SSブログ

映画:オフィサー・アンド・スパイ [映画]

オフィサー・アンド・スパイ.jpg


映画「オフィサー・アンド・スパイ」の感想です。

シネマトゥデイから引用します。

---- 見どころ ----
ロバート・ハリスの小説を原作に、フランスの冤罪(えんざい)事件「ドレフュス事件」を映画化した歴史ドラマ。19世紀のフランスを舞台に、スパイ容疑で投獄された大尉の身の潔白を晴らすため、主人公の中佐が国家権力に立ち向かう。メガホンを取るのは『戦場のピアニスト』などのロマン・ポランスキー。『アーティスト』などのジャン・デュジャルダン、『ジェラシー』などのルイ・ガレル、『告白小説、その結末』などのエマニュエル・セニエらが出演する。


シネマトゥデイのあらすじがいまいちだったので、映画のHPから引用します。

<イントロダクション>
巨大権力と闘った男の命がけの逆転劇
『戦場のピアニスト』ロマン・ポランスキー監督の最新作は、歴史的冤罪事件“ドレフュス事件”の映画化。巨大権力と闘った男の不屈の信念と壮絶な逆転劇を描きベネチア国際映画祭では銀獅子賞を受賞。本国フランスでは、第45回セザール賞で3部門を受賞しNo.1大ヒットを記録した。
当時のフランスに、国家の土台を揺るがす深刻な分断をもたらしたこの事件。監督は、いわれなき罪を着せられたドレフュスと、彼を救い世に真実を知らしめようとする主人公ピカールの壮絶な運命を描出。その圧倒的なまでにサスペンスフルで、心揺さぶるストーリー展開は、衣装や美術などのあらゆる細部を突きつめた重厚なビジュアルと相まってひとときも目が離せない。
現代に通底する事件を通し、今の時代に警鐘を打ち鳴らす傑作歴史サスペンス上陸!

<ストーリー>
1894年、フランス。ユダヤ人の陸軍大尉ドレフュスが、ドイツに軍事機密を流したスパイ容疑で終身刑を宣告される。ところが対敵情報活動を率いるピカール中佐は、ドレフュスの無実を示す衝撃的な証拠を発見。彼の無実を晴らすため、スキャンダルを恐れ、証拠の捏造や、文書の改竄などあらゆる手で隠蔽をもくろむ国家権力に抗いながら、真実と正義を追い求める姿を描く。


今年何作目になるのでしょうか? またもや実話をベースにした映画です。
扱うのはドレフュス事件。
不勉強で申し訳ないのですが、フランスのスパイ事件で冤罪だった、ということまでは知っていたのですが、持っていた予備知識はそこまで。
どの程度まで事実に沿ったストーリーになっているのかわかりませんが、軍部の自己保身と反ユダヤ主義とが結びついている冤罪の経緯が実に嫌なものですね。

冤罪を仕立てる手際は非常に拙いもので、組織ぐるみの悪質な隠蔽の恐ろしさが際立っています。
対する真実を追求する主人公ピカール中佐は実直な感じに描かれていて、一歩ずつ進めていく姿勢と毅然とした態度が救いです。
(ピカール中佐の不倫エピソードは物語に不要なのでは? と思ったりもしましたが、史実であれば仕方ないですね。)

裁判シーン(何の裁判かはエチケットとして伏せておきます)が一つのクライマックスとなっていて非常に印象的です。

ただ、ミステリ好きからしますと、最終的に冤罪が晴れる経緯が少々あっけない感じがします。もちろんそれは、そこまで積み重ねてきた主人公ピカール中佐をはじめとするドレフュスを支援する人達の悲痛なほどの努力の賜物ではあるのですが......

ストーリー展開も十分楽しみましたが、この映画は衣装とか舞台となる建物とか事実に忠実に作られたんだろうな、と思わせてくれるほど(実際のところは知らないですが)、全体として当時の雰囲気が見事に伝わってきたのがよかったです。



製作年:2019年
製作国:フランス/イタリア
英 題:AN OFFICER AND A SPY
監 督:ロマン・ポランスキー
時 間:131分






nice!(13)  コメント(0) 

nice! 13

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。