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松谷警部と三ノ輪の鏡 [日本の作家 は行]


松谷警部と三ノ輪の鏡 (創元推理文庫)

松谷警部と三ノ輪の鏡 (創元推理文庫)

  • 作者: 平石 貴樹
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2015/06/12
  • メディア: 文庫


<カバー裏あらすじ>
元プロゴルファー横手祐介の殺害を震源に、ゴルフ場経営や融資に携わる関係者、過去の因縁でつきまとうジャーナリストなど、周辺に複数の死者や行方不明者がいると判明して事件は一挙に多層化、松谷警部らを翻弄する。巡査部長に昇進した白石もまた、不可解な状況を解明する決め手を見いだせないまま焦躁の時を過ごすが……。伏線また伏線、一読三嘆の本格ミステリシリーズ第三作。


松谷警部シリーズ、と呼んでいいのでしょうね、帯に書いてありますから。
推理するのは、松谷警部ではなくて、部下の白石以愛巡査部長なんですけどね。

「松谷警部と目黒の雨」 (創元推理文庫)(感想ページはこちら
「松谷警部と三鷹の石」 (創元推理文庫)(感想ページはこちら
に続く第3作です。
このあと、
「松谷警部と向島の血」 (創元推理文庫)
でシリーズは完結しているらしいです。
いま、リンクをはる関係で amazon をチェックしてみたら、みんな品切れ状態のようですね。
もったいない!


いつものように(?)、創元推理文庫の常で、表紙をめくった扉のあらすじを引用します。

元プロゴルファーの横手祐介が台東区三ノ輪の自宅で殺害された。発見者は横手に呼び出された元妻の佐々木鴻子。二人の間には娘がいてプロゴルファーを目指しており、その関係でよりが戻りつつあった。当夜、横手は葉賀開発の石井経理部長と会う予定で、現場に「いしい」と読めるダイイング・メッセージが残され、当の石井は消息を絶っている。この状況に加えて、横手が関わる斜陽ゴルフ場開発に融資した常磐銀行の営業一課長、横手を目の敵にするジャーナリストの死が相次いで報告され、事件は一気に多層化して松谷警部らを困惑させるが……。これぞ謎解きの醍醐味、充実のシリーズ第三作。

こちらは細かく事件が書かれていますね、親切です。
ゴルフ場開発をめぐる、となると、いかにもバブル華やかな頃の話に思えてしまってちょっと脱力感、あれれと思うところもないではないですが、しっかりとした謎解きミステリです。

ゴルフが扱われていて、ゴルフクラブが重要な伏線?となっています。
そのほかにも、被害者が飼っていた金魚をめぐる考察もポイント高いですね。

次の「松谷警部と向島の血」 (創元推理文庫)にも、大きな期待が!


<2022.6.19追記>
ブログのタイトルがずっと間違って「松谷警部と三鷹の石」となっているのにようやく気づき訂正しました。



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