SSブログ

鬼神伝 鬼の巻 [日本の作家 高田崇史]


鬼神伝 鬼の巻 (講談社文庫)

鬼神伝 鬼の巻 (講談社文庫)

  • 作者: 高田 崇史
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/05/15
  • メディア: 文庫

<カバー裏あらすじ>
京都の中学生・天童純は、密教僧・源雲の法力によって時空を超え平安の都に飛ばされてしまう。そこは、「鬼」と貴族たち「人」が憎みあい、争う世界だった。選ばれし者として雄龍霊(オロチ)を復活させた純は、鬼退治に向かうも、その最中に出会った鬼の少女・水葉から、鬼こそが大和の神々の子孫であると聞かされる。


2022年3月に読んだ最初の本です。
高田崇史の「鬼神伝 鬼の巻」 (講談社文庫)
2023年は高田崇史の本を読まなかったんだなぁ。積読がたまっているんですけどね。

この「鬼神伝 鬼の巻」は、「鬼神伝 神の巻」 (講談社文庫)とともに、講談社の若者向け「ミステリーランド」から刊行されました。
その後「鬼神伝 龍の巻」 (講談社文庫)が出て、シリーズは3冊になっているようですね。
その1冊目。

「かつて子どもだったあなたと少年少女のための──」
こういう惹句だった「ミステリーランド」から出されただけあって、主人公は中学生。
タイムスリップして平安時代の京都へ──平安京へと言うべきかもしれませんね。
そこで「人」対「鬼」の戦いに巻き込まれる。

戦いに出ていくわけなので、冒険活劇調の物語の中に、高田崇史の史観が織り込まれているので抵抗なく世界に入っていけるのではないでしょうか?
とはいえ、高田崇史の本を読みなれている方ならこの「人」対「鬼」の概念はおなじみですが、中学生とか高校生でいきなりこれを読むとびっくりするでしょうね。
学校で習う歴史とあまりに違うので面食らうことでしょうが──作中で純も何度もびっくりします──、混乱しないことを祈ります。

「鬼神伝 神の巻」
「鬼神伝 龍の巻」
へどう物語が展開していくのか楽しみ半分、心配半分です。
なぜなら、「鬼」側が負けるのは史実として決まっているから......


<蛇足1>
「今日は──何ということだろう──日本史の宿題を家に置いてきてしまったために、居残りさせられたのだ。」(5ページ)
主人公純は中学生。
中学校の科目は、日本史・世界史と分かれておらず、歴史だったような気がするのですが、今は変わっているのでしょうか?


<蛇足2>
「鳥居があって、手と口を清める手水舎(てみずや)があって」(6ページ)
手水舎ですが、”ちょうずや”(あるいは”ちょうずしゃ”)としか読まないと思っていましたが、そのまま ”てみず” とも読むのですね。






タグ:高田崇史
nice!(15)  コメント(0) 

nice! 15

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。