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ライフ [映画]

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いつものシネマ・トゥデイから引用します。

見どころ:『デンジャラス・ラン』などのダニエル・エスピノーサがメガホンを取ったSFスリラー。国際宇宙ステーションを舞台に、火星で発見された生命体の脅威にさらされた宇宙飛行士たちの運命を追う。『ナイトクローラー』などのジェイク・ギレンホール、エスピノーサ監督作『デンジャラス・ラン』にも出演したライアン・レイノルズ、『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』などのレベッカ・ファーガソンらが出演。宇宙船内での手に汗握る展開に息をのむ。

あらすじ:世界各国から6人の宇宙飛行士が国際宇宙ステーションに集結し、火星で採取された地球外生命体の細胞を極秘調査することに。まさに神秘としかいいようのない地球外生命体の生態に驚がくする彼らだったが、細胞は次第に進化と成長を遂げ高い知能を誇るようになる。やがて地球外生命体に翻弄(ほんろう)され、宇宙飛行士たちの関係が揺らぎ始め、ついには命を落とす者も出る。助けを呼べない宇宙で追い詰められた彼らは……。


久しぶりの映画です。今年に入って初めてです。
引用したあらすじからもおわかりいただけるように、要するに「エイリアン」なんですよね。
結構な豪華キャストで、真田広之も出ていて、見どころなんだと思うんですが、既視感にあふれていてあまり感心できませんでした。

火星から得た生命体の造形は新しいとは思うんです。
火星の土のサンプルから見つかった、単細胞の生命体。
それが大きくなり、なんだかかわいらしい感じに。透明なヒトデみたい。あるいはクリオネ?
「カルヴィン」と名前を付けるあたりは、なんだか楽しかったんですね。
ところが、電気刺激を与えたことで狂暴化、そしてどんどん大きくなる。
この成長の仕組みが、あまりちゃんと説明されないし、見せてもくれないので、今一つ伝わってきません。
なにより、水が必要? 酸素が必要? このあたりが場面場面できちっと納得できるようにはなっていないようです。火星に近い環境にするために酸素の比率を落としていたかと思うと、生命体が狙う水分はどこにあるか、なんて会話をしていたり。さらには生命体のいる区画の酸素をなくしてしまえば、なんて言ってみたり。どっちなの??
国際宇宙ステーションにいる科学者たちともあろう面々がたいして考えもしないというのはちょっと...もともと火星にいた、という感じもあまりしない。
また、知能もあるような感じになっているのですが、知能獲得していく様子も描かれないし、説得力に乏しい。
生存していくためだけにしては、知能の獲得がご都合主義です。ただただ、人間を襲うのに都合よく知能を獲得していくのでは、映画として残念です。

エンディングも、想定の範囲内。
こういうオチにするんじゃないかなぁ、と思っていたらその通りになりました。
想定通りではありましたが、むりやりなオチなので、唐突感があります。自然にそうなっていない。
ネタバレ覚悟で書いてしまいますと、脱出用のポッドの行く先を手動で操作することにしたのに結局...ってことは、そういう操作をしたってことですよねぇ。でも、人間がそういう操作をするはずがないので、カルヴィンがやったってことになりますけど、そんな操作できる知能・知識はどうやって?
カルヴィンは襲った人間の知識・知能を獲得するってわけでもなさそうなんですよね。
そういう点も脚本に盛り込んでおいてほしかったですね。

とまあ、あげつらいましたが、そんなに嫌いな映画ではなかったですね。
突っ込みどころは満載ながら、楽しんでしまいました。


<蛇足>
冒頭に掲げたポスターなんですが、絵は左から、ライアン・レイノルズ、ジェイク・ギレンホール、レベッカ・ファーガソンなのに、文字は、ジェイク・ギレンホール、レベッカ・ファーガソン、ライアン・レイノルズの順なんですね。変なの。


原題:LIFE
製作年:2017年
製作国:アメリカ


おもしろかった・興味深かった感想のブログに勝手にリンクを張っています。
人生半降りブログ 映画『ライフ(2017)』ネタバレ感想 80億人のバカを救う話?
TETSUGAKUMANのブログ 映画「ライフ」感想とネタバレ

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