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Q.E.D. iff -証明終了-(17) [コミック 加藤元浩]


Q.E.D.iff -証明終了-(17) (講談社コミックス月刊マガジン)

Q.E.D.iff -証明終了-(17) (講談社コミックス月刊マガジン)

  • 作者: 加藤 元浩
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2020/10/16
  • メディア: コミック

<カバー裏あらすじ>
「ポプラ荘の殺人ゲーム」
お金には換えられないほどの価値があるという「青い蝶のブローチ」。この秘宝を懸けたゲームに招かれ、燈馬と可奈は洋館「ポプラ荘」を訪れた。だがゲーム開始後、敷地内で立て続けに密室殺人事件が発生!! しかも犯行時、参加者全員にアリバイがあって──。
「トロッコ問題」
医学部への進学を目指す少女・石狩アユ。養育費を払っていた彼女の父・久慈睦五郎が1年前に失踪して消息不明となったため、母を支えるべく海の家で働いている。そんな中、義理の兄弟たちとの相続争いが勃発し──!!


Q.E.D. iff のシリーズ第17巻。「Q.E.D.iff -証明終了-(17)」 (講談社コミックス月刊マガジン)
奥付をみると2020年10月です。

「ポプラ荘の殺人ゲーム」は、なにか感想を書こうとするとネタバレになってしまいそうな作品なので困ってしまいますが、作者ご自身が大胆なネタバレを実行されていますので、気にすることはないのか?(笑)
全員にアリバイがある中で起きた密室殺人という魅力的な状況を、既存のトリックの組み合わせで実現している作者の手腕にご注目。
それにしても最後に燈馬が差し出すある ”モノ” 、こういうの本当にあるのでしょうか?──準備できる人はいるのでしょうね。


「トロッコ問題」は、冒頭有名なトロッコ問題が紹介され、これが謎解きに活きてくるという楽しい仕掛けとなっています。
事件(?) の内容も遺産争いという嫌な感じの話題なのですが、きちんと着地を見せます。
なのでめでたし、めでたし、という感じなのですが、どうも話に穴がある気が拭えません。うまくいかない気がします。
犯人の計画を成就させるためには、まだまだ一ひねりも二ひねりも必要な内容の話だと思うのです。
また事件そのものとは関係ないのですが、読者に真相を伝える手段にも疑問が残ります。
燈馬が可奈に最後に隠された真相を明かす、という段取りになっているのですが、「やっぱり水原さんには真相を話した方がいいですね」の前提となる可奈の発言は燈馬が招いたもので、ここがうまくない。燈馬は最初から可奈には言うつもりだったという解釈は成り立ちますがすっきりしませんね。


<蛇足>
「てことはオレ達と同じ高3か!」
「医学部を目指してるんだ」
「カニとカニカマだ」
という会話に吹き出しそうになりました。
カニとカニカマか......






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