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今をたよりに [海外の作家 ジル・チャーチル]


今をたよりに (創元推理文庫)

今をたよりに (創元推理文庫)

  • 作者: ジル・チャーチル
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2011/06/29
  • メディア: 文庫


<裏表紙あらすじ>
ブルースター兄妹の兄ロバートは、ふとしたことから町の郵便事情に問題があることを知り、事態の改善に乗り出す。一方で、仕立屋のウィンドウに鉤十字が描かれる事件が発生。さらに、兄妹たちが暮らす屋敷の庭からは白骨が見つかり、人畜無害な駅のポーターが殺される。ロバートと妹リリーはウォーカー警察署長に協力し、これらの事件にも関わることに……。好評シリーズ第6弾。


「ゴミと罰」 (創元推理文庫)ではじまる主婦探偵ジェーン・シリーズのジル・チャーチルが持つもう一つのシリーズ、グレイス&フェイヴァー・シリーズの作品です。
グレイス&フェイヴァー・シリーズは、
「風の向くまま」 (創元推理文庫)
「夜の静寂に」 (創元推理文庫)
「闇を見つめて」 (創元推理文庫)
「愛は売るもの」 (創元推理文庫)
「君を想いて」 (創元推理文庫)
と続いてきまして、この「今をたよりに」 (創元推理文庫)で6作目。でも、このあとは書かれていないようですね。
世界恐慌時のアメリカを舞台に、素寒貧になったリリーとロバートのブルースター兄妹が、大伯父の莫大な遺産を相続するため、遺言に従ってヴォールブルグの町の屋敷「グレイス&フェイヴァー・コテージ」にニューヨークから移り住み、生活費を稼ぐべくいろいろな職業について...という背景です。
今回は職業、というわけではありませんが、町のためにロバートが奔走します。そのほかにも、引用したあらすじからうかがえますが、人類学(発掘)とか、ナチスから逃れてドイツから来た老人とか、サイドストーリーが盛りだくさんで、ちょっと本筋のミステリ部分がお留守になっちゃった感がなくもないのが残念ですが、おなじみの仲間たちに新しい仲間が徐々に加わってきていて、今後のシリーズに期待が持てます--なのに続刊が出ていないなんて!
主婦探偵ジェーン・シリーズは新刊が続いているので、そちらを読みながら、次巻の刊行を待ちましょう。
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