May探偵プリコロ

May探偵プリコロ
魔夜峰央
祥伝社

May探偵プリコロ (Feelコミックス ロマ×プリコレクション)

• 作者: 魔夜 峰央
• 出版社/メーカー: 祥伝社
• 発売日: 2009/05/19
• メディア: コミック

＜裏表紙から＞
ヨーロッパの小さな国の王子様プリンス=コロネット。
とってもキュートな探偵が迷推理を駆使して難事件を解決(!?)します。
怒濤の魔夜峰央ワールド!待望の新キャラ登場☆

作者があとがきで、「脱力系推理マンガといいましょーか　おとぼけユルユル推理モノといいましょーか」と書いているのがすべてを物語っているというか、それ以上でもそれ以下でもなし。
主人公（？）である王子の推理は、むちゃくちゃだし、的外れだし、論理もあったもんじゃないけれど、犯人だけは当たっていて逮捕される、という骨子が繰り返されます。
似たようなことは、小説では、ジョイス・ポーターのドーヴァー警部シリーズとか赤川次郎の大貫警部シリーズとかで試されているように思います（もちろん、違うポイントも多々あり、一緒にするな、と言われるかもしれませんが...）。マンガの例は思いつきません。
ユルユル具合を楽しむべきだと思うので、実際の謎がミステリとしても凝った謎だったり解決だったりすることを望むのは、贅沢というか、ないものねだりなのでしょう。
そこまでいかなくても、せっかくなので、王子の推理がもうひとひねりあると、もっと楽しいのにな、と思いました。たとえば、有名なミステリを彷彿させるような推理とか。あるいは事件の設定が有名なミステリを意識したものにしてみる、とか？？
そのうちいろいろなパターンを試していかれると思うので、いずれそういう作品も書いてもらえるかも、と期待しながら、続きを読みたいと思います。

タグ：ジョイス・ポーター 赤川次郎 大貫警部 プリコロ 魔夜峰央