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三姉妹と忘れじの面影 三姉妹探偵団(22) [日本の作家 赤川次郎]


三姉妹と忘れじの面影 三姉妹探偵団(22) (講談社ノベルス)

三姉妹と忘れじの面影 三姉妹探偵団(22) (講談社ノベルス)

  • 作者: 赤川 次郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2011/04/07
  • メディア: 新書


<裏表紙あらすじ>
海外出張の父を見送った空港で、宇佐美忍という女が長女・綾子を我が子だと言い張り連れ去ろうとした。間違いを認めない女を知り合いの白髪の紳士が引き取り解決したが、翌朝、忍が死体で発見された。なぜか殺害容疑で逮捕状が出た綾子は銃を持つ男に拉致され行方不明。闇の住人たちが彼女に目をつける理由とは? 姉の危機に夕里子、珠美が闇社会へ突っ込んでいく。大人気ユーモアミステリー。

三姉妹探偵団シリーズももう22冊目。今回も父親は出張中です。
今回はかなり派手になっています。三姉妹自身が、入れ替わりたちかわり誘拐(拉致?)されます。赤川次郎のなかでもアップテンポのストーリーといえるのではないかと思います。
長女:綾子が今回の作品では大活躍といってよいでしょう。本人はいたってのんびんりしているのですが...
誘拐した人質に振り回される誘拐犯、という構図はミステリでは定番ですが(天藤真の「大誘拐」 (創元推理文庫)はその中でも屈指の傑作です)、駆け引きとか人質のわがままで振り回されるという定石ではなく、綾子の人柄の良さに感化される、というのがおもしろい枠組みになっています。その意味では真からの悪人らしい人物は出てきません。最近の赤川次郎の方向性--至誠天に通ず、のような感じでしょうか--に合致した設定なので、いかにもだなあ、と思って読みました。

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