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チャーリー・モルデカイ (1) 英国紳士の名画大作戦 [海外の作家 は行]


チャーリー・モルデカイ (1) 英国紳士の名画大作戦 (角川文庫)

チャーリー・モルデカイ (1) 英国紳士の名画大作戦 (角川文庫)

  • 作者: キリル・ボンフィリオリ
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2014/12/25
  • メディア: 文庫


<裏表紙あらすじ>
マドリードで盗まれたゴヤの名画。イギリスで捜査を担当する臨時主任警視のマートランドは、学友の画商チャーリー・モルデカイを訪ね手がかりを得る。ナショナル・ギャラリー、ターナー作品の裏に隠された一枚の写真。石油王クランプフのビンテージ・カーを、外交封印のもとにアメリカに運ぶ仕事を引き受けたモルデカイだが、マートランドに弱みを握られ汚れ仕事を押しつけられ―。怪作ミステリー第一弾!


ジョニー・デップ主演の「チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密」の原作(映画の感想はこちら)、というよりも、英国推理作家協会賞の第1回ジョン・クリーシー賞(新人賞)受賞作というべきでしょうか、ミステリ好きとしては。
感想は前後しましたが、映画を観る前にこの「チャーリー・モルデカイ (1) 英国紳士の名画大作戦」 (角川文庫)は読んでいます。
40年以上たって本邦初訳らしいです。ジョニー・デップさまさま、というところ?
いやあ、もう、怪作というしかないですね、これは。
あらすじには全く意味がありません。いや、ストーリーはあることはあるんですが、ストーリー展開には重きが置かれていません。
オフビート、なんてよく言ったりしますが、猥雑な主人公が猥雑な語り口で猥雑に突き進んでいく、そういう話で、すぐ横道にそれるし、話のそれ方がはなはだしい。
最初のうち、とても読みにくくて、なんだかなぁ、とおもいつつ我慢して読んでいったのですが、馴染んでくると悪くない。訳者は相当ご苦労されたことでしょう。
脱線ぶりを楽しんでしまいました。
インテリが、まじめくさって悪ふざけをしている、というタイプの日本では受けそうもない作風で、訳されたのは、やはりジョニー・デップさまさま。
真面目な作品がお好きな方は、避けた方がよさそう。

登場人物では、モルデカイの用心棒ジョックがお気に入りです。
(映画のジョックはちょっとイメージが違いましたね)

このあと「チャーリー・モルデカイ (2) 閣下のスパイ教育」 (角川文庫)まで読み終えています。--感想を書くにはまだ先になりそうですが。




原題:Don't Point That Thing at Me
作者:Kyril Bonfiglioli
刊行:1972年
翻訳:三角和代



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