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泥棒は世界を救う [日本の作家 赤川次郎]


泥棒は世界を救う (トクマノベルズ)

泥棒は世界を救う (トクマノベルズ)

  • 作者: 赤川次郎
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2020/05/15
  • メディア: 新書

<カバー袖あらすじ>
「孫を助けてくれ!」泥棒の下見をしていた今野淳一のもとに、突然老人が現れた。その老人とは、かつての同業者・草野広吉だった。高校生の孫娘が来日中のN国大統領を狙撃した犯人として捕まってしまったのだという。妻であり刑事の真弓に確かめてもらうと、祖父が元泥棒で前科持ちということで、警察は充分な捜査をせず孫娘を逮捕したらしい。調べ始めた淳一と真弓は、裏社会に渦巻く黒い思惑に気付いて――!? 人気シリーズ「夫は泥棒、妻は刑事」最新刊は、政治・マスコミの悪を炙り出す!


突然私事ですが、今般日本へ帰れ、ということで、日本に帰ってきております。
ロンドンはほぼ3年、でした。
現在、コロナ対策ということで、政府指定の宿泊施設で絶賛隔離中です。
順調にいけば3日間で出られるので、そうなったらこの関連の記事も書いてみようと思います。
では、いつも通り。

「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズ最新刊で、第22弾。
引用したあらすじにもあるのですが、「充分な捜査をせず孫娘を逮捕」にすっかり興ざめです。
赤川次郎に警察捜査の正確さを求める人はいないと思いますが、この小説の警察捜査のひどさは桁外れで、いくらなんでもなー、と思ってしまいます。
銃を使った事件で、硝煙反応も調べていないなんて、ありうると思いますか? しかもこの場合の容疑者は女子高生で、外国の大統領を撃つ動機などかけらもなさそうなのに。

正義のため仕方ない、ということかも、というのもあり得ますが、真弓もホテルの監視カメラの映像を、自分のパソコンに送ってしまいます。
この後の展開も、まあ、次から次へと......

「政治・マスコミの悪を炙り出す」ことに夢中になるあまり?、常識的な物事があまりにもおろそかになっているように思います。
N国のマドラス大統領という人物がおもしろい設定になっているのが、物語の救いですが......

それにしても淳一は泥棒でしょうに、泥棒業界?のみならず、”裏社会” にすごく顔がきくんですね。




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