SSブログ

名探偵コナン (11) [コミック 青山剛昌]


名探偵コナン (11) (少年サンデーコミックス)

名探偵コナン (11) (少年サンデーコミックス)

  • 作者: 青山 剛昌
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1996/07/18
  • メディア: コミック

<カバー裏あらすじ>
オレの名は工藤新一 ちょっとは名の知れた高校生探偵… だったはずなのに 気がつけば、いつの間にやら小学生に逆もどり 子供の姿でも頭は大人、小っちゃいなりに難事件を解決だ! なんたって真実は、いつも一つなんだから!!


名探偵コナン第11巻 (少年サンデーコミックス)です。

FILE.1 話すテーブルクロス
FILE.2 生放送中の死
FILE.3 幻の道
FILE.4 緊急推理ショー
FILE.5 大事な人!?
FILE.6 凶器のありか
FILE.7 二つの謎
FILE.8 修行の間
FILE.9 桜と壁の穴
FILE.10 宙に浮く力
の10話収録。

FILE.1は、第10巻の FILE.9~10 からの続きです。
タイトルにもなっているテーブルクロスによるダイイング・メッセージや犯人追及の手がかりとなるポイントそのものは他愛のないもののように思えるのですが、マンガによくある登場人物たちの命名を活用している点は要注目な気がします。


FILE.2~4は、テレビ局を舞台にした殺人事件を扱っています。
犯人役として松尾貴史が登場。実在のタレントで、顔も似せてありますから、ちょっとびっくり。
でも、こういうのおもしろいですよね。
半倒叙で、松尾が使ったトリックがわからないという形式になっていますので、このチェスタートンばりのトリックが売りと思われるのですが、このトリックは少々無理があるように思います。

FILE.5~7は、新一とデートに出かけるといった蘭が気になって、つけていったコナンが、待ち合わせ場所である喫茶店で巻き込まれる殺人事件。
殺人事件の方は、巧妙なミスディレクションが効いています。
それよりもなによりも、蘭のデート相手が(コナンにとって)大問題ですが、意外な着地を見せるのがおもしろい。カバー袖の作者のことばに
「コナン・ドイル、アガサ・クリスティー、モーリス・ルブラン
 名だたる推理作家の名前がキャラにはついているのに
 なぜ、エラリィ・クイーンはないんだ? と言われる…
 フッフッフッ実はとっておきのキャラ用に温存していたのさ。
 ホラ、彼女だよ。この巻でやった登場した蘭の…」
と書いてあるのが若干ネタバレ気味ではありますが、とても楽しめました。

FILE.8~10は、道に迷った毛利、蘭、コナンの三人が身を寄せた山寺で起こる不可解な殺人事件。
霧天狗という魔物が出るという山泥寺(連載されているのが少年サンデーだからでしょうか笑)。
豪快なトリックが見どころです──豪快なトリックは、だいたい無理があるもので、このトリックも無理なんじゃないかと思えるのですが、とても楽しかったのでOKです。


裏表紙側のカバー見返しにある青山剛昌の名探偵図鑑、この11巻はエラリィ・クイーン。青山剛昌のおススメは「エジプト十字架の謎」とのことです。





nice!(14)  コメント(2) 
共通テーマ:

nice! 14

コメント 2

コースケ

31さん、こんばんは。
いや、懐かしい。まだ読んでいた頃のコナン。

アニメ版では松尾貴史さんが実際に声をいれてました。
拳銃をアレするところが難しそうですね。
まあ当時の携帯電話のリダイヤル、そうだっけ?とかも
あるんですが。

霧天狗は物理の北山ならば出来るとか、確か今年の
『このミス』で挙げられてましたね(笑

by コースケ (2024-05-01 23:29) 

31

コースケさん、ありがとうございます。
今さら感はあるのですが、コナンを少しずつ読み進んでいます。
アニメは実際に松尾貴史が演じていたのですね。それはすごい。
いろいろ無理はあっても、コナンのおかげでミステリー読者のすそ野は確実に拡がっていると思うので、とてもありがたい存在だと思いながら読んでいます。
by 31 (2024-05-05 18:40) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。