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C.M.B.森羅博物館の事件目録(34) [コミック 加藤元浩]


C.M.B.森羅博物館の事件目録(34) (講談社コミックス月刊マガジン)

C.M.B.森羅博物館の事件目録(34) (講談社コミックス月刊マガジン)

  • 作者: 加藤 元浩
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2017/02/17
  • メディア: コミック



この第34巻は、
「消滅飛行」
「マリアナの幻想」
「古屋」
の3話収録。


「消滅飛行」は1920年代に始まった飛行機開発競争の中、墜落後消えた飛行機の行方を追う、という話です。
森羅が謎解きするシーンで、さりげない会話から見抜いたという部分があるのですが、まったく納得できませんでした。書かれていない飛躍があるのでしょうね。
洞窟のトリックは、上手くいくかな、と思うところはあるのですが、おもしろかったです。

「マリアナの幻想」は、エクアドルを舞台に、第二次世界大戦後のいわゆる勝ち組・負け組問題から派生したストーリーです。
舞台がエクアドルの寒村でなかったら、あるいはもう何十年かずれていたら成立しない物語であると思われるところがポイントだなと思いました。

「古屋」はかなり斬新なストーリーで注目作だと思います。
法律関係の詳しい話は確認していないのですが、この犯人(と書いておきます)の企みは確かに成功しそうです。
森羅が提示する解決策も、ちょっと疑問点はないではないですが、有効な気がします。
難点をあげるとすると、周りの人の反応なのですが、閉鎖的な村という設定だとありうるのかも、です。
ただ、こうやって一応の解決をみたあとも、依頼人たちには難題が降りかかってくるような気がしてならないのですが、それはこの物語とは別の話ですね。
この作品、とてもよかったです。



タグ:加藤元浩 CMB
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