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名探偵コナン (10) [コミック 青山剛昌]


名探偵コナン (10) (少年サンデーコミックス)

名探偵コナン (10) (少年サンデーコミックス)

  • 作者: 青山 剛昌
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1996/04/18
  • メディア: コミック

<カバー裏あらすじ>
次から次へと難事件 これじゃあ、オレの身がもたねぇ! ほーらやっぱりおかしいぞ!? やたらと体が熱くなる… と思ったら…!?何が起こるかわからない お待たせしました、真打登場!!


名探偵コナン
第10巻 (少年サンデーコミックス)です。

FILE.1 水の時間差トリック
FILE.2 西の名探偵
FILE.3 二人の推理
FILE.4 東の名探偵…
FILE.5 東の名探偵現る
FILE.6 熱いからだ 
FILE.7 忍び寄る殺人鬼
FILE.8 もう一人の乗客
FILE.9 吹雪が呼んだ惨劇
FILE.10 最後の言葉
の10話収録。

FILE.1は、第9巻の FILE.8~10 からの続きです。
四井グループ会長の一人娘の誕生パーティに招かれた毛利小五郎たちが巻き込まれる殺人事件。
その一人娘が浴槽で溺死させられ、なんと蘭までが襲われるという流れです。
FILE.1のタイトルが「水の時間差トリック」ということからわかるように、アリバイトリックを扱っています。ただ、一つ目のトリックはありふれていますし(推理クイズなどでよくあるような感じです)、二つ目のトリックは着眼点がおもしろいぱっと見てうまくいきそうもないと感じてしまうのが難点かな(といいながら、現実にはうまく行くんだろうとも思えます)、と。

FILE.2で、毛利探偵事務所に変な奴が現れます。それは、西の名探偵と自称する服部平次(この名前も...笑)。FILE6まで続くエピソードは、外交官殺し。
極めて定番の密室トリックを使っているのですが、名探偵対決の趣向にマッチしていていいと思いました。
それよりなにより、その服部に風邪に効くと白乾児(パイカル)を飲まされたコナンが、工藤新一の姿に戻るという大事件が! まさに東西探偵対決の実現。
なんですけど、エピソードの終わりにはまたコナンの姿に戻ってしまいます......
あと「真実はいつも…たった一つしかねーんだからな…」というセリフがとても効果的に使われていて印象的です。

FILE.7~8は、米花図書館を舞台に少年探偵団(?) が大活躍。
エンディングの大技はマンガで見ていてとても楽しい。
死体の隠し場所そのものは取り立てて言うほどのこともないのですが、それにコナンが気づくきっかけと手がかりの示し方が素晴らしい。

FILE.9~10は、偶然訪れることになった別荘で毛利小五郎たちが巻き込まれる殺人事件。解決は次巻「名探偵コナン (11)」 (少年サンデーコミックス)に持ち越されていますので、感想はそのときに。


裏表紙側のカバー見返しにある青山剛昌の名探偵図鑑、この10巻はオーギュスト・デュパン。名探偵の元祖登場です。青山剛昌のおススメは「モルグ街の殺人」とのことです。




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名探偵コナン (9) [コミック 青山剛昌]


名探偵コナン (9) (少年サンデーコミックス)

名探偵コナン (9) (少年サンデーコミックス)

  • 作者: 青山 剛昌
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1996/01/18
  • メディア: コミック

<カバー裏あらすじ>
高校生探偵として名を馳せたオレなのに今はなぜか小学生に逆もどり…ガキと一緒に遊んでいたら女の子が一人行方不明!! のんびり温泉と思ったら今度は殺人事件が発生だ ちょっとはオレも休みたい、だって小学生なんだから!!


感想を書くのをしばらくさぼってしまいました。

名探偵コナン第9巻です。

FILE.1 危ないかくれんぼ
FILE.2 声を追え!!
FILE.3 えっ! 本当!?
FILE.4 小五郎の同窓会
FILE.5 意外なヒント
FILE.6 弁慶の仁王立ち
FILE.7 花婿選び
FILE.8 忍び寄る影
FILE.9 死体がもうひとつ…
FILE.10 無差別殺人!?
の10話収録。

FILE.1~3は、かくれんぼをして遊んでいた女の子がいなくなるという事件。
止めてあった車のトランクに隠れていたのだが、どうやらその車は少女連続誘拐殺人事件の犯人のようで......博士にもらったスケボーで追跡を試みるコナンたち、とサスペンスたっぷり。
これはさすがにコナンたちの手に余るよなぁ、と思っていたら急転直下の展開。
最後までハラハラさせてくれましたね。

FILE.4~7は、米花大学柔道部の同窓会ということで、毛利小五郎と一緒に栃木県の温泉旅館を訪れたコナンたちが出くわす殺人事件。 
毛利探偵の大学時代の同級生たちのなかに犯人がいる、という構図です。
だから、なのかどうかはわかりませんが、コナンにヒントをもらうとはいえ、毛利探偵が謎解きをするのが見事! 
しかも FILE.5 のタイトルである ”弁慶の仁王立ち” というのがそのヒントの一つで、このヒント極めてわかりにくいヒントであるのに正解に辿り着いているのですから、毛利探偵もかなりのもの。あれ? 名探偵なんじゃ?

FILE.8~10は、四井グループ会長の一人娘の誕生パーティに招かれた毛利小五郎たちが巻き込まれる殺人事件。解決は次巻「名探偵コナン (10) 」(少年サンデーコミックス)に持ち越されていますので、感想はそのときに。


裏表紙側のカバー見返しにある青山剛昌の名探偵図鑑、この9巻はフィリップ・マーロウ。
青山さんのオススメは「長い別れ」。
田口俊樹による新訳「長い別れ」 (創元推理文庫)が出たのは2022年ですから、ここは清水俊二訳の「長いお別れ」 (ハヤカワ・ミステリ文庫)とすべきミスでしょうね......
この第9巻は奥付でみると1996年2月ですから。

カバー見返しの作者のことば欄に
「コナンのアニメついにスタート!」
と書いてあって、テレビアニメがスタートしたのが1996年なんですね。
いまや国民的アニメになっていますから、なんだか感慨深いですね。


<2024.2.17追記>
File5、File6 が間違っていました。訂正しました。

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名探偵コナン (8) [コミック 青山剛昌]


名探偵コナン (8) (少年サンデーコミックス)

名探偵コナン (8) (少年サンデーコミックス)

  • 作者: 青山 剛昌
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1995/12/09
  • メディア: コミック

<カバー裏あらすじ>
蘭に俺の正体を暴かれそうになる大ピンチ!! とっさの機転でしのいだけれど、もうちょっと蘭を安心させてやりたかった…早く元の工藤新一に戻りたいけど次から次へと事件が起こってそれどころじゃないんだよ!! 空から ”闇の男爵” が降って来たぁ

名探偵コナン第8巻です。

FILE.1 ついに見つけた!!
FILE.2 闇の男爵(ナイトバロン)
FILE.3 恐怖のウイルス
FILE.4 仮面の下
FILE.5 蘭の涙
FILE.6 風のいたずら!?
FILE.7 落下地点の秘密
FILE.8 花嫁の悲劇
FILE.9 禁断のレモンティー!?
FILE.10 殺しの理由
の10話収録。

FILE1は、前巻 「名探偵コナン (7)」 (少年サンデーコミックス)の FILE8~10の続きで大団円。
犯人の指摘は第7巻で終わっているので、ミステリとしてというよりは、物語として(という言い方は変ですが)どう終わらせるかというのが興味になりますね──その意味では第7巻感想はピント外れでした。
蘭に誤解されたままというのは至極まずいですし(笑)、なんとかうまくごまかせたかな?

FILE2~7は、伊豆のホテルを舞台に、「伊豆ミステリーツアー」と称し、参加者に化けて紛れ込んでいる主催者を見つけると宿泊費がタダになるというツアーにコナンたちが参加します。
その主催者は、コナンの父である推理作家が生み出したキャラクターである ”闇の男爵(ナイトバロン)" に扮し事件を起こすことになっていて......実際に起こった事件はなんと殺人事件。
ちょっとあからさますぎる手がかりがあって、そのせいで蘭含めた登場人物の行動が変わってくる、という流れになっているのですが、あまりにあからさますぎるのでどう処理するのだろうと思っていたら、さらりとひねりが加えられていて満足しました──もっとも、といってもやはりそのせいで真相が見抜きやすくなってしまっていますが。
ミステリとしては小さなトリックをいくつも投入している点が見どころですね。
途中埼玉県警の横溝さんが再登場し、
「先月から静岡県警に転勤してきたんですよ!」
と言ったのには笑ってしまいました。佐野洋が生きていてこれを読んだら、噛みついたことでしょう。

FILE8~10は、新一と蘭の中学校時代の恩師の結婚式での悲劇を描いています。
くりかえし出てくるレモンティーが効果的に使われてます。
登場人物が限られているので犯人の目星はすぐについてしまうのですが、そのことがお話としての悲劇性を高める効果を持っている点は注目点かなと思います。

裏表紙側のカバー見返しにある青山剛昌の名探偵図鑑、この8巻は銭形平次です。
青山さんのオススメは「銭形平次捕物控」って、これじゃ特定できないような......。





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名探偵コナン (7) [コミック 青山剛昌]


名探偵コナン (7) (少年サンデーコミックス)

名探偵コナン (7) (少年サンデーコミックス)

  • 作者: 青山 剛昌
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1995/11/18
  • メディア: コミック

<カバー裏あらすじ>
ナゾの招待状に招かれて、絶海の孤島に行ったはいいが、ピアノの調べにのせた連続殺人に巻き込まれ…なんとか解決できたけど、今度は俺の恋人出現 どんな難事件でも解いてみせるが、女心は分からない!蘭の怒りの解き方教えて!!


名探偵コナン第7巻です。

FILE.1 写真のワナ
FILE.2 月影島への招待状
FILE.3 ピアノの呪い
FILE.4 残された楽譜
FILE.5 業火の秘密
FILE.6 血染めのボタン
FILE.7 名前の秘密!!
FILE.8 新一の恋人!!
FILE.9 名探偵 蘭!?
FILE.10 命の時間切れ!?
の10話収録。

FILE1は、前巻 「名探偵コナン」 (6) (少年サンデーコミックス)の FILE9~10の続きで、いよいよ解決編。
天下一春祭りを背景に使い切りカメラを利用したアリバイトリックを解明します。
このトリック、思いつきはおもしろいのですが、ちょっと調べればバレてしまいそうな気がします。犯人が気をつけているシーンがありますが(そしてそのことがトリックを明らかにするのに役立つというミステリとしては優れもののシーンです)、それ以外にもいろいろと気をつけねばならないことが多いトリックかと思いました──犯人の努力ではどうしようもない部分で露見しそうです。

シリーズとしては、コナンが毛利探偵を眠らせてなり替わって推理を披露する、という定番シーンで、刑事が毛利の動きが不審なことに気づいたところへ
「目を閉じてうつむき加減にしゃべるのは最近の父のクセなんですよ!
 ああなると父はズバズバ推理を的中させてあっという間に事件を解決しちゃうんです!」
と蘭に言わせているのが素晴らしい。
こういう目配りが効いているのがこのシリーズの長所ですね。

あと蛇足的に、出てくる刑事さん見て、クレヨンしんちゃんのお父さんを思い出しました(笑)。


FILE2~7は、月影島という島を舞台に、呪われたピアノ(?)をめぐる、過去から続く連続殺人を描いています。
12年前の出来事と現在の事件とが絡み合う展開となり、登場人物もそれなりに多く、プロットがとても複雑です。
これだけの内容をこのページ数に押し込んでいるため、非常に展開が窮屈になっていますし、人物の出し入れもちょっとごたついています。
それでも、マンガという表現形式を活かしたと思われるトリックは面白かったです。ミステリでは定番のトリックですが、効果的に使われていると思いました。
ところでコナン(新一)、楽譜の暗号を耳で聞いてわかるくらい、音楽に秀でた人物という設定だったのですね。


FILE8~10は、新一の恋人と名乗る女性赤木量子が登場、という衝撃の展開。
もっともコナン(新一)には身に覚えがないということなので、読者にはウラがあることはわかっている、という形です。
赤木の家に、蘭が乗り込むというワクワクする(失礼)展開。
この家で、コナンは電話を使ってコナンと新一の一人二役を演じることになります。面白い。
ウラはわりと想像がつきやすいですが、一人二役の行方がとても気になりますね。
この第7巻のラストで首尾よくいったっぽく見えますので、次巻ではミステリ部分の謎解きが行われるのでしょう。


裏表紙側のカバー見返しにある青山剛昌の名探偵図鑑、この7巻は刑事コロンボです。
青山さんのオススメは「別れのワイン」とのこと。



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名探偵コナン (6) [コミック 青山剛昌]


名探偵コナン (6) (少年サンデーコミックス)

名探偵コナン (6) (少年サンデーコミックス)

  • 作者: 青山 剛昌
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1995/07/18
  • メディア: コミック

<カバー裏あらすじ>
体が小さいからって大きな奴には負けないぞ!
と威張ってみたものの、仮面の男に追い詰められて大ピンチ!!
でも自慢の頭脳で何とか脱出、
奴らの正体だって暴いてみせるさ。
小さな名探偵・江戸川コナンとは俺のコトさ!!


名探偵コナン第6巻です。

FILE.1 仮面の下の真実
FILE.2 三人の訪問客?
FILE.3 三人のアリバイ
FILE.4 留守番電話の謎
FILE.5 タンスの言葉
FILE.6 結成! 少年探偵団
FILE.7 ナゾの兄弟
FILE.8 動く死体の謎
FILE.9 祭りの夜
FILE.10 アリバイは完璧
の10話収録。

FILE1は、前巻 「名探偵コナン」 (5) (少年サンデーコミックス)の FILE10~11で謎のおばさんに攫われてしまったコナンの話の続きです。
不穏な気配が漂うだけに一層期待して読み進んだのですが...
うーん、作者のやりたかったことは理解したつもりですが、これは好みには合いませんでしたね。

FILE2~5は、来客の隙(?) に離れで殺されてしまった実業家の事件。
部屋中に付けられた刀傷という激しい現場で殺された、居合をやっていた被害者。
累版電話やタンスの傷をめぐる部分はどちらもおもしろい着眼点だとは思うのですが、少々雑な扱いではないでしょうか? もうすこし丁寧に取り扱ってほしかったかな。

FILE6~8は、コナンの悪ガキ友だち(?) が実際に殺人事件に遭遇するけれども、警察を呼んだ時には死体が消えていて......という定番のワクワクする展開。
ただこの展開の場合、犯人が最初から限定されてしまうのが難点ですね。
犯人をほぼ確定させながら読んでいると、最後に明かされるトリック部分がいかにも苦しいように思われました。
ただ、このお茶目な探偵団にはときどき活躍してもらいたい気もします。

FILE9~10は、倒叙形式でスタートするので、天下一春祭りを背景に使い捨てカメラ(と言わないんでしたっけ?)を利用したアリバイトリックが使われたことはわかるのですが、肝心のトリック部分は伏せたまま、次巻へ続きます。

裏表紙側のカバー見返しにある青山剛昌の名探偵図鑑、この6巻は金田一耕助です。
青山さんのオススメは「獄門島」 (角川文庫)とのことです。

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名探偵コナン (5) [コミック 青山剛昌]


名探偵コナン (5) (少年サンデーコミックス)

名探偵コナン (5) (少年サンデーコミックス)

  • 作者: 青山 剛昌
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1995/04/18
  • メディア: コミック

<カバー裏あらすじ>
体が小さくなった途端に危機の連続!! 
血も凍るような恐ろしい難事件が俺の身に降り掛かる!!
蘭も狙われてちょっとヤバイけど、
スーパー頭脳と探偵七つ道具で勝負だ!!
俺の名前は、小さな名探偵・江戸川コナンだ


名探偵コナン第5巻です。
あらすじではないけれど、少しずつ変わっていくのが面白くて引用してしまいます。
あっ、でもこの「名探偵コナン」 (5) (少年サンデーコミックス)では、七つ道具は出てこないですね...

FILE.1 怪人…包帯の男
FILE.2 第一の犠牲者!
FILE.3 蘭ピンチ!
FILE.4 暗闇の襲撃!
FILE.5 殺人鬼の正体!
FILE.6 カラオケ殺人!
FILE.7 自殺か他殺か?
FILE.8 歌に秘められた謎
FILE.9 すれちがい…
FILE.10 見知らぬ訪問者。
FILE.11 脱出そして追跡。
の11話収録。

FILE1~5 は大学時代の映研仲間が集まった山荘で起きる殺人事件で、バラバラ殺人というかなり残虐な事件を扱っています。
豪胆なトリックと、それに似合わないコミカルな伏線がチャームポイント。
エンディングで
「だが気を付けろ
 油断すると奴がまた人の心の仲から顔を出す…
 復讐という名の殺人鬼が…」
というフレーズが出てきますが、これ、コナンの独白なのかな? 作者の言葉なのかな?
金田一少年に強く賛同してもらえそうなフレーズで笑ってしまいました。

FILE6~9は、雄飛することが決まっていたボーカルが、残されるバンド仲間、マネージャーと一緒にいったカラオケボックスで、持ち歌を熱唱したあと青酸カリで死を遂げる事件。
ちょっと伏線が露骨すぎて──まあ、コナンが気づくシーンをいれないといけないので、どうやっても露骨になってしまうのですが──真相が割れやすいという難点はありますが、小道具の出し入れが楽しい作品です。
ラストで、暗闇の中、新一の声で蘭と話すシーンがあり、そこでコナンが蘭の手を握るのですが、これで子供の手だとばれちゃうんじゃないかなあと心配になりました。

FILE10~11では、新一がコナンの姿に変わってしまったことを知っている謎のおばさんに拉致(?)されます。ただこの5巻では完結していないので、次巻で感想は書きたいと思います。

裏表紙側のカバー見返しにある青山剛昌の名探偵図鑑、この5巻はジュール・メグレ、メグレ警部です。





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名探偵コナン (4) [コミック 青山剛昌]


名探偵コナン (4) (少年サンデーコミックス)

名探偵コナン (4) (少年サンデーコミックス)

  • 作者: 青山 剛昌
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1995/02/18
  • メディア: コミック

<カバー裏あらすじ>
体は小さくたって頭脳はパワフル
次から次へと起きる謎の事件を名推理で解決するぜ!!
でも黒ずくめの男達の正体を暴いて、
早く元の姿に戻りたいんだ! 蘭のためにもね!!
俺の名前は、小さな名探偵・江戸川コナンだ


名探偵コナン第4巻です。
上で引用したの、あらすじではないですね(笑)。
でも各巻少しずつ変わってきていて楽しいです。


FILE.1 甲冑の騎士
FILE.2 ダイイング・メッセージ
FILE.3 書けないペン
FILE.4 はちあわせた二人組
FILE.5 グリーン車の四人
FILE.6 ラスト10秒の恐怖
FILE.7 暗号表入手!!
FILE.8 暗号解読のABC
FILE.9 答えもうひとつの答
FILE.10 光る魚の正体
の10話収録。

FILE1~3 は廃館寸前の米花美術館で起きた殺人事件で、扱われているのはダイイング・メッセージ。
米花というのは、やはり、ベーカー街からとっているのでしょうね。
ちょっと安直な謎解きに思えますが、最後に漏らす犯人のセリフがいいですね。コナンが少々焦っているような。

FILE4~6でコナンは新幹線で、コナンの体を小さくするきっかけとなった二人組と乗り合わせます。
二人を捕まえることはできず、逆に二人が仕掛けた爆弾を密かに探すことに。
コナンが名探偵であることは周りに伏せているので、周りの目をかいくぐって捜査を進めなければいけないという枷がはまっているのがポイントですね。

FILE7~10は少年探偵団の活躍ですね。
ただ、扱っているのがイタリアの強盗団の一員が残した暗号解読、ということなんですが、こんな暗号、強盗団は残さないし、(成り行きとはいえ)少年探偵団に解かせたりもしないでしょうから、ちょっと厳しい内容ですね。読者として対象としているのがもともとは少年層なので、こういう風にしたのでしょう。
FILE.10 のタイトルになっている光る魚の正体というのは気がきいていますね。カッコいい。

裏表紙側のカバー見返しにある青山剛昌の名探偵図鑑、この4巻はアルセーヌ・ルパンです。



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名探偵コナン (3) [コミック 青山剛昌]


名探偵コナン (3) (少年サンデーコミックス)

名探偵コナン (3) (少年サンデーコミックス)

  • 作者: 青山 剛昌
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1994/10/18
  • メディア: コミック

<カバー裏あらすじ>
高校生なのに小学生に縮んでしまった
そんな変な状況でも探偵の血が騒ぐ俺は難事件に次々と挑戦だ
でも自分の正体がばれちゃいけないから、結構気をつかうぜ
俺の名前は、小さな名探偵・江戸川コナンだ


名探偵コナン第3巻です。

FILE.1 籏本家の一族
FILE.2 密室の秘密
FILE.3 遺産の行方
FILE.4 一族抹殺
FILE.5 暗闇の仕掛人
FILE.6 かなわぬ夢
FILE.7 奇妙な贈り物
FILE.8 同一人物
FILE.9 8月3日の謎
FILE.10 眼前セーフ
の10話収録。
FILE1~6、FILE7~10でそれぞれ1つの事件を扱っています。

FILE1~6 は船上の連続殺人事件です。
パンのかけらというあまりにも古典的な手がかりが使われていて、苦笑いするしかないですが、短い中に手際よく3連続殺人を描いて、相応に意外な犯人を演出しているのはさすがです。

FILE7~10は、二年ほど前から毎月オモチャと現金が送られてくる、というとても魅力的な謎を扱っていますが、コナンでなくとも思いつきそうな平易な真相で拍子抜けなのですが、それよりもなによりも、蘭がコナンは新一ではないかと疑うという超重要なエピソードとなっています。
かなりの確信をもって疑うようになってしまうのですが、さてコナン=新一はこの窮地をどうやって切り抜けるのか。
この切り抜け方が鮮やかでして、これまでの話から見当をつけるべきところ、すっかり油断していました。その手で来たか、とうれしくなりました。

裏表紙側のカバー見返しにある青山剛昌の名探偵図鑑、この3巻はエルキュール・ポアロです。



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名探偵コナン (2) [コミック 青山剛昌]


名探偵コナン (2) (少年サンデーコミックス)

名探偵コナン (2) (少年サンデーコミックス)

  • 作者: 青山 剛昌
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1994/07/18
  • メディア: コミック

<カバー裏あらすじ>
GF・毛利蘭の父・小五郎の探偵事務所に居候しながら、謎の組織の行方を追うコナン。
世間の目を欺くために、小学校に通いつつ、迷探偵・毛利小五郎を陰で支える小さな迷探偵・コナンの推理が冴える


「名探偵コナン (1)」(少年サンデーコミックス)(感想ページはこちら)を読んでからずいぶん経ちましたが、ようやく第2巻を。

FILE.1 割のいい尾行
FILE.2 完璧なアリバイ
FILE.3 写真は語る
FILE.4 行方不明の男
FILE.5 かわいそうな少女
FILE.6 大男を追え!
FILE.7 悪魔のような女
FILE.8 恐怖の館
FILE.9 消える子供達
FILE.10 地下室の悪夢
の10話収録。
FILE1~3、FILE4~7、FILE8~10でそれぞれ1つの事件を扱っています。

今回も、正直いずれの事件もミステリとしてみたら他愛もないものが多く、ミステリのネタを使って遊んでいる印象です。
FILE1~3のアリバイトリックなんて子供だまし(この表現、子供に失礼ですね)で出てきた瞬間にばれそう。警察だってこれに騙されるほど馬鹿ではないでしょうし。
FILE4~7の犯人は、おそらくほとんどの読者が出てきた瞬間にこいつが犯人だと思ったことでしょう。
FILE8~10は設定自体に無理があります。
この段階では、ミステリとしての高みよりはむしろ少年向けとしてのアレンジの方向に力点があったのでしょうか?
阿笠博士がコナンのために作ってやる小道具群が楽しくて、ちょっと007っぽく(映画の)おもしろいので、この点はずっと続けてほしいな、と思います。

裏表紙側のカバー見返しにある青山剛昌の名探偵図鑑、この2巻は明智小五郎です。




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名探偵コナン (Volume1) [コミック 青山剛昌]

名探偵コナン (Volume1) (少年サンデーコミックス)

名探偵コナン (Volume1) (少年サンデーコミックス)

  • 作者: 青山 剛昌
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1994/06/01
  • メディア: コミック

<裏表紙あらすじ>
ホームズばりの推理力で、大活躍の高校生探偵・工藤新一。ところがある日、事件を追っていた彼は、妙な薬の力で、なんと子供に戻ってしまった…!? 仮の名を“江戸川コナン”。小さな名探偵が登場だ!!


「名探偵コナン 犯人の犯沢さん 1」 (少年サンデーコミックス)を買う際、一緒に買った本です。
「名探偵コナン 犯人の犯沢さん 1」 の感想(リンクはこちら)にも書きましたが、実はこのシリーズ、読んだことがなかったんですよね。
今回読めてよかったです。

FILE1:平成のホームズ
FILE2:小さくなった名探偵
FILE3:仲間はずれの名探偵
FILE4:6本目の煙突
FILE5:もう一人の犯人
FILE6:迷探偵を名探偵に
FILE7:血ぬられたアイドル
FILE8:あなたに似た人
FILE9:不幸な誤解
の9話収録。
FILE1で事件を1つ解決小さくなって、FILE2が繋ぎ、FILE3、4で1つの事件、FILE6~9で1つの事件と、第1巻には3つの事件が収録されています。
第1巻ということで、工藤新一がコナンになっちゃう経緯が説明されます。
おお、こういう次第だったんですね。それが90巻を超えてもそのままとは...かわいそうに。
蘭の父、毛利小五郎を気絶させてコナンがなりすまして推理を披露するというフォーマットもFILE9で確立しています。

驚いたのはFILE6~9。
というのはこの事件で使われたトリック、ミステリを読み始めた子供のころに思いついていたトリックだったからです。このトリックでも作品化できるんですね、すごい。

正直いずれの事件もミステリとしてみたら他愛もないものが多いですが、次第次第に名探偵としての風格が出てくるんだと思います。

裏表紙側のカバー見返しに、青山剛昌の名探偵図鑑というのがついていて、この第1巻はシャーロック・ホームズです。

<蛇足1>
目暮(めぐれ)警部に阿笠博士。
江戸川コナンも江戸川乱歩+コナン・ドイルだし、べただけれど、いいですね。

<蛇足2>
新一がシャーロック・ホームズについてすごいと力説するところがFILE1にあるのですが、
「おまけに、バイオリンの腕はプロ並みだ!!」
と言っています。あれ? そうでしたっけ??


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