SSブログ

名探偵コナン (8) [コミック 青山剛昌]


名探偵コナン (8) (少年サンデーコミックス)

名探偵コナン (8) (少年サンデーコミックス)

  • 作者: 青山 剛昌
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1995/12/09
  • メディア: コミック

<カバー裏あらすじ>
蘭に俺の正体を暴かれそうになる大ピンチ!! とっさの機転でしのいだけれど、もうちょっと蘭を安心させてやりたかった…早く元の工藤新一に戻りたいけど次から次へと事件が起こってそれどころじゃないんだよ!! 空から ”闇の男爵” が降って来たぁ

名探偵コナン第8巻です。

FILE.1 ついに見つけた!!
FILE.2 闇の男爵(ナイトバロン)
FILE.3 恐怖のウイルス
FILE.4 仮面の下
FILE.5 蘭の涙
FILE.6 風のいたずら!?
FILE.7 落下地点の秘密
FILE.8 花嫁の悲劇
FILE.9 禁断のレモンティー!?
FILE.10 殺しの理由
の10話収録。

FILE1は、前巻 「名探偵コナン (7)」 (少年サンデーコミックス)の FILE8~10の続きで大団円。
犯人の指摘は第7巻で終わっているので、ミステリとしてというよりは、物語として(という言い方は変ですが)どう終わらせるかというのが興味になりますね──その意味では第7巻感想はピント外れでした。
蘭に誤解されたままというのは至極まずいですし(笑)、なんとかうまくごまかせたかな?

FILE2~7は、伊豆のホテルを舞台に、「伊豆ミステリーツアー」と称し、参加者に化けて紛れ込んでいる主催者を見つけると宿泊費がタダになるというツアーにコナンたちが参加します。
その主催者は、コナンの父である推理作家が生み出したキャラクターである ”闇の男爵(ナイトバロン)" に扮し事件を起こすことになっていて......実際に起こった事件はなんと殺人事件。
ちょっとあからさますぎる手がかりがあって、そのせいで蘭含めた登場人物の行動が変わってくる、という流れになっているのですが、あまりにあからさますぎるのでどう処理するのだろうと思っていたら、さらりとひねりが加えられていて満足しました──もっとも、といってもやはりそのせいで真相が見抜きやすくなってしまっていますが。
ミステリとしては小さなトリックをいくつも投入している点が見どころですね。
途中埼玉県警の横溝さんが再登場し、
「先月から静岡県警に転勤してきたんですよ!」
と言ったのには笑ってしまいました。佐野洋が生きていてこれを読んだら、噛みついたことでしょう。

FILE8~10は、新一と蘭の中学校時代の恩師の結婚式での悲劇を描いています。
くりかえし出てくるレモンティーが効果的に使われてます。
登場人物が限られているので犯人の目星はすぐについてしまうのですが、そのことがお話としての悲劇性を高める効果を持っている点は注目点かなと思います。

裏表紙側のカバー見返しにある青山剛昌の名探偵図鑑、この8巻は銭形平次です。
青山さんのオススメは「銭形平次捕物控」って、これじゃ特定できないような......。





nice!(14)  コメント(0) 
共通テーマ:

nice! 14

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。