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名探偵コナン (7) [コミック 青山剛昌]


名探偵コナン (7) (少年サンデーコミックス)

名探偵コナン (7) (少年サンデーコミックス)

  • 作者: 青山 剛昌
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1995/11/18
  • メディア: コミック

<カバー裏あらすじ>
ナゾの招待状に招かれて、絶海の孤島に行ったはいいが、ピアノの調べにのせた連続殺人に巻き込まれ…なんとか解決できたけど、今度は俺の恋人出現 どんな難事件でも解いてみせるが、女心は分からない!蘭の怒りの解き方教えて!!


名探偵コナン第7巻です。

FILE.1 写真のワナ
FILE.2 月影島への招待状
FILE.3 ピアノの呪い
FILE.4 残された楽譜
FILE.5 業火の秘密
FILE.6 血染めのボタン
FILE.7 名前の秘密!!
FILE.8 新一の恋人!!
FILE.9 名探偵 蘭!?
FILE.10 命の時間切れ!?
の10話収録。

FILE1は、前巻 「名探偵コナン」 (6) (少年サンデーコミックス)の FILE9~10の続きで、いよいよ解決編。
天下一春祭りを背景に使い切りカメラを利用したアリバイトリックを解明します。
このトリック、思いつきはおもしろいのですが、ちょっと調べればバレてしまいそうな気がします。犯人が気をつけているシーンがありますが(そしてそのことがトリックを明らかにするのに役立つというミステリとしては優れもののシーンです)、それ以外にもいろいろと気をつけねばならないことが多いトリックかと思いました──犯人の努力ではどうしようもない部分で露見しそうです。

シリーズとしては、コナンが毛利探偵を眠らせてなり替わって推理を披露する、という定番シーンで、刑事が毛利の動きが不審なことに気づいたところへ
「目を閉じてうつむき加減にしゃべるのは最近の父のクセなんですよ!
 ああなると父はズバズバ推理を的中させてあっという間に事件を解決しちゃうんです!」
と蘭に言わせているのが素晴らしい。
こういう目配りが効いているのがこのシリーズの長所ですね。

あと蛇足的に、出てくる刑事さん見て、クレヨンしんちゃんのお父さんを思い出しました(笑)。


FILE2~7は、月影島という島を舞台に、呪われたピアノ(?)をめぐる、過去から続く連続殺人を描いています。
12年前の出来事と現在の事件とが絡み合う展開となり、登場人物もそれなりに多く、プロットがとても複雑です。
これだけの内容をこのページ数に押し込んでいるため、非常に展開が窮屈になっていますし、人物の出し入れもちょっとごたついています。
それでも、マンガという表現形式を活かしたと思われるトリックは面白かったです。ミステリでは定番のトリックですが、効果的に使われていると思いました。
ところでコナン(新一)、楽譜の暗号を耳で聞いてわかるくらい、音楽に秀でた人物という設定だったのですね。


FILE8~10は、新一の恋人と名乗る女性赤木量子が登場、という衝撃の展開。
もっともコナン(新一)には身に覚えがないということなので、読者にはウラがあることはわかっている、という形です。
赤木の家に、蘭が乗り込むというワクワクする(失礼)展開。
この家で、コナンは電話を使ってコナンと新一の一人二役を演じることになります。面白い。
ウラはわりと想像がつきやすいですが、一人二役の行方がとても気になりますね。
この第7巻のラストで首尾よくいったっぽく見えますので、次巻ではミステリ部分の謎解きが行われるのでしょう。


裏表紙側のカバー見返しにある青山剛昌の名探偵図鑑、この7巻は刑事コロンボです。
青山さんのオススメは「別れのワイン」とのこと。



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