SSブログ

観覧車 [日本の作家 赤川次郎]


観覧車 赤川次郎ショートショート王国

観覧車 赤川次郎ショートショート王国

  • 作者: 赤川次郎
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2023/11/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



2024年4月に読んだ12作目(13冊目)の本です。
赤川次郎のショートショート集、「観覧車 赤川次郎ショートショート王国」
赤川次郎ショートショート王国と副題がついています。
巻末の初出誌のところに説明がついています。
「三毛猫ホームズの事件簿」(赤川次郎ファンクラブ会誌)で、会員の方から募集したタイトルに赤川次郎書き下ろしたショートショートというおもしろい成り立ちの作品です。

「散歩道 赤川次郎ショートショート王国」 (光文社文庫)
「間奏曲 赤川次郎ショートショート王国」 (光文社文庫)
「指定席 赤川次郎ショートショート王国」 (光文社文庫)
「招待状 赤川次郎ショートショート王国」 (光文社文庫)
に続く5冊目。
さすが大人気作家赤川次郎、長続きしていますね。すごい。

ある日のデパート/大きな落とし物/謎の老人/真夜中の遊園地/真冬の夜の夢/猫カフェの初夢/偶然の過去/猫の忘れ物/死者からのスコア(楽譜)/過去からの招待状/伝説の〈老眼〉バンド/いつもと違う日曜日/おとぎ話の忘れ物/孤独な魔法使い/自宅待機の名探偵/にぎやかな図書館/名探偵よりも犯人になりたい/名探偵は入れ替わる/話を聴かない刑事/出さなかった手紙/三人の死神/世界一の平和戦争/名探偵はご立腹/非行中年/夜の動物園/招かない招き猫/遅れてきた花婿
の27作品。

自宅待機の名探偵/名探偵よりも犯人になりたい/名探偵は入れ替わる/名探偵はご立腹
と名探偵が使われているタイトルが4つもあります。
名探偵、みんな好きですからね。
赤川次郎も大量に(!) 名探偵を創造していますが、このショートショート集には出てきません。

さらッと書いてありますが(そしておそらく赤川次郎のこと、さらっと書き上げてしまうのだろうと思うのですが)、他人が決めたタイトルを前提に、短い中でさっと山場なりオチなりをつけて物語を完成させる手腕はさすが。
物語の傾向も種々様々で、濃淡もきっちりついているように思いました。
赤川次郎は、シリーズものも多いですが、ショートショートも素晴らしいですね。


<蛇足>
「大学で勉強した経済学や哲学は何の役にも立たなかった。」(25ページ)
経済学と哲学を学ぶって、何学部だったのでしょうね?





タグ:赤川次郎
nice!(13)  コメント(0) 
共通テーマ:

nice! 13

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。