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The Gifted Graduation EP8 [The Gifted [タイ・ドラマ]]

タイのドラマ「The Gifted Graduation」の感想の続きです。
今回はEP8です。
例によってストーリーを明かしてしまうので、ご注意ください。




EP7のエンディングで、EP1の冒頭に出てきた謎の部屋へとパンが誘われ、そこで(元)校長とポム先生、そして死んだと思っていた Time と会います。
よかったぁ、Time が生きていて。

校長がパンに話をする、という枠組みで、話が一気に過去にさかのぼります。
舞台は1984年。

「EP1の冒頭の二人は、校長と大臣の若いころの姿なんでしょうか?」とEP7の感想で書きましたが、半分当たり、半分外れでした。

[Eng Sub] The Gifted Graduation _ EP.1 [1_4]_Moment.jpg

EP1の感想でも掲げたこの写真の向かって左側が、若き日の校長です。
右側は大臣ではなくて、校長の友人でした。
このころからすでに校長は潜在能力を発揮していたのですね。
で、友人とともに、The Gifted の脳細胞を活発化させるべく研究をしていた、と。
そこに若き日の大臣が絡んできます。当時は教育省の謎に満ちたお役人ですね。
時おりしも、潜在能力のあるものを駆逐していた政府が、国づくりに役立てようと方針転換しはじめたころ、と。
いやあ、校長と教育省(大臣)との対立は、こんな昔からだったんですね。
今回のEP8は、ほぼこのエピソードに費やされています。

このあたりのエピソード、それなりに緊迫感あり、校長サイドに立てば痛ましいもの、ではあるのですが、「The Gifted」シリーズ全体の流れからみると、ますます風呂敷が拡がっていまして、全13エピソード、つまり残り5エピソードで畳み切れるのかなぁ、とますます心配。
最終回やその前の回で怒涛の急展開を見せるのがタイドラマの持ち味とはいえ、本当に心配です。

エンディング近くで、話は現在に戻ってきまして、The Gifted の様子、つまり、潜在能力を持つ生徒たちがいて特殊な教育を行っているということが映像含めてテレビで広まってしまいます。
いや、本当にどこまで風呂敷を拡げるのでしょうね?
正直、不安だ。大丈夫かな?

ドキドキしながらEP9を待ちます。


いままでの感想をまとめておきます。
The Gifted EP1
The Gifted EP2~4
The Gifted EP5~7
The Gifted EP8~13

The Gifted Graduation EP1~3
The Gifted Graduation EP4~6
The Gifted Graduation EP7



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能舞台の赤光 [日本の作家 な行]


能舞台の赤光 多田文治郎推理帖 (幻冬舎文庫)

能舞台の赤光 多田文治郎推理帖 (幻冬舎文庫)

  • 作者: 嶋神 響一
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2018/06/08
  • メディア: 文庫


<裏表紙あらすじ>
「黒田左少将どのの猿楽の催しに貴公をお連れしたいのだが」。公儀目付役・稲生正英の言葉に多田文治郎は耳を疑った。家出娘の相談で稲生邸を訪れたのだが、その話が終わるや否や乞われたのは、大大名の催す祝儀能への同道。幽玄の舞台に胸躍らせる文治郎だったが、晴れの舞台で彼が見たものとはいったい……? 瞠目の時代ミステリ、第二弾!


「猿島六人殺し 多田文治郎推理帖」 (幻冬舎文庫)(ブログの感想ページへのリンクはこちら
に続く、多田文治郎推理帖第2弾。

「猿島六人殺し 多田文治郎推理帖」は、「そして誰もいなくなった」の変奏曲を時代小説の枠組みで構築したものでしたが、今回は、能の上演中の殺人を扱っています。

派手な舞台設定で、数多くの人が舞台を見に来てはいたのですが、あっさり容疑者の範囲が限定されてしまいます。
早々に、こいつが犯人なんだろうな、と見当がつくように書かれているのですが、そいつが犯人だとすると、どう考えても犯行は不可能、という状況になっています。
おもしろい。

どう処理するのかなぁ、と思いつつ読んでいくと、なるほど、そう来ましたか。
「酒瓶猩々(しゅへいしょうじょう)」という能がキーとなっているのですが、素人にもわかりやすく書かれているので、推理に支障はまったくありません。
似たような作例(前例)を思いつくものの、おもしろいネタで、楽しみました。
でもこれ、プロが見たらわかっちゃうんじゃないかな? と思ったりもしますが、ミステリ的には十二分です。
正直、動機はすこしピンときませんでしたが、全体としていいなと思いましたね。

いまのところシリーズは次の「江戸萬古の瑞雲 多田文治郎推理帖」 (幻冬舎文庫)まで出ているようです。
追いかけていきます。


<蛇足1>
「こちらこそ結構な舞台を拝見させて頂きました」(141ページ)
江戸時代からこんな気持ち悪い表現をしていたとは思えないのですが。
「させて頂いた」だけでもおかしいのに、さらに「拝見」......
「先日、初めて披き物(ひらきもの)を演じさせて頂きました、」(197ページ)
というのも、気に障りました。こちらはぎりぎりかな、とも思うのですが。
ちなみに、「拝見」については
「本日はまことに素晴らしき『楊貴妃』を拝見つかまつりました。」(40ページ)
という表現も見られます。こちらは、すっと読めます。
一方で、
「あれは、日々を一所懸命、修行している好もしい男ですが、」(166ページ)
と、ちゃんと一所懸命が使われています。

<蛇足2>
「されば、時分の花をまことの花と知る心が、真実の花になお遠ざかる心なり。ただ、人ごとに、この時分の花に迷いて、やがて花の失するをも知らず。初心と申すはこのころの事なり」(196ページ)
世阿弥の「風姿花伝」の一説が出てきます。
「新人としての珍しさを本当の人気と思い込むようでは『真実の花』にはほど遠い。すぐに消えてしまうような人気におごり高ぶって、いい気になっていることほど愚かなことはない。そんなときこそ初心を忘れてはならない」(197ページ)
と作中人物により解説されていますが、ちょっと「初心」の解釈が間違っているように思えてなりません。
「初心忘るべからず」の「初心」は、最初のころの、あるいは新人の頃の初々しい気持ち、ではないのですから。




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赤い博物館 [日本の作家 あ行]


赤い博物館 (文春文庫)

赤い博物館 (文春文庫)

  • 作者: 大山 誠一郎
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2018/09/04
  • メディア: Kindle版


<カバー裏あらすじ>
警視庁付属犯罪資料館、通称「赤い博物館」の館長・緋色冴子はコミュニケーション能力は皆無だが、ずば抜けた推理力を持つ美女。そんな冴子の手足となって捜査を行うのは、部下の寺田聡。過去の事件の遺留品や資料を元に、難事件に挑む二人が立ち向かった先は―。予測不能なトリック駆使、著者渾身の最高傑作!


「2016 本格ミステリ・ベスト10」第6位です。

「パンの身代金」
「復讐日記」
「死が共犯者を別つまで」
「炎」
「死に至る問い」
の5話収録の連作短編集です。
 
あらすじにもある通り、架空の(ですよね!?)警視庁付属犯罪資料館〈赤い博物館〉の館長・緋色冴子が安楽椅子探偵をつとめます。
手足になるのは、どえらいミスからその資料館に異動になった元捜査一課の寺田聡。
このパターン、大山誠一郎はレックス・スタウトのネロ・ウルフ、アーチー・グッドウィンを意識したのかな? していないのかな?

「パンの身代金」は、〈赤い博物館〉と寺田のポジショニングを定める重要な作品で、それにぴったりの事件となっていますが、ちょっとプロットに無理があるような気がします。
きっかけとなる事態が発生したとき、犯人はこの作品にあるような行動をとるでしょうか?
物語としてはあり得るし、現実にもあり得るのでしょうが、こちらが甘ちゃんなのかもしれませんが、信じられません。
それでもとても面白かったですが。

「復讐日記」は、証拠として、彼女を死に至らしめた原因を作った男に復讐を誓い実行する男の手記(日記)が使われています。
復讐に備えた日記ということで、ミステリファンだと、ニコラス・ブレイクの「野獣死すべし」 (ハヤカワ・ミステリ文庫)を連想してしまいますね。
それとどう変えてみせるか、あるいは変えないかというのが腕の見せどころ、になってくると思いますが、十分おもしろかったですね。
日記の使い方としては、こちらのほうが自然かもしれません。

「死が共犯者を別つまで」は、交通事故に遭った男が、25年前に交換殺人をした、と言い残して死んだという発端です。
これはおもしろいですねー。
若干ネタバレ気味ではありますが......(気になる方は次の作品まで飛ばしてください) 交換殺人というのはミステリではちょくちょく見るモチーフですが、それを別のモチーフと組み合わせるというのは新しいと思いました。こんな世界が広がるのですね。

「炎」は、女性誌に載った写真家のエッセイから、過去に起こった迷宮入り殺人事件の再捜査が始まります。写真家は、その事件の生き残り。
この事件、警察の捜査で解決していたような気がしますが、この作品で描かれているような事態は想定しないので明るみに出ないものなのかもしれませんねぇ。

「死に至る問い」は、26年前の事件の模倣犯と思しき事件を扱っています。
かなり無理のある真相だなぁ、と思いましたが、論理のアクロバットというのか、大胆な発想で、ミステリファンの心をくすぐるところが大という感じがしました。


いずれも、かなりたくらみに満ちた作品で楽しめました。
少々無理があっても、なんだか許せちゃいます。むしろ、よくぞここまで、と大山誠一郎に感謝したくなる感じです。
最後に、館長による思わせぶりなセリフが出てくるので、続編を期待してもいいのでは? と思えました。
ぜひ、続編をお願いします。




<蛇足1>
「復讐日記」に、社会人を4年経験した後、学費を貯めて大学に入った男に対し、「あなたの大人びたところが好き」と同級生の女性がいうというくだりがあります。(107ページ)
4つほど年上の男性で、大学生になっているとはいえ実際に社会人も経験している人に「大人びている」というかなぁ、と不思議に思いました。

<蛇足2>
「君の報告によれば、交通事故で死んだ友部義男はズボンの臀部側の左ポケットに財布を入れていたという。ここからわかるのは、彼が左利きだということだ。左利きの人間は、左ポケットのほうが出し入れしやすいからだ。」(206ページ)
あっ、そうなんですか。普通はそうなんですね。
財布を出し入れするくらい、右手でも左手でもできるので、そのときそのときでぼくは右ポケットにも、左ポケットにも入れるので一定していませんね。




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The Gifted Graduation EP7 [The Gifted [タイ・ドラマ]]

タイのドラマ「The Gifted Graduation」の感想の続きです。
今回はEP7です。
タイ時間の10月25日にEP8が放送される予定で(ここロンドンはまだ現在24日です)。追いついちゃいました。
例によってストーリーを明かしてしまうので、ご注意ください。



EP6の二重の悲劇的な出来事を受けてのEP7 となりますが......

当事者間の駆け引きのうち、教育省と学校(校長)の駆け引きが大きな転換点を迎えます。
校長が学校をこんなに早い段階で追われてしまうとは。

The Gifted の中では、Pun(プン)の能力が大きな飛躍を遂げますね。

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いくらなんでも、ここまで能力が拡張できるとは思えないのですが......
拡げた風呂敷、当事者の多さもそうですが、ちゃんと畳んでくださいね。

パンたち The Gifted のほうは、正直、観るのがつらい回でした。
ここがつらさのピークだとよいのですが。
こうなる種子はずいぶん前から(大胆に言ってしまうと「The Gifted」のときから)蒔かれてはいたのですが、大きなイベントを受けて表出してしまいましたね。
ナムターンのオンライン誕生パーティでの決裂はあまりにも哀しいですね。
そのあと、ウェーブがパンに投げつける言葉が象徴的ですね。
(振り返ると同様のセリフは「The Gifted」のときも別の人物からパンに投げかけられており、根深い問題ですね)
パンは、いろいろと考え直すことでしょう。というか、考え直してくれるとよいのですが。

でも物語はここで留まりません。パンに考える暇を与えてやってくれー。

グレースの能力がいよいよ姿を現し始めます(全容はまだ掴めませんが)。
他方、パンは携帯に来た連絡により、EP1の冒頭に出てきた謎の部屋へと誘われます。
そこにいたのは、なんと......

というところでEP8へつながります。
ところで、EP1の冒頭の二人は、校長と大臣の若いころの姿なんでしょうか? そんな気はしていたのですが......




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The Gifted Graduation EP4~6 [The Gifted [タイ・ドラマ]]

タイのドラマ「The Gifted Graduation」の感想の続きです。
今日はEP4からEP6までです。
ストーリーを明かしてしまうので、ご注意ください。



The Gifted が無事(?) 復活し、プログラムがスタートします。
新しく The Gifted になった M4生、M5生は、何の屈託もなく能力を見つけ、伸ばしていきます。
パンたち M6生とは大違いですね。

能力をなかなか見いだせない生徒もいますが、彼女の言動も M6生世代とは大違いです。

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彼女の名前は Grace。
EP1 から登場していますので、彼女は能力とともに今後大きな役割を果たしていくのだと思っています。

順調に思えた新 The Gifted ですが、暗雲が。
教育省の Darin が持ち込んだ薬物 Nyx-88 が盗まれ、悪用される。
なんとこの薬物、The Gifted の脳細胞に感染し、最悪の場合死に至らしめてしまうというバイオ兵器だった(!)。
M4、M5 The Gifted は、Grace を除いて全員感染してしまう。

うわっ、かなり派手な展開となってきました。
Darin は、パンたち M6 The Gifted の仕業と疑う。Darin は、M5生で The Gifted のThird を使って探り始めます。

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写真の彼ですね。彼は、風紀委員のような仕事をしていまして、EP1 から、Time や Grace と対立してきたキャラクターです。

さて、パンたちは(当然)知らない。反Gifted 集団の仕業だとパンたちは推察しつつ犯人捜しを始めるのだが......

また、当事者間の駆け引き、特に、教育省と学校(校長)の駆け引きが活発化。
当事者が多すぎることにより物語が拡散してしまうリスクはなんとか抑えられていますが、ちょっと怪しくなってきましたね。
同時に、物語の拡散を防ぐためかと思いますが、当事者の動きが単純化されているのも気になってきますね。

ストーリーは嫌な展開になってきまして、どうも犯人は M6 The Gifted の中にいるような。
身内を疑いたくないのに、 M6 The Gifted の中で疑心暗鬼が。
視聴者には早々に、Korn が怪しいことが明かされています(EP4)。

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「The Gifted」でもかなりかわいそうな役回りでしたが、続いて「The Gifted Graduation」でも嫌な役回りですね......
もっとも Korn の設定に関しては「The Gifted」自体が壮大な伏線だったという感じもしてきますが。

潜在能力を活かした犯人捜しはスリリングですが、身内を疑うのはつらいですよね。
EP5 のラストで、Korn が黒幕であることが、M6 The Gifted に知れ渡ります。
Korn のことをどう考えるか、M6 The Gifted のメンバーで意見が分かれてしまいます。
Darin のちょっかいもあり、M6 The Gifted の仲が割れて行ってしまう。
このあと、姿をくらました Korn を探すことになりますが、ここで、M4生 Time の能力が非常に効果的に使われます。

そしてパンが Korn を見つけに行くのですが、そこで非常に意外な人物と出会い、行動を共にします。

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Chanon 先輩。
ポム先生の同期で、The Gifted を辞めてしまった伝説の先輩。
いや、なんか、勝手に、Chanon 先輩は死んだと思っていたので、個人的にすごくびっくりしました。

で、Korn と再会を果たした パン(と Chanon 先輩)。
Darin も Korn の居場所を突き止め、駆け付ける(ちょっとここ疑問があるのですが......まあいいでしょう)。
そして二重の悲劇的な出来事が。

ここまでが EP6 です。
ちょっとつらい展開になってきまして、今後が不安です。


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The Gifted Graduation EP1~3 [The Gifted [タイ・ドラマ]]

タイのドラマ「The Gifted Graduation」をついに観始めました!
間に本の感想は「四つの凶器」 (創元推理文庫) 1冊分しか挟まっていませんが、感想を書いていきます。



The Gifted EP1(感想ページへのリンクはこちら
The Gifted EP2~4(感想ページへのリンクはこちら
The Gifted EP5~7(感想ページへのリンクはこちら
The Gifted EP8~13(感想ページへのリンクはこちら
と感想を書いた「The Gifted」のシーズン2です。
YouTubeにアップされていますが、日本語字幕はEP1のみで、EP2 以降には残念ながらついていませんね(今のところ)。

なんたって、個人的タイドラマNo.1 の続編なので、期待もさることながら、不安もありまして......
シーズン2って、つまらなくなってしまうことが往々にしてあるので。
いまEP7まで放送済で、途中まで観ましたが、いまのところ大丈夫そうです。とてもおもしろく観ています。
気になる点は多々あるのですが。

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<以下、ドラマを指すときは「The Gifted」。作中のクラスや制度を指すときはカギ括弧なしの The Gifted と書きます>
今日はEP1 からEP3までの感想です。

オープニングが謎でして、へんな人体実験(?) をしているシーンからです。
出てくるのも、「The Gifted」には出てこなかった人たち。(ただし、わりと他のドラマでお馴染みの俳優さんたちでした)

[Eng Sub] The Gifted Graduation _ EP.1 [1_4]_Moment.jpg

あれっ? と思っていると、場面は変わって、下級生(M4生。日本とは学校の制度が違うのでわかりませんが、4年生という感じですね。大学へ行く前の学校ですから、中高がつながっているイメージなのでしょうか?)Time が The Gifted のバッヂを拾うシーンから。
School Year 2020 (日本風にいうと2020年度という感じでしょうか?)となり、パンたちは M6生となっています。
上の告知の右上の男子が Time です。わかりにくいので下の写真をご覧ください。

6KpyP_3f.jpg

Time が The Gifted のポテンシャル(特別な潜在能力)を持っていることがわかる、というのがまあ都合のいい偶然ではありますが、そうでなければおもしろくないですし、物語というのはそういうものですよね。

「The Gifted」で描かれたことから、この「The Gifted Graduation」までにライムラグがあります。
あのエンディングからすぐにこの「The Gifted Graduation」が始まるわけではないのですね。
時は流れて1年以上経っています。
で、その間にある事件があって The Gifted クラスは中断。
M5生の世代には The Gifted は設定されていません。
M4生にも設定されない予定だったところを、The Gifted に入ることを目指していた Time たちが再開させようと運動を始めるという展開です。

パンたちのこと(能力含め)を知ってしまった Time をどうするか、という物語展開となっていきますが、同時にそれ以外にもいろいろと動きがあることがわかってきます。
「The Gifted」では、基本的にパンたち VS 学校(校長?)という戦いでしたが、「The Gifted Graduation」はもっと関係当事者が多いです。
パンたち、学校(校長)に加え、M4 生、M5生世代もそうですし(M5生はそうはいっても1人だけですが)、反Giftedグループという生徒の集団、さらには教育省(Ministryとなっています)まで。
教育省から派遣された Darin(学業面担当の責任者という感じで登場します)は、怪しげな薬品を学校に持ち込んでいます。
ドラマとして、あまりに戦線を拡げすぎていて、話が拡散してしまわないかと心配です。
この点が「The Gifted Graduation」の最大の懸念点です。

また、パンによる語り掛けが「The Gifted」では印象的、かつ効果的でしたが、この「The Gifted Graduation」では、単なるナレーションに堕ちてしまっているのでは? というのも気になります。

さて、物語に戻ると、Time たちの活躍により(?) The Gifted は復活が決定。
M4生、M5生、二つの年次から選ばれることとなりました。
クラス選別テストに向けて、各当事者がそれぞれの思惑でそれぞれの活動を行います。
EP3の終りに、選別テストをめぐる争い(?) は一定の決着をみるのですが、この決着は本当にハッピーなものだったのか、個人的には疑問ですね。
そこへかぶせて「事態はすべて悪い方向へ変わっていってしまった」とパンの語りが。
Darin のもとから、あの怪しげな薬品が盗み出されたことが判明します。

と、ここでEP3 は終了です。
数々のデータや伏線らしきものがまき散らしてある(と思われる)ので、どう回収されるのか楽しみです。

ところで、このEP1に、リッター ウィッタヤーコム校のスローガンが出てきます。
「The Gifted」には出てきていませんでしたね。
Ad Astra Sapientiam
うわっ、ラテン語だ。
英語にすると「To the stars through wisdom」
The Gifted の目指す方向とはちょっと違う気がしますが......まあ、でもリッター ウィッタヤーコム校には普通の生徒もいますからね。

EP4 以降の感想に続きます。






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四つの凶器 [海外の作家 ジョン・ディクスン・カー]


四つの凶器 (創元推理文庫)

四つの凶器 (創元推理文庫)

  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2019/12/20
  • メディア: 文庫


<カバー裏あらすじ>
依頼人であるラルフ・ダグラスと高級娼婦ローズの関係を清算するべく青年弁護士リチャードがパリ近郊の別宅に到着した時、娼婦はすでに寝室で事切れていた。死体発見現場からは、カミソリとピストルと睡眠薬、そして短剣が見つかる。過剰に配置された凶器は何を意味するのか。不可能犯罪の巨匠カーの最初期を彩った名探偵アンリ・バンコランの “最後の事件” を描いた力作長編。



「夜歩く」 (創元推理文庫)(ブログの感想ページへのリンクはこちら
「絞首台の謎」 (創元推理文庫)
「髑髏城」 (創元推理文庫)(ブログの感想ページへのリンクはこちら
「蝋人形館の殺人」 (創元推理文庫)(ブログの感想ページへのリンクはこちら
と続いてきたバンコランものの最終作です。
「絞首台の謎」は新訳を日本に置いてきてしまったので読めていません。旧訳では読んでいるんですけどね)
引退しているという設定からか、バンコランのイメージ一新という感じの作品です。
「コーデュロイの上っ張りで、『かかしそっくりのやつ』だったらしいよ。」(31ページ)
「まずカーティスが気づいたのは、これまでかいだことがないほど強烈な最下等の煙草だった。お次に、戸口にたたずむ男が来ているコーデュロイの両肘とも、ずいふん擦り切れているのが目についた。五十代半ばのほっそりとした長身、その身なりに帽子は何の貢献もしていない。パイプをふかし、しわしわのまぶたの下から親切そうな目で三人を見ているが、無精ひげをあたらなくてはさまにならない。それでも、パイプを口から外してぼろ帽子を上げてみせた身のこなしの品格たるや、ちょっと無類だった。」(79ページ)
最後になんとかフォローが入っていますが、悪い方にイメージ一新です(笑)。

ちなみに、バンコランが謎解きのシーンで
「私とて誰でも疑うように生まれついているわけではありません。」(320ページ)
というのですが、いやいや、あなたは誰をも疑うように生まれついてはずです、と思っておかしくなりました。

本作品の目玉は、やはりタイトルにもなっているように凶器が過剰なところだと思うのですが、読後1か月も経っていないのに、感想を書こうとしたら、うろ覚え......慌ててざっと確認しました(苦笑)。
忘れておいていうのもなんですが、やはり、過剰な凶器という状況が真相と密接に絡んでいることはさすがカー、というところなんだと思います。
正直真相そのものはあまり好きなタイプの仕掛けではなかったのですが、過剰な凶器の解釈としてはもっとも自然な解決ともいえる気がします。
原題は The Four False Weapon で「四つの偽の凶器」。この False の部分の含蓄が素晴らしい。

そして好きなタイプではない、と書きましたが、その真相に至る過程はフェアだったと思いますし(なにより、真相の一部は割と早い段階でバンコランが指摘して読者に対してオープンにしています)、プロットも起伏に富んでいて楽しめました。
特に229ページでバンコランが一旦人物を特定してみせた後の展開は目まぐるしくて素敵です。

もう一つ、この作品で面白いのは、カーならでは、と言いましょうか、ロマンスですね。
ロマンスの当事者となりそうな女性は一人しかいないのですが、そういう展開になるとはね。
いや、まあ、冒頭のシーンから判断してもそうなるだろうことはわかっていたといえばわかっていたんですけれども。

カー、やはり面白いです。



<蛇足1>
「髑髏城」(ブログの感想ページへのリンクはこちら)の蛇足でも書きましたが、この訳者の結構クラシックな日本語、今回も楽しめます。
一つだけ挙げておきます。
「生き馬の目を抜く握り屋の賭博嫌い」(158ページ)
「握り屋」って最近めったにみない表現ですね。

<蛇足2>
「予告殺人」 (クリスティー文庫)感想で、訳者の羽田詩津子さんが変わった(新しい?)表記、訳し方をされている、と書きましたが、この「四つの凶器」の和爾さんも同様の訳し方をされています。
「生き馬の目を抜く握り屋の賭博嫌い、(失礼ながら)あなたにさほど首ったけでもない女性が」(158ページ)
「相手にそれが通じるはずだと決めてかかったのはとんだ誤算でしたが(このことは決して彼女には知
らせないように。~~)。」(319ページ)
「脅迫して巻き上げたのだと。(そして、その部分はまったく読み通りでした。~~)最後には認めたものの、」(328ページ)
「賭け狂いの輩は(ここで勝負する人はみんあそうですが)勝負以外のことには我関せずです。」(332ページ)
いままで意識していなかっただけだったのかも。



原題:The Four False Weapon
著者:John Dickson Carr
刊行:1937年
訳者:和爾桃子









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The Gifted EP8~13 [The Gifted [タイ・ドラマ]]

タイのドラマ「The Gifted」の感想の続きです。
今日はEP8 から最終エピソードのEP13まで。

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この告知にはナックがいますね。

EP8 は The Gifted の中間試験。
普通のクラスの試験が終わった後、夜の講堂に集められて試験開始。
この中間試験、校長がわざわざやってきて訓示する、特別なもの。トップとなった生徒はなんでも希望をかなえてもらえる、と。
(蛇足ですが、結局トップとなった生徒は願いごとをしなかったような気がします)
内容は、リッター ウィッタヤーコム校の都市伝説である、科学コンテストの日に死んだ女子生徒の死を解明する、というもの。
いや、どんな試験なんだ、これ、と思いますが、試験の内容も、試験の結果も、プロット上非常に重要な内容になっています。
なにより、ラストのパンと校長の会話が、一つのピークですね。
その後、パンはナックと再会するのですが、ここも重要なポイントです。

EP9は、待望の?ウェーブの回です。

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演じているのはWachirawit Ruangwiwat、ニックネームは Chimon。
「He is coming to me」(ブログの感想へのリンクはこちらこちら)に Sing とともに友人役で出演していましたね。
さすがウェーブと言うべきか、EP9だけでは収まりません。

EP10 は、改めてパンの語り掛けで幕開きです。
リッター ウィッタヤーコム校がシャットダウンされてしまう。
ウェーブ対 The GIfted の残りのメンバーとの全面対決となっていきます。ヒール役の面目躍如というところでしょうか。

そして、これらのエピソードがこのドラマ全体のフィナーレへ向けた号砲ともなっています。
ここまでは詳しい目に各エピソードを紹介しましたが、ここからはネタバレ防止のため駆け足で。

EP11は、嵐の前の静けさ、というか、フィナーレへ向けての助走ですね。
前半で数人が The Gifted として重い決断をし、パンとウェーブは校長(とThe Gifted というシステム)に抗おうと決意する。
The Gifted というシステムと戦うには情報が足りない。どうやら、The Gifted とかかわった人たちは記憶が消されているらしい。
ウェーブとふたりで突き進んでいくパンに、オームが投げかける「俺はまだ君の友達なの?」というセリフが重いですね。
と同時に、敵の大きさがさらに明らかになっていきます。
協力してくれた人が
「はっきり言って、あなたが何をするつもりかは知りませんが
貴方がどうしようとそれが成功するとは思えません
たった2人で 10年間学校が築き上げたものを壊せると思っているのですか?
諦めなさい」
と諭すくらいに。

EP12は The Gifted の期末試験。
The Gifted 同志でバッジの取り合いという、なかなか意表を突く内容です。
その裏側で(表側で?)、パンとウェーブの戦いが進行。
こちらのトリッキーな展開がこの作品の肝ですね。

そして最終エピソードのEP13
オープニングで、EP1 の冒頭で流れていた、パンの語り掛けが再び繰り返されます。
舞台は、リッター ウィッタヤーコム校への政府(役人)の視察会場。
すべてがここへ向けて収斂していきます。
息詰まる展開に、本当にハラハラドキドキできます。
一大クライマックスを迎えたエンディングがこれまた素晴らしい。
何度か繰り返された、パンの語り掛けの意味がグッときます。

最後に、主演の紹介を。

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手で顔が見えないよ(笑)。
Korapat Kirdpan。ニックネームは Nanon。
彼の作品も数多く観ましたが、彼はボーイズラブのポジションにはついていませんね。
2000年12月18日生まれということですから、もうすぐ二十歳。まだティーンエイジャーなんですね。

ボーイズラブから始まった、タイ・ドラマの視聴でしたが、こんな大傑作に巡り合えるとは。
幸せです。
2gether」(感想ページへのリンクはこちら)を紹介してくれた友人に、感謝、感謝、ひたすら感謝です。

日本で今、タイのボーイズラブドラマが来ているらしいですが、ボーイズラブ以外にもこんなにおもしろいドラマがあるんだよ、とこちらも人気になってほしいです。

シーズン2「The Gifed Graduation」がとても楽しみです。









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The Gifted EP5~7 [The Gifted [タイ・ドラマ]]

タイのドラマ「The Gifted」の感想の続きです。
今日はEP5からEP7まで。

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EP5 はプン(Punn)。

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演じているのはAtthaphan Phunsawat、ニックネームは Gun。
他のボーイズラブ作品(観ていますのでいずれ感想を書きます)で有名な俳優さんです。
プンの能力はコピー。見ただけでそっくりできてしまう。音楽でも、美術でも、運動でも。
学術優秀コンクールにリッター ウィッタヤーコム校を代表して全科目、全種目(!)出場する、という。(ちなみに運動系の種目は、The Gifted の別の生徒モンが全種目出ます)
いくらなんでもこれは無理ですよね。能力とかいうレベルではない。
恋人であるクレアが心配しても、突き進むプン。
ネタバレになるので詳細は書きませんが、あるテーマが忍ばせてあるのがポイントですね。エピソードのラストシーンがとても気になるのですが。

EP6はモン(Mon)

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演じているのは Napasorn Weerayuttvilai、ニックネームが Puimek。
「SOTUS S」 (感想ページへのリンクはこちらこちら)で、コングホップに思いを寄せる新入生役をしていた女優さんですね。
モンの特殊能力は、身体能力が恐ろしく向上すること。もう万能かと思えるレベル。
モンはマーシャルアーツのクラブに入っているのですが、当然ながら向かうところ敵なし。それでいてクレアのエピソードの演劇部のように嫉妬渦巻く世界とは違い、クラブのメンバーともうまくやっていっている。
問題は副作用で、ここでは明かしませんが、非常に面白い着眼点で、この能力にふさわしい副作用かと思いました。
そのせいで、マーシャルアーツ部で一悶着あります。いや、一悶着どころではないですね、大騒動が起こります。

The Gifted の謎は引き続きお休みモードなのですが、主役であるパンについて非常に重要なエピソードが出てきます。
このあたりから、また The Gifted の謎も動き始めます。

EP7はコーン(Korn)。
クレアの回であるEP4 で重要な役回りを演じていた彼です。

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演じているのは Pattadon Janngeon、ニックネームは Fiat。
「SOTUS S」 (感想ページへのリンクはこちらこちら)で、コングホップたちに突っかかる新入生役をやっていた俳優さんです。
「SOTUS S」でもそうでしたが、演技力があるなぁ、と思って観ていました。

エピソードの冒頭、パンとふたり居残り(?) させられています。能力が未だわかっていないから。
ここでのパンとのやりとりは味わい深いですね。ふたりとも、自分では能力に気づいているのですから。
「他の人は能力を見つけたけど僕は限界を見つけた」という彼のSNSへの投稿も深い。
彼の能力が何かは伏せておいたほうがよいでしょう。
失意のコーンは、心の隙間を埋めるように、写真部の女の子コイ(Koi)と仲良くなっていきますが......
ボーイ・ミーツ・ガールに、The Gifted の謎が絡み合って展開するエピソードです。
このエピソードの最重要点は、パンが自分の能力を自覚的に行使することですね。

ここまでで各人に特化したエピソードはひとまず終わりです。
主役のパンは、あちこちのエピソードに分散して描かれていきますので、特別にまとめたエピソードがないのは当然ですね。
かなり最初のタイミングで能力を開花させていたウェーブは、後で出てきます。
でも双子 Jack と Jo の回がないのは不公平な気もしますね。
彼らの能力はお互いにシンクロするということなので(双子ならではという感じがしますね)、物語的に使いにくいからでしょうか......
気の毒なので写真をアップしておきます(笑)。

[Eng Sub] THE GIFTED นักเรียนพลังกิฟต์ _ EP_2 [1_4]_Moment.jpg

向かって右が Jack。演じているのは Chayapol Jutamas。ニックネームは AJ。
向かって左が Jo。演じているのは Chayakorn Jutamas。ニックネームは JJ。(で合っていると思います、たぶん)
ふたりとも「He is coming to me」(ブログの感想へのリンクはこちらこちら)にバスケットのチームメイトとして出てきましたね。
また、AJ JJ のほうは、「2gether」(感想ページへのリンクはこちら)に Tine の友人役で出ていました。
<2020.11.05訂正。「2gether」に出ていたのは、AJ ではなく JJ でした。すみません......>



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The Gifted EP2~4 [The Gifted [タイ・ドラマ]]

タイのドラマ「The Gifted」の感想の続きです。
今日はEP2からEP4まで。

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衝撃的なEP1 のラストを受けて、The Gifted のクラスのメンバーが集まって、意見を交わします。
そのとき、ウェーブは自らの能力を活かしてポム先生のコンピューターをハッキング、ポム先生と校長の会話をみんなで共有。校長にはハッキングしていることを気づかれる。
しかし校長は慌てず、騒がず、The Giftedのメンバーに以下のメッセージを送ります。
「生物は常に進化する。壁に当たったときに進化できるようになっています。
人間もそうです。人類が進化をやめることは 決してありません。
人間の 脳内には 特別な力が 隠されています。
我が校は脳を刺激してそのパターンを変化させる音波を送る方法を見つけました。
一部の生徒のみが刺激を受けることができるのです。
あなたたちは既に特別なのです。まだ知らないだけで。
今日以降、あなたたちの潜在能力が目覚めていくと保証しましょう。
私たち 教師全員が あなたたちの 潜在能力を限界まで押し上げる用意はできています。
あなたたちは新しい社会のリーダーになる特別な人種なのです。
あなたたちの未来は明るいだけでは ありません」

何人かの The Gifted のメンバーはすでに自分の潜在能力が何かわかっていて、EP2の最初のほうで披露されます。

その後、各メンバーぞれぞれに焦点をあてて、潜在能力が取り上げられつつ、The Gifted の謎に迫っていきます。

EP2はオーム(Ohm)。

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演じているのは Harit Cheewagaroon。ニックネームは Sing。「He is coming to me」(ブログの感想へのリンクはこちらこちら)でコメディ部分を担当していた彼です。この作品でも基本ラインはコメディ担当ですね。
上の写真も、そのことを象徴するような(笑)。
コメディ役であるから、逆にシリアスな部分が目立つように作りこまれています。ナイス!
彼の能力は物を消してしまうこと。
単に消せるだけではダメなので、取り戻すこと、能力をコントロールすることをどうやって習得するかというストーリー展開です。

EP3はナムターン(Namtarn)。

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演じているのは Apichaya Thongkham、ニックネームは Lilly。
彼女の能力は、物に触れるとその物が経験したことをフラッシュバックのように知覚できること。
The Gifted の名簿のような年鑑(アルバム?) があり、過去のメンバーの現在もそれで知ることができる。
メンバーは当初からの通し番号が振られているにも関わらず、ID:004 のポム先生(ポム先生もOBです)の次が、ID:006となっていてID:005は欠番。
過去の年鑑を見ても、ID:005のページは破り取られていた。
Namtarn の能力で少しずつベールが剥がされていきます。
でもNamtarn の能力には大きなデメリットがあり、使いすぎると健康を害してしまう。
健康を気遣う母親やポム先生の制止も聞かず、倉庫に忍び込んだり、The Gifted の過去を探っていってしまいます。
今回見返して気づきましたが、ここも伏線がいっぱい張り巡らされていましたね。

The Gifted の謎はこのあとしばらくお休みです。
また、エピソードごとに物語のトーンが変わっていきます。その変化を楽しむ、というのも一つの観方かと思います。

EP4 はクレア(Claire)。

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演じているのは Ramida Jiranorraphat、ニックネームは Jane。
ちょくちょくいろんな作品で出会った女優さんです。
Claire の能力は他人の感情を看取ることができること。
性格的に極めて唯我独尊の嫌な奴に設定されていまして、演劇部でヒロインの座を射止めるのに能力を使い、ヒロインになったあとは向けられた嫉妬に報いるためまさに権謀術数の限りを尽くす。怖い。
ここに、The Gifted の二人のメンバーが絡みます。一人は彼氏である Punn、もう一人は小学校からの幼馴染である コーン(korn)。
重苦しいテーマをコミカルに仕立ててあるのがポイントでしょうか。
後のエピソードでも触れますが、ここでは、コーン役の俳優の演技力に魅せられました。





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