SSブログ

キャロットケーキがだましている [海外の作家 ジョアン・フルーク]


キャロットケーキがだましている (ヴィレッジブックス)

キャロットケーキがだましている (ヴィレッジブックス)

  • 作者: ジョアン ・フルーク
  • 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
  • 発売日: 2009/10/20
  • メディア: 文庫


<裏表紙あらすじ>
相変わらずお菓子づくりや人付き合いに忙しいハンナ。今回は共同経営者のリサとその夫ハーブの親戚百人が集まる大パーティのお手伝いもあって、てんてこまい。あまりかまってやれないせいか、愛猫モシェもまた様子が変だし……。それでもリサたちにはうれしい驚きがあった。長いあいだ行方不明になっていたガス叔父が、ひょっこり帰ってきたのだ! だが再会を喜ぶまもなく、ハンナはガスの死体を発見する羽目に。事件を解決するのは当然彼女の役目とばかり、人々はハンナの元へ次から次へとやってきて、意外な情報をもたらしてくれるのだけれど――。好評シリーズ、ついに10巻目!

お菓子探偵ハンナシリーズ第10弾
「チョコチップ・クッキーは見ていた」 (ヴィレッジブックス)
「ストロベリー・ショートケーキが泣いている」 (ヴィレッジブックス)
「ブルーベリー・マフィンは復讐する」 (ヴィレッジブックス)
「レモンメレンゲ・パイが隠している」 (ヴィレッジブックス)
「ファッジ・カップケーキは怒っている」 (ヴィレッジブックス)
「シュガークッキーが凍えている」 (ヴィレッジブックス)
「ピーチコブラーは嘘をつく」 (ヴィレッジブックス)
「チェリー・チーズケーキが演じている」 (ヴィレッジブックス)
「キーライム・パイはため息をつく」 (ヴィレッジブックス)
につづく作品です。こう並べると壮観ですね。原題は、お菓子名+Murder なのですが、邦題では動詞をつけているので、訳者や編集者は、毎回タイトルを考えるのに悩んでいらっしゃるのではないかと...
田舎町を舞台に、独身の主人公とまわりの家族・親族、ご近所がいて、主人公は仕事をしていて、かつ、主人公にはちょっといい感じのお相手の男性がいて、というコージー・ミステリの典型的な設定のシリーズです。お菓子のレシピもついています。数あるコージー・ミステリのなかでも好調なシリーズではないかと思います。
今回の事件は、問題児(という年齢ではなくなっていますが)が帰郷して、波紋を巻き起こして殺された、というもので、ミステリのひとつの定番です。
もうひとつの事件(?)は、主人公ハンナの飼い猫モシェがなにやらご機嫌斜めというかいたずらをすること。モシェは、謎解きに参加はしませんが、シリーズとしてお馴染みになっており、モシェをなだめることができるのか、読みどころ、ですね。
人間の事件のほうは、もっと手がかりを大胆に提示してくれたほうが、ミステリとしての興趣は高まると思いますが、動機と手段(機会)の2つのポイントは押さえられていますので、安定したできあがりかと。
ところで、ハンナはノーマンとマイク二人のボーイフレンドを最終的にどう決着つけるのでしょうね? このシリーズはゆるやかとはいえ時間が経過していっているので、どこかで進展があるのでは、と思うのですが...

nice!(2)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 2

コメント 2

まっきー☆

このシリーズは、ずっと原書で読んでいますが、面白いですよね。 ゆるーい感じのミステリーで、人間模様が面白いというか。 マイクとノーマン、この三角関係がどう発展するのか!? ワタシとしては伏兵のロス(映画プロデューサーで同級生でしたっけ?)がイチオシでしょうか(笑)。
by まっきー☆ (2011-11-06 15:43) 

31

まっきー☆さんコメントありがとうございます。
伏兵ロスですか...それはなんとも強烈などんでん返しですね。
作者の構想やいかに!?
いつまでもサザエさん形式でこのまんまというのは避けてもらいたいのですが...
by 31 (2011-11-06 19:35) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0