吸血鬼と呪いの森 [日本の作家 赤川次郎]
<カバー裏あらすじ>
両親とともに森の中に建つ新居に引っ越してきた、中学生のめぐみ。喜びもつかの間、新居にある違和感を覚えるようになっていた。昔、家庭教師をしてくれていたエリカに不安な心中を告白するめぐみ……。幸せの象徴だったはずの新居に隠された秘密とは――? 正義の吸血鬼父娘が、どんな相手にも立ち向かう! 吸血鬼はお年ごろシリーズ、最新作!
「吸血鬼はお年ごろ」シリーズ 第38弾。オレンジ文庫第6弾です。あいかわらずうすーい本です。
と、このシリーズへの感想について恒例の出だしとなります。毎年同じことを書けます(笑)。
「吸血鬼の渡る島」
「吸血鬼と呪いの森」
「吸血鬼と失われた記憶」
の3編収録です。
最近の赤川次郎はトリックらしいトリックを使わないのですが、「吸血鬼の渡る島」には、珍妙なトリックが出てきます。びっくり。
もうバカミスの境地ですね。
「吸血鬼と呪いの森」は着地がかなりでたらめなのでびっくり。
いや、これ、事態の解決になってますか?
かといって、ほかにいい着地は思いつかないんですけどね。
「吸血鬼と失われた記憶」は、例によって、警察のひどさが不自然に強調されていて、ちょっとげんなり。
いくらなんでも、邪魔な証拠の薬莢を、机の下の屑カゴには捨てないでしょう......マンガじゃあるまいし(というと、マンガに失礼ですね)
扱われている事件も、相当空想の度合いが強いですし。いくら超常現象を扱う、吸血鬼はお年ごろシリーズとはいえ......
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