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Q.E.D. iff -証明終了-(7) [コミック 加藤元浩]


Q.E.D.iff -証明終了-(7) (講談社コミックス月刊マガジン)

Q.E.D.iff -証明終了-(7) (講談社コミックス月刊マガジン)

  • 作者: 加藤 元浩
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2017/06/16
  • メディア: コミック


<カバー裏あらすじ>
「虹の彼方のラマヌジャン」
インドのストリートに住む数学の神童を捜しにきた燈馬たち。彼を見出した大学教授は強盗に殺されてしまっていた。その背後にはマフィアの抗争が見え隠れし‥‥!?
「ある興行師」
1964年の大坂で、興行師の男が車に火を放ち自殺。しかし死体は見つからなかった。男の人生を辿ることになった燈馬たちは、彼の謎めいた人間関係に突き当たる!


Q.E.D. iff のシリーズ第7巻。

「虹の彼方のラマヌジャン」のラマヌジャン、知りませんでした。
作中に詳しく燈馬から説明されますが、帯の説明によると「(1887~1920)インド出身の伝説的数学者。無数の公式を直感的に生み出した。」とのことです。
冒頭、マフィア同士の抗争で死者の霊が出てくるトリックは無理じゃないかな、と思うものの、人間の視覚なんてあてにならないもの、やりようによってはうまくいくかもしれません。
ある意味犯人や犯行の経緯は見え見えで意外性はないのですが、そこにある豊かな物語性は大きなポイントだと思います。
印象的なのは、最後の燈馬のセリフ。

「ある興行師」
1話目の「虹の彼方のラマヌジャン」はインドが舞台でしたが、「ある興行師」は1964年の大阪。
自ら車に火を放ち自殺したのに、死体が見つからない興行師という謎で、正直明かされる真相は無理筋だと思いました。車のトリック(?)は、この漫画で描かれているように人の多い中之島では無理だと思いますし、そもそもの設定が無理、無理。
なのですが、「虹の彼方のラマヌジャン」同様、豊かな物語性を感じます。
加藤元浩は、各話に出てくる登場人物の名前に、統一したテーマを持ち込むことが多く、この「ある興行師」では鳥。縁側亭ツバメ、夢田目白、一ノ瀬鶴子、香坂鳩一、山川鴨助......この名前の付け方にも、ニヤリとできました。
お勧めです。



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