いのに、なぜかシンデレラ(笑)。これで人気獲得できるとは思えないんだけど......
この顛末が各カップルの動向と結びついているのがポイントですね。
特に、アチとクレイの関係においては大きなイベントとなります。

まあ、いろいろあっても、若いっていいなぁ、というか、わだかまりや遺恨的なものも、腹蔵なく話すことができれば、すっきりとはいかなくても解消する、のがいい。
もちろん、話すという段階に至るまでが大変なんですが。
そういう風に、なんだか昔を遠い眼で振り返ってしまいそうになるドラマでした。

そうそう、このドラマ、最終回にあたるEP14で、ワイとアポに意外な展開が訪れます。
個人的にはびっくりしました。
ミンとワンの方も同じ展開になるのですが、いや、この後を明かしてしまうのはエチケット違反でしょうねぇ。
そのせいか、最後の最後は、ちょっととってつけたようなエンディングにも思えてしましたが、これでいいんです、と支持しておきます。

New、Earthコンビで別の作品が作られることなく、これ限りで終わってしまっていますので、そんなに人気がなかったのかな?
でも、傑作、とはいかなくても、まずまずの作品に仕上がっていたのでは、と思います。

タグ:タイBL
nice!(17)  コメント(0) 

nice! 17

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。