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ミステリと言う勿れ (2) [コミック 田村由美]


ミステリと言う勿れ (2) (フラワーコミックスアルファ)

ミステリと言う勿れ (2) (フラワーコミックスアルファ)

  • 作者: 田村 由美
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2018/05/10
  • メディア: コミック

<カバー裏あらすじ>
美術展に行こうと乗ったバスでハイジャックにあった、久能整(ととのう)。
犯人、運転手を含む一行10人はバスで犯人の「我が家」という豪邸・犬堂家に運ばれた。
一室に閉じ込められた彼ら・彼女らに突き付けられるのは…?
episode2「後編」と、整が広島に向かうことから始まるepisode3・4を収録!!


「ミステリと言う勿れ」 (1) (フラワーコミックスアルファ)感想で、ポイントとなる整の長話をくさしておきながら、続きを読むのかと言われそうですが、第1巻の半分ほどを占めている episode 2 の続きが気になったので。

この第2巻
には
episode2 犯人が多すぎる
episode3 つかの間のトレイン
episode4 思惑通りの予定外

幕の内 episode2 と episode3 の
が収録されています。

episode2 犯人が多すぎるは、バスジャック。第1巻の続きです。
バスジャックされている状況というのに、まあ整のしゃべることしゃべること(笑)。
そんな整の話をちゃんと拾ってくれる稀有な翔くんという人物が登場します。よかったね、整。
後の方になりますが、
整「僕 まだ何か言っていいですか」
バスジャック犯「言わないつもりか?」
整「そろそろうざいって言われそうで」
バスジャック犯「もうとっくにうざいから気にするな」気にしてたのかよ!
というシーンがあって笑ってしまいましたが、そんなときも
翔「オレはいいと思うよ」
と言ってくれるんですよね。

さてミステリでこういう一定の人数の監禁というと、あるパターンがあります。
この話も「どうして人を殺してはいけないのか?」とバスジャック犯が問うあたりで、そのパターンに沿った物語なのだな、とわかります。
第2巻に移って後半に入るとそのことがはっきりします。
そして定石通りの展開へ。
マンガならではと言いたくなるような真相をつきとめます。
その後整をめぐるちょっとした、でも、シリーズにとっては大きそうなエピソードが添えられます。ちょっと怖い。

episode3 つかの間のトレイン は、広島へ向かう新幹線の中での会話です。
見えちゃったものはしょうがないのかも、ですが、隣の人の手紙を見ちゃうって、整ならではですよね......
深読みする整に対して、ここでは整以上に含蓄深いセリフを漏らす人物が出てくることが印象的でした。

episode4 思惑通りの予定外 は第3巻に続くのですね......なので次回の感想で。


<蛇足>
「そういえば名前の最後の音が一緒なんですよ
 『しょう』と『ととのう』
 最後の音が『U(ユー)』」
というのが第1巻の終盤にあるのですが、翔という名前は「しょう」というよりはむしろ「しょー」と発音するのではないかと思います。


タグ:田村由美
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