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鬼神伝 神の巻 [日本の作家 高田崇史]


鬼神伝 神の巻 (講談社文庫)

鬼神伝 神の巻 (講談社文庫)

  • 作者: 高田 崇史
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/06/12
  • メディア: 文庫

<カバー裏あらすじ>
再び平安時代に飛ばされた天童純は、鬼の少女・水葉らと再会する。一方、貴族は、鬼神(おにがみ)たちを封じ込めるため、三種の神器の一つ、純の持つ草薙剣を奪おうと画策、さらには破壊仏までも召喚しようとする。「鬼」と「人」との激しい戦いの中、大事な仲間を失った純は、自分の命よりも大切なものがあると気づくのだが。


2024年5月に読んだ6冊目の本です。
高田崇史の「鬼神伝 神の巻」 (講談社文庫)
3月に読んだ「鬼神伝 鬼の巻」 (講談社文庫)(感想ページはこちら)の続巻です。

主人公である中学生の天童純は、タイムスリップして平安京へ行き、「人」対「鬼」の戦いに巻き込まれ、現代に戻ってくるという「鬼神伝 鬼の巻」を受けて再び平安の世界へ。

冒険活劇調の物語で、ふたたび戦いの世界、というところ。
さらに豪華な(?) 登場人物群が出てきて盛り上げます。
たとえば、阿修羅王。たとえば、弥勒。

「鬼」と「人」の戦いは続いていくわけですね。
京都、伊勢、吉野で大きな結界を作り、鬼を閉じ込めようという気宇壮大な人の計画が、高田崇史らしいところで、面白いですね。

草薙剣(くさなぎのつるぎ)を手に、オロチ(雄龍霊)を操る(?) 純の苦闘を楽しむわけですが、当然敵も曲者、かずかずの犠牲を強いられます。
大事な戦力を、かけがえのない(純は現代世界では友だちがいないという設定なのでなおさら)仲間たちを失っていくつらさ、とりわけ、(話の先行きをばらしてしまうので、字を変えます)
王道といえば王道なのですが、せっかくのボーイ・ミーツ・ガール物語が、悲劇的な終わりを迎えてしまうのはつらかったですね。

シリーズはこの後「鬼神伝 龍の巻」です。
さて、どう物語は展開していくのでしょうか......





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