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空の中 [日本の作家 あ行]


空の中 (角川文庫)

空の中 (角川文庫)

  • 作者: 有川 浩
  • 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
  • 発売日: 2008/06/25
  • メディア: 文庫


<裏表紙あらすじ>
200X年、謎の航空機事故が相次ぎ、メーカーの担当者と生き残った自衛隊パイロットは調査のために高空へ飛んだ。高度2万、事故に共通するその空域で彼らが見つけた秘密とは? 一方地上では、子供たちが海辺で不思議な生物を拾う。大人と子供が見つけた2つの秘密が出会うとき、日本に、人類に降りかかる前代未聞の奇妙な危機とは―すべての本読みが胸躍らせる、未曾有のスペクタクルエンタテインメント!!


有川浩、もう大流行作家ですよね。
第10回電撃ゲーム小説大賞受賞のデビュー作「塩の街」 (角川文庫)に続く第2作です。
「塩の街」 をずいぶん昔に読んで(手元の記録を見ると、2006年に読んでいます)、おもしろかった記憶があります。

「塩の街」 、この「空の中」 (角川文庫)、そして次の「海の底」 (角川文庫)を「自衛隊三部作」というのだそうです。

この本には、新井素子が解説を書いていまして、それがいかにも新井素子なので好き嫌いはあるかもしれませんが、要領よくまとまっていまして、本書を読もうかどうか迷った時は、解説を先に読んでお確かめください。
なによりも、わかりやすい、というのがこの作者の長所かと思います。
引用したあらすじでは微妙にぼかしてあるのを、以下ではもうすこし明かしてしまいますので、白紙の状態で読みたい方は、以下は読まずに本へ!
「空の中」 というタイトル通り、空に住む(?) 「白鯨」(ディック)と、その分身(?) フェイク。
かなり怖い(?)存在なんですけど、なんだかフェイクかわいい。
かわいいけれど、これに憑かれていく主人公で高校生の瞬。瞬をとりまく、佳江と宮じい。
そして、自衛隊のパイロット三尉武田光稀(みき)と、事故調査委員春名高巳。
作者ご本人が、「大人ライトノベル」がほしくて、そういうものを書いたというだけあって、キャラクターもくっきり。
2つのパートで、さてどうなるのだろうと話をひっぱっていく。
ある意味、甘々なストーリーなんですが、それが心地よい。
巻末に特別書き下ろし「仁淀の神様」が収録されていて、後日談(?)が楽しめます。

次の「海の底」 も楽しみです。
(でも、読むのは一体いつになることやら!?)

<おまけ>
「塩の街」は電撃文庫で読みました。

塩の街―wish on my precious (電撃文庫)

塩の街―wish on my precious (電撃文庫)

  • 作者: 有川 浩
  • 出版社/メーカー: メディアワークス
  • 発売日: 2004/02
  • メディア: 文庫

後で、角川文庫にも収録されていますね。

塩の街 (角川文庫)

塩の街 (角川文庫)

  • 作者: 有川 浩
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2010/01/23
  • メディア: 文庫





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