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探偵レミングの災難 [海外の作家 さ行]


探偵レミングの災難 (創元推理文庫)

探偵レミングの災難 (創元推理文庫)

  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2017/07/28
  • メディア: 文庫

<カバー裏あらすじ>
レオポルト・ヴァリシュ、あだ名は“レミング”。刑事時代、犯人の逃走車輛の前に思わず飛び出したのを集団自殺するネズミのようだと言われ、以来その名前で呼ばれている。訳あって警察を辞め、現在は興信所の調査員だ。ある日、浮気調査で元教師を尾行中、目を離した一瞬の隙に彼が殺害されてしまい……。後先考えないお人よしの探偵が、事件の真相を求めてウィーンを駆ける!


あらすじを読んで思いました。
「お人よし探偵」
いいではないですか。こういう作品は、ユーモアにあふれていて、たぶん、ぬくもりに包まれたような読後感になれるんじゃないかな。
ドイツ推理作家協会賞受賞作、と帯にも書いてありますし。
ウィーンを舞台にしたというのも物珍しくていいかな、と。

実際に読んでみると、ユーモアというよりは、自虐、苦い笑い、いった感じで、あれれ?
軽やか、という感じではないですね。
笑いはあっても、ずっしり。
最近はやりの北欧ミステリもそうですが、どうも湿っぽい感じがしてなりません。






<蛇足>
「それにしても、ジャンニにグルメな喜びを味わうしたがないのは幸いだった。グルメであれば、自分の注文した料理すら思い出せなくなることだろう。おそらくスープだった。ミネストローネだったのかもしれない。」(220ページ)
この部分、意味が分かりませんでした。
グルメであれば、思い出せない?? どういうこと?


原題:Der Fall Des Lemming
作者:Stefan Slupetzku
刊行:2004年
訳者:北川和代






探偵レミングの災難 (創元推理文庫)


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