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ドラマ:ふたつの裁き [ドラマ ジョナサン・クリーク]

Jonathan Creek: The Complete Colletion [Region 2]

Jonathan Creek: The Complete Colletion [Region 2]

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「奇術探偵ジョナサン・クリーク」の、シーズン2 最後の作品「ふたつの裁き」(Mother Redcap)です。
前回観た「死人が犯した殺人」 (The Problem at Gallows Gate)(感想ページへのリンクはこちら)から2ヶ月ぶりです。

中国人ギャング団に命を狙われている判事。
警察が厳重に警護。
朝6時頃、物音がして寝室に入った警察は判事がなにか鋭いもので刺されて殺されているのを発見。
部屋は密室状態で、一緒に寝ていた夫人しか部屋にはいなかった。

ジョナサン・クリークの評判を聞きつけた警察は協力を要請。
ベッドサイドのデジタル時計をめぐる夫人の証言の謎は、まあ、おまけみたいなものですね。
目を覚ましてみた時計が05:10を指していた。しばらく寝て次に見たら04:06を指していた、というものです。

一方、マデリンはJason Tippet という不動産業者(だと思いました)から、Mother Redcap というパブで 1947年から1951年の間に6人の男が、特別室で死んでいるのが発見された事件(?) を調べてみてくれないかと頼まれる。Mother Redcap はいま廃屋となっていて、Jasonの管理下にある。

事件としては、判事の死と、Mother Redcap で起きた変死事件の2種類ということになります。
1947年から1951年という時代背景だとどうだったのかわかりませんが、判事の方は、現在(このドラマが放送されたのは1998年)の捜査鑑識技術で、この事件の謎が解明されないものなのかどうか、ちょっと疑問に思いました。これ、わかるんじゃないでしょうか?
判事の死は密室ミステリとしては極めて古典的なトリックが使われていまして、ニヤリとしてしまいました。

「ふたつの裁き」という日本語タイトルが何を意図しているのか、いまひとつわかりませんでした。
原題は「Mother Redcap」ですので、過去の事件の舞台となっているパブの名前ですね。
まあ、いろいろな意味合いを考えることができるとは思うのですが。
最後にある登場人物が死んでしまうのですが、なにも死なせてしまうことないのに、とも思いました。

ミステリとしてみた場合、数々の手がかりがちりばめられているのも注目かな、と。
いろんなエピソードのほとんどすべてが真相に結びついているように思えます。
(まあ、Jason がヌーディストというのは、このシリーズにありがちなお笑い要素ですけどね)
なかなかピリッとしあがった作品だな、と思いました。
おもしろかったです。

いつも参照している「The Jonathan Creek homepage」というHPにリンクをはっておきます。
「ふたつの裁き」(Mother Redcap)のページへのリンクはこちらです。
ただし、こちらのHP、犯人、トリックも含めてストーリーが書いてあるのでご注意を。写真でネタばらしをしていることもあるので、お気をつけください。


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ドラマ:死人が犯した殺人 [ドラマ ジョナサン・クリーク]

Jonathan Creek: The Complete Colletion [Region 2]

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「奇術探偵ジョナサン・クリーク」の、シーズン2 第4作目「死人が犯した殺人」 (The Problem at Gallows Gate)です。
ドラマ2回分の時間を使ってます。前編、後編というところでしょうか。

すごく久しぶりにジョナサン・クリークを観ましたね。
シーズン2 第3作目「30秒のトリック」 (The Scented Room)の感想が去年の12月ですから8ヶ月ぶり!

冒頭、自らの誕生日パーティの当日、恋人 Felicity の浮気現場を見つけた男 Duncanが、バルコニーから自殺(転落死)するシーンです。
いきなりショッキングなところから始まりますが、その3週間後、その Felicity が殺される事件が発生。Felicity が襲われているところをジョナサンとマデリンの連れが目撃。マデリンは、窓を割って建物の中に侵入します!
ジョナサンとマデリンは死体発見者となったことで捜査に乗り出します。
目撃者の証言では、Felicity を殺したのは、なんと Duncan。
なので、「死人が犯した殺人」というわけですね。
原題は「The Problem at Gallows Gate」ですので「ギャローズ・ゲートでの事件」と場所を使ったタイトルですから、かなり思い切った邦題をつけています。
あと、Felicity が殺された現場も密室状況でした--たいして重きは置かれていませんが。

ちょっと話のつくりが雑だなぁ、と思ってしまいました。
(事件とは関係のない脇筋のエピソード=ジョナサンが仕えている?奇術師アダムの共演相手である盲目の伝説のジャズミュージシャン Hewie Harper のエピソードもかなり雑です)
「死人が犯した殺人」というインパクトに頼りすぎでしょうか。

謎やトリックも、あれこれ盛り込まれていますが、ちょっとちぐはぐな感じがします。
Duncan が死んでいるのかどうか、というのもちょっといい加減な謎解きでしたし(某日本人作家にこれをもっともっと派手にしたような作品がありましたね......)、Felicity 殺しの現場にあったストッキングのことをジョナサンが執拗に気にするのですが、今一つぱっとしない謎解きでしたね。
留守番電話のテープが何度も盗まれるというのも拍子抜け。
ジョナサンとマデリンの連れが目撃した Fecility が襲われるシーンの絵解き(前例の多いパターンではありますが、ちょっと目新しく感じました)や、 Felicity が殺された現場が密室であったことの絵解きは鮮やかに思えたのですが、このドラマでは重きが置かれていなくてあっさり流されていてもったいないなー、と思いました。

あと、Felicity の浮気相手?の彼女(そうなんです、結局Felicity は振られるんです)の名前がKiko。
日本人という設定ですね。
秋篠宮殿下の婚約内定が報道されたのが1989年8月で、このドラマの放送が1998年ですから、妃殿下にあやかったのかな? でも、ドラマのKikoさん、ちょっとひどい目にもあうのでよろしくないような......まあ、イギリス人は気にしないでしょうが。
演じている女優さんは、Akemi Otani と、いつも参照している「The Jonathan Creek homepage」というHPに紹介されています。
「死人が犯した殺人」 (The Problem at Gallows Gate)のページへのリンクはこちらこちらです。
ただし、こちらのHP、犯人、トリックも含めてストーリーが書いてあるのでご注意を。写真でネタばらしをしていることもあるので、お気をつけください。


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ドラマ:30秒のトリック [ドラマ ジョナサン・クリーク]

Jonathan Creek: The Complete Colletion [Region 2]

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「奇術探偵ジョナサン・クリーク」の、シーズン2 第3作目「30秒のトリック」 (The Scented Room)です。


今回は絵画盗難事件。
一度に四、五人しか入れないくらいの部屋に展示されている絵画エル・グレコの「ユダの接吻」。150万ポンド、と劇中で言っていたような......約2億円ですか......
ガイドが女子生徒を見学させ、一旦退出しドアを閉め、次のメンバーと共に入ったら絵が消えていた。
当然ながら、出入りは不可能な状況。窓は嵌め殺しの天窓しかなく、そこは到底届かない。壁にも不審な点はなく......
いいではないですか、この謎。

謎解きは常識的、と言いたいところですが、うーん、どうでしょうねぇ。
このやり方だと絵がだめになったりしないでしょうか?
(額縁から外すときに切り取っているので、その破損は別にしても)

また女子生徒を入れ替える際にも、ガイドも含めて全員が一度に外に出る必要はなく、ガイドは部屋に残ったまま女子生徒たちだけを入れ替えさせることも充分あり得るわけで、そうするとこの事件は成立しないことになってしまいます。

あと、館の主が強盗(?) に殴られた様子もありまして、書斎(図書室?)の怪しげな足跡とかの手がかりもあるのですが、こちら、いかにもとってつけたようなもので、あまりにも軽い扱い。
偽の手がかりでは、というのがあからさますぎて、ちょっと不思議な感じです。

ヒントが欲しいというマデリンに、ジョナサンが「コンビーフのサンドイッチ」のことを考えろ、というシーンがあり、解決編のくだりで、その意味が明かされるのですが、このヒントで真相にたどり着けというのは無理だよ、ジョナサン。マデリン、ちょっとかわいそう。

シリーズ的には、というか、ジョナサン、マデリンの仲としては、マデリンの隠された(いままでのシリーズで匂わされてさえいませんでしたね!)トラウマ的事態が明かされ、かつ、一応の決着をみます。そしてそこにジョナサンがきっちり居合わせる、と。
うん、うん、進展しそうな感じが漂ってきますね。



いつも通り「The Jonathan Creek homepage」という英語のHPにリンクを貼っておきます。
「30秒のトリック」 (The Scented Room)のページへのリンクはこちらです。
ただし、こちらのHP、犯人、トリックも含めてストーリーが書いてあるのでご注意を。写真でネタばらしをしていることもあるので、お気をつけください。


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ドラマ:時は待たない [ドラマ ジョナサン・クリーク]

Jonathan Creek: The Complete Colletion [Region 2]

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「奇術探偵ジョナサン・クリーク」の、シーズン2 第2作目「時は待たない」 (Time Waits For Norman)です。

日本語タイトルは「時は待たない」で、原題は Time Waits For Norman。
日本語と英語で「待つ」「待たない」と逆の言葉の選び方になっているのがおもしろいですね。

このシリーズ密室状況を扱うことが多いのですが、今回はアリバイ?
そのときにニューヨークにいたはずの人物が、ロンドンのハンバーガー屋で目撃される、という謎です。

このハンバーガー屋さん、WIMPYという実際にあるチェーン店を舞台にしていますね。
劇中、マデリンが店員の証言を得るために、男子トイレにまでついていくシーンに笑ってしまいました。
トイレで手を洗っていた男性がびっくりするシーンもあるのですが(かつマデリンが捨て台詞みたいなものまで言うのですが)、そりゃびっくりしただろうなぁ、と思います(笑)。
男子トイレに女性がいるケースというのは掃除くらいに限られると思うのですが、日本と違い、男子トイレの掃除を女性がすることはありませんので、男子トイレで女性を見かけることはほぼ100%ありません。

謎解きは常識的なもので、納得できるものでしたが、謎はすっきり解けても、人間関係はすっきりといかないのが印象的でした。
まあこのストーリーだとこの後の人間関係が心配......心配も何も、すっかり壊れてしまっているような気もしますけどね。

トリックは割とよくあるものを使っています。
このトリック、小説で読むとこんなにうまく行くのかな、と思うところはあるのですが、このドラマを見ていると、これならうまくいくかも、と思えました。かなり限定的な状況かもしれませんが。

シリーズ的には、ジョナサンがついに(?) 本格的に浮気します。浮気、というか、ことに及んでしまいます、というべきですかね?
しかもそれを、ぺらぺらとマデリンに話してしまうんですよね......かなり詳細に。キッチンのテーブルでって、そんなことまで言わなくても......(根掘り葉掘り聞きだされたのかもしれませんが)
当然、定番のマデリンがやきもちを焼くシーンもしっかり出て来ますが、今回は、まあそりゃぁね、SEXまでしちゃってるんだから、やきもちも焼くよな、というところ。
でも一方でジョナサンもマデリンもお互い好きだと確かめあったわけではないので、ジョナサンを一方的に責めるのはかわいそうかもしれませんが。
そうそう第1話「闇からの銃弾」の感想で「この第1作を見る限り、童貞という設定なんじゃないかとも思えました。」と書きましたが、これが童貞卒業だったのかな(笑)? 映像的には(!) 違う気がしましたが。



いつも通り「The Jonathan Creek homepage」という英語のHPにリンクを貼っておきます。
「時は待たない」 (Time Waits For Norman)のページへのリンクはこちらです。
ただし、こちらのHP、犯人、トリックも含めてストーリーが書いてあるのでご注意を。写真でネタばらしをしていることもあるので、お気をつけください。


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ドラマ:死への誘引 [ドラマ ジョナサン・クリーク]

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「奇術探偵ジョナサン・クリーク」の、シーズン2 第1作目「死への誘引」 (Danse Macabre)です。

日本語タイトルは「死への誘引」で、原題は Danse Macabre。
シリーズを通して、テーマ曲がサン・サーンスのDanse Macabre (死の舞曲)ですから、シーズン2を始めるにあたっての意欲作、という感じなのでしょうか?

事件は、仮装パーティの夜、帰宅した後、骸骨男の仮装をした人物に射殺され、駆け付けた被害者の娘を人質に逃げようとした犯人がガレージに気絶した娘と共に逃げ込み扉を閉めて立て籠もる。
警察が包囲し、ガレージの扉を開けたときには犯人は消え失せ、娘だけが残されていた......
というもの。

ちょっと歯ごたえのない謎解きだったかな、と思いましたが、小説で読むのと違い、実際の人間が登場人物として目に見えるかたちであらわれてくるので、人物像そのものが一種のミスディレクションとして機能しやすくなっているのが興味深かったですね。
ストーリーとして被害者をめぐるエピソードなどで興趣を盛ろうとしてるんだな、と感じました。個人的には、このシリーズにはそういう方面は期待していないので、不発でしたが......

シリーズ的には、マデリンがやきもちを焼くのが定番のシーンとなりつつありますね。
ジョナサンとマデリンの関係が、シーズン2に入ってより複雑化(?) していくように思えました。





いつも通り「The Jonathan Creek homepage」という英語のHPにリンクを貼っておきます。
「死への誘引」 (Danse Macabre)のページへのリンクはこちらです。
ただし、こちらのHP、犯人、トリックも含めてストーリーが書いてあるのでご注意を。写真でネタばらしをしていることもあるので、お気をつけください。


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ドラマ:密室の刀 [ドラマ ジョナサン・クリーク]

Jonathan Creek: The Complete Colletion [Region 2]

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「奇術探偵ジョナサン・クリーク」の第5作目「密室の刀」 (The House of Monkeys)です。

日本語タイトルは「密室の刀」ですが、原題は The House of Monkeys。猿の家、です。
被害者であるエリオット・ストレンジ博士の家で多くの種類の猿が飼われています(!)。
冒頭いきなりゴリラが登場してきてびっくり。でもちゃんと人に馴れている設定です。

事件はそのエリオット・ストレンジ博士が頑強な密室内で、日本刀で背後から貫かれて殺される、という事件です。
(被害者の書斎に、日本の鎧兜が置いてある、という設定で、刀はそれと合わせて置いてあります)

この謎解きは、ちょっと残念でしたね。
ある意味、逃げ、なのではないかと思います。
解くための手がかりも、ちょっと不発気味。
いままでの5作のなかでは一番落ちる出来栄えかもしれません。
第1シリーズのラストを飾る作品ですが......

一方で、シリーズ的には、イングリッドにけしかけられて、マデリンがジョナサンに言い寄る(?)、どころか、ジョナサンのベッドに入り込むのが楽しいですね。もっともこのシリーズのこと、だからといって、その先どうなるかは予想通りではありますが。
この二人の関係も、シリーズの注目どころなのでしょうか? あんまりそれを楽しみに観るシリーズとは思えないのですが(笑)


<蛇足>
被害者の妻イングリッドが、ジョナサンの母の知り合いで、定期的にジョナサンの健康診断をしてくれる、という設定になっていました。
この健康診断のことを、MOT と呼んでいます。
MOT というと日本でいう車検なので、人間の健康診断のことも言うのかな? と調べてみましたが載っていませんね。車検からの連想で人間にも使ってみた、ということでしょう。
その健康診断のシーン、聴診器や口腔内を見ることに加えて、触診による直腸検査までしていて笑ってしまいました......


いつも通り「The Jonathan Creek homepage」という英語のHPにリンクを貼っておきます。
第4作「密室の刀」 (The House of Monkeys)のページへのリンクはこちらです。
ただし、こちらのHP、犯人、トリックも含めてストーリーが書いてあるのでご注意を。写真でネタばらしをしていることもあるので、お気をつけください。


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ドラマ:消えた訪問者 [ドラマ ジョナサン・クリーク]

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「奇術探偵ジョナサン・クリーク」の第4作目「消えた訪問者」( No Trace of Tracy )です。
今回の謎はちょっと(ミステリとしては)平凡でしょうか。

自宅に監禁された元ミュージシャン(英語の字幕を付けてみたとはいえ劇中の英語がよくわからないところだらけなので、ミュージシャンではなく現役だったのかもしれません)、ロイ・ピルグリム。
同じ日、誘われてそのロイの自宅を訪れようとしていた女性・トレイシー。家に入るところを学生たちに目撃されている。
ところがロイはトレイシーは来ていない、トレイシーを見ていない、と言い......

というものなのですが、こういう謎、割とよくある謎ですよね。
そしてこのパターンの謎の場合、考えられる解決は大きく分けて2通りあり、さてこの「消えた訪問者」はどうかな、と思っていると、その予想通りの着地へ向かっていく......

で、トリック・解決が平凡だからつまらないか、というと決してそうではなく、解決に至る手がかりに工夫があっておもしろかったですね。
あと、動機が極めて現実的である点も好印象ではないかと思いました。
しかし、カエルを舐めさせられた警官役の役者さん、お気の毒です......

シリーズ的には、マデリンがジョナサンに嫉妬するラストシーンが印象的、と言っておかねばなりませんね。

いつも通り「The Jonathan Creek homepage」という英語のHPにリンクを貼っておきます。
第4作「消えた訪問者」( No Trace of Tracy )のページへのリンクはこちらです。
ただし、こちらのHP、犯人、トリックも含めてストーリーが書いてあるのでご注意を。写真でネタばらしをしていることもあるので、お気をつけください。


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ドラマ:侵入した死体 [ドラマ ジョナサン・クリーク]

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「奇術探偵ジョナサン・クリーク」の第2作目「開かない箱」(Jack in the Box)(ブログの感想ページへのリンクはこちら)を観てから2ヶ月ぶりになりますが、第3作「侵入した死体」(The Reconstituted Corpse)を観ました。

今回も英語の字幕をつけてみましたが、それでもわからない部分がいっぱい。
それでも十分ミステリとして楽しめる内容でした!

今回の「侵入した死体」もかなり強烈な不可能犯罪を扱っています。
マンションの入り口のところでは空っぽだったワードローブ。それを4th Floor (日本風にいうと5階ですね)まで階段で運んで部屋に据え付けたら、中に死体が入っていた!

すごいですよね。
しかもそのマンションに住んでいるのが、ジョナサン・クリークとコンビ(?) のジャーナリストのマデリン、というのがまた素晴らしい。

ちょっと苦しい謎解きだな、と思ったのですが、それでも、この設定だと途中で死体が入ったのなら、重さが大きく変わるので途中で変だと運んでいる間に気づくのでは? という疑問に見事に応える回答でしたし、このシリーズの不可能犯罪にかける意気込みはステキですね。

小道具としてビデオテープが使われるのですが、これもなかなか印象的です。
ビデオの内容もさることながら、撮影者をめぐる考察とか、その行方とか、なかなか重要なポイントを1つの物的手がかりがいくつも果たしていくのはよくできているなぁ、と。

このシリーズ、いろいろとわくわくします!

前回同様「The Jonathan Creek homepage」という英語のHPにリンクを貼っておきます。
第3作「侵入した死体」(The Reconstituted Corpse)のページへのリンクはこちらです。
ただし、こちらのHP、犯人、トリックも含めてストーリーが書いてあるのでご注意を。写真でネタばらしをしていることもあるので、お気をつけください。


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ドラマ:開かない箱 [ドラマ ジョナサン・クリーク]

Jonathan Creek: The Complete Colletion [Region 2]

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「奇術探偵ジョナサン・クリーク」の第1作目「闇からの銃弾」(The Westlers Tomb)(ブログの感想ページへのリンクはこちら)を観てからずいぶん日があいてしまいましたが、ようやく第2作「開かない箱」 (Jack in the Box)を観ました。
半年ぶり、ですか... 

いつものように英語の字幕をつけてヨタヨタと観たのですが、ジョナサン・クリーク役の俳優アラン・デイヴィスの英語、早口なうえに、籠ったような発音をするので、ちっとも聞き取れません。もっぱら字幕での鑑賞でした(苦笑)。

それでも、やはりこの「奇術探偵ジョナサン・クリーク」は無茶苦茶面白いです。

「開かない箱」は、岩盤をくり抜いて、分厚いコンクリートの壁を用いて作られた核シェルターの中で密室状態で自殺体と思われる死体が発見される、という事件を扱っています。右手に銃を持って、頭を撃ちぬいて。
ところが、この人、手の具合が悪くて銃の引き金を引けない状態だったので、殺人だろう、と。
でも、シェルターの中には被害者以外に誰もいなかった...

うわぁ、完璧な密室!
わくわくしますね!

この謎解きが、また、一種の反則技だと思うんですが、それでも素晴らしい。
いやあ、そう来ましたか。

また、いいなあと特に思ったのが、ジョナサン・クリークがトリックに気づくシーン。
なんの変哲もないあるものを見ていて表情が変わっていくので、いま見ているものがトリックのヒントなんだろうな、と思うのですが、そしてそれは、核シェルターの中でのシーンでも思わせぶりに映し出されていたものと関連がありそうなので、なにか解決のヒントというか手がかりというか伏線なんだろうなと思って観ていたのですが、まさかねぇ、そういう風に(話が)転がっていきますか!!

このシリーズ、いろいろとわくわくします!
シリーズの続きを見るのがとても楽しみです。今度は半年もあけずに観たいですね。

前回同様「The Jonathan Creek homepage」という英語のHPにリンクを貼っておきます。
第2作「開かない箱」(Jack in the Box)のページへのリンクはこちらです。
ただし、こちらのHP、犯人、トリックも含めてストーリーが書いてあるのでご注意を。写真でネタばらしをしていることもあるので、お気をつけください。


<蛇足>
バナナの皮ですべる、というギャグを、ジョナサン・クリークが実際にすべるかどうか試してみる、というシーンがラストであるんですが、見事にすべっていまして、笑ってしまいました。
バナナの皮で、本当にあんなにすべるんでしょうか?


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ドラマ:闇からの銃弾 [ドラマ ジョナサン・クリーク]

Jonathan Creek: The Complete Colletion [Region 2]

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イギリスに来てから観だした「名探偵ポワロ」のDVDもようやく1枚目を見終わったばかりというのに、別のDVDセットを買ってしまいました。
25ポンド以下で手に入れましたが、日本で輸入版を買うとは本日の Amazon.co.jp だと7,000円くらい。日本で買うと倍以上になりますね。

この「奇術探偵ジョナサン・クリーク」というのは、BBCで1997年から2004年まで放送された、ジョナサン・クリークを探偵役にした不可能犯罪満載のミステリドラマ(のはず)です。
大昔、ミステリマガジンで紹介されていて気になっていたもので、買っちゃいました。

1作目の「闇からの銃弾」 (The Westlers Tomb)を観ました。
例によって、英語の字幕をつけてヨタヨタと観たのですが、これ無茶苦茶面白いではないですか!!

ジョナサン・クリークは、マジシャンのもとでマジックの仕掛けを作っている青年、明らかに変わり者、ですね(ジョナサンが住んでいるのは、風車の中!)。この第1作を見る限り、童貞という設定なんじゃないかとも思えました(笑)。

「闇からの銃弾」は、画家が殺され、愛人でもあるモデル・フランチェスカが目隠しされ縛られた状態で発見される、というもので、画家の妻セリーナが疑わしいが強固なアリバイがあって...というもの。
ジャーナリストのマデリン(マディ)が奇術観劇中のフランチェスカに身分は隠して突撃取材。
フランチェスカは素人参加パートに選ばれ舞台へ。そこで舞台裏にいたマジックの仕掛けをよく知るジョナサン・クリークと知り合う。
翌日、フランチェスカのところへ訪れたマデリンと、マジシャンからのプレゼントをフランチェスカに届けに行ったジョナサンが知り合う、そして、マデリンがジョナサンに捜査に知恵を貸してほしいと頼む、という流れになっています。

ドタバタ、という感じで捜査をする二人を見るのが楽しいですし(ところどころ笑えるシーンが盛り込まれています)、セリーナのアリバイは崩せることを示してみせたあと、でもこのトリックは使われていない、と言ってのける段取りも◎。
真相のトリックも、奇術味あふれるもので、観ていて楽しかったです(でもさすがにあれではピストル撃てないんじゃないかと思いましたけどね。それでもあのトリックが好きです。犯人の方がマジシャンみたい...)。
それにしっかりと伏線がばら撒かれているのもポイントで、語学力のせいもあって手紙の伏線は強烈にあからさまなものなのにスルーしてしまいましたが、そのほかにも見返すとあちこちに手がかりがあって満足度大ですね。

シリーズの続きを見るのがとても楽しみです。

The Jonathan Creek homepage」という英語のHPを見つけましたので、リンクを貼っておきます。
第1作「闇からの銃弾」(The Westlers Tomb)のページへのリンクはこちらです。
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