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崖っぷちの花嫁 [日本の作家 赤川次郎]


崖っぷちの花嫁 (ジョイ・ノベルス)

崖っぷちの花嫁 (ジョイ・ノベルス)

  • 作者: 赤川 次郎
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2012/12/15
  • メディア: 新書


<裏表紙あらすじ>
平和なはずの遊園地が一変! なんとジェットコースターのレールの上で女性が自殺を図ったのだ。木村みずえと名乗るその女性を女子大生・塚川亜由美は命からがら助けたが、なぜ彼女は自殺を図ったのか?
捜査を進める亜由美の前に、新たな死体が……。女子大生・亜由美と愛犬ドン・ファンの迷コンビが難事件に挑む! 表題作のほかに「花嫁は今日も舞う」を収録。

花嫁シリーズも26作目。毎年確実に年末に1冊出版されていますね。
この「崖っぷちの花嫁」も12月発売でした。
「クリスマスにはクリスティを」ならぬ「クリスマスには花嫁シリーズを」なわけですが、4月まで積読にしていたら意味がないですね。そのおかげで感想を6月に書いていて、6月といえば、June Bride。花嫁には縁起のいい月なので、まあよしとしましょう--って、なんのこっちゃ。

とはいうものの、花嫁シリーズ、なんですが、内容的には、表題作「崖っぷちの花嫁」も収録作「花嫁は今日も舞う」も、あんまり花嫁関係ないですね。毎度毎度、花嫁絡みの事件が起こる、というのは難しいでしょうから、仕方ないかな。
表題作の方は、なんだか永井夕子の出てくる「幽霊シリーズ」にありそうな話で、なんとなくうれしくなりました。ジェットコースターのレールのうえで自殺未遂というど派手なオープニングは「幽霊シリーズ」にはない、「花嫁シリーズ」ならではの趣向(?)ですが、事件の背景がどことなく似通っています。なので、いつもの「花嫁シリーズ」よりもミステリ色がほんの少しですが濃い気がします。もちろん、ほんの少し、なのであまりミステリを強く期待するのはダメですよ。
同時収録作「花嫁は今日も舞う」はバレエ団のパーティが舞台で、過去の因縁話も登場。禍根とか恨みつらみを振り切って、さわやかに前に進む姿が印象的です。いつもの赤川次郎テイストたっぷり。

それにしても、この本が出版されたあと、赤川次郎の新刊出ていません。なんと!
文庫はずいぶん出ているのですが...半年も新刊が出ないって、どうしたんでしょうね?

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