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殺す手紙 [海外の作家 あ行]

殺す手紙
ポール・アルテ
ハヤカワ・ミステリ



<裏表紙のあらすじ>
空襲の焼け跡にある空き家へ行き、指定の時刻ちょうどにランタンを灯してほしい。そして何が起こっても、決して逆らってはいけない…親友からラルフに届いた奇妙な手紙。友の正気を疑いつつも、事情があるものと察したラルフは指示通り夜の町へ出た。だが問題の空き家に警官が踏み込んで来たのを皮切りに、あっという間に事件の連続に巻き込まれてしまう。空襲で死んだ自分の妻を見かけ、ついには殺人事件が!不可能犯罪ものの名手がストーリーテリングの才を発揮するサスペンス。


アルテお得意の不可能犯罪ものではないけれど、おもしろく読めました!
巻き込まれ型サスペンス(?)風の幕あきで、わけのわからない状況で死体発見、逃げ出してすぐに近所の人に教えられ、お屋敷での「殺人パーティ」だとわかり、戻ったら本物の死体が。それも、へんな依頼をした友人の死体。この後の展開も、なかなか一筋縄ではいかず、二転三転、楽しめます。
最後のオチは、途中で予想がつきますが、アルテには、不可能犯罪ものだけではなく、今後こういう作品も期待します。
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