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踊るドルイド [海外の作家 ま行]


踊るドルイド (ヴィンテージ・ミステリ・シリーズ)

踊るドルイド (ヴィンテージ・ミステリ・シリーズ)

  • 作者: グラディス・ミッチェル
  • 出版社/メーカー: 原書房
  • 発売日: 2008/09/26
  • メディア: ハードカバー


<表紙見返しあらすじ>
見知らぬ男に車に乗せられ、「遅かったな」と言われてなぜか「重病人」を運ばされた。
犯罪に巻き込まれてしまったかもしれない。
相談を受けたミセス・ブラッドリーと秘書のローラが調査に乗り出し、まもなく「ドルイド」をめぐる大規模な犯罪計画が浮かび上がるのだが……

原書房のヴィンテージ・ミステリ・シリーズの1冊で単行本です。
グラディス・ミッチェルというと、風変わりな作品で知られていますが、この作品も相当奇天烈です。
イギリスで巨石群といえばストーン・ヘンジですが、表紙の写真を見るとちょっと雰囲気が違いますね。
9年間隔の連続失踪事件が発生した場所の中心に巨石群ドルイドがある、という設定自体は非常に興味深く、きちんと漏れなく合理的に説明されたら相当感銘を受けるのではないかと思うのですが、謎解きの部分では不満が残る出来栄えとなっています。一応それなりに説明はされるのですが、すっきりしないというか、なんだかなぁ、という印象が残ります。
本書の特長は、ミセス・ブラッドリーを中心に、秘書のローラ、有能な助手(?)ジョージ、巻き込まれた大学生オハラとデニスといった面々が、わいわいがやがやと事件を解こうとどたばた大騒ぎを起こすところだと思います。ドルイドでの見張りというか潜入行なんかはその象徴的シーンだと思います。
かっちりした本格ミステリが好きな人には向かないと思いますが、変な作品がお好きな人にはぜひ、と思います。
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