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エコー・パーク [海外の作家 マイクル・コナリー]


エコー・パーク(上) (講談社文庫)エコー・パーク(下) (講談社文庫)エコー・パーク(下) (講談社文庫)
  • 作者: マイクル・コナリー
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/04/15
  • メディア: ペーパーバック


<裏表紙あらすじ>
ロサンジェルスのエコー・パーク地区で、女性二人のバラバラ死体を車に乗せていた男が逮捕された。容疑者は司法取引を申し出て、死刑免除を条件に過去九件の殺人も自供するという。男の口から語られるおぞましき犯罪。その中に未解決事件班のボッシュが長年追い続ける、若い女性の失踪事件も含まれていた。 <上巻>
ボッシュが探り続ける未解決事件は、ホシとにらむ男とは別人が自供した。初動捜査のミスも浮上し、苦悶するボッシュ。さらにパートナーのライダー刑事に悲劇が襲う。事件が急展開を見せるなか、自宅待機を命じられた彼はFBI捜査官レイチェルとともに動き出すが……。警察小説の頂点に君臨する傑作シリーズ。 <下巻>

前回マイクル・コナリーの作品をとりあげたのは「リンカーン弁護士」(上)(下) (講談社文庫)(ブログへのリンクはこちら)でしたが、今回は、看板シリーズであるハリー・ボッシュものです。
「ナイトホークス」〈上〉 〈下〉 (扶桑社ミステリー)
「ブラック・アイス」 (扶桑社ミステリー)
「ブラック・ハート」〈上〉 〈下〉 (扶桑社ミステリー)
「ラスト・コヨーテ」〈上〉 〈下〉 (扶桑社ミステリー)
「トランク・ミュージック」〈上〉 〈下〉 (扶桑社ミステリー)
「エンジェルズ・フライト」〈上〉 〈下〉 (扶桑社ミステリー)
「夜より暗き闇」 (上) (下) (講談社文庫)
「シティ・オブ・ボーンズ」 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
「暗く聖なる夜」 (上) (下) (講談社文庫)
「天使と罪の街」 (上) (下) (講談社文庫)
「終決者たち」 (上) (下) (講談社文庫)
と、こうして並べてみるとこのシリーズもいっぱい出ていますね。次の「死角 オーバールック」 (講談社文庫)まで翻訳されています。
ジャンル分けすると、ハードボイルドとか警察小説とかになるのだろうと思いますが、このシリーズはミステリとして見た場合のプロットや事件の構図がきちんと考えられている点がいちばん気に入っているポイントです。
「西のコナリー、東のディーヴァー」なんて呼ぶ人もいるみたいですね。
この作品は、その構図がちょっと見通しやすくって、シリーズ最高作とはいえないとは思いますが、それでもさすがはコナリーというか、余裕の出来栄えで、充実した作品だと思います。
ライダー刑事を見舞う悲劇のエピソードは、ちょっとそんなことしなくてもいいじゃないか、とコナリーに文句を言いたいところですが、そこからの怒涛のような展開は、堪能してしまいました。
ボッシュの苦悩(? 屈折?)がシリーズ中でも色濃く出ているのも特徴だと思います。
安心して手に取れる、信頼印のシリーズです。
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