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黄昏の狙撃手 [海外の作家 は行]


黄昏の狙撃手 (上) (扶桑社ミステリー)黄昏の狙撃手 (下) (扶桑社ミステリー)黄昏の狙撃手 (下) (扶桑社ミステリー)
  • 作者: スティーヴン・ハンター
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2009/10/29
  • メディア: ペーパーバック


<裏表紙あらすじ>
ボブの娘ニッキはニューヨークの大学を卒業後ヴァージニア州ブリストルの新聞社に就職し記者として活躍していた。ある日の夕刻、地元に蔓延しつつある覚醒剤汚染の取材を終え車で帰路についていた道中、山道で彼女の車は正体不明の車に体当たり攻撃を受けた。攻撃を2度まではかわしたが、3度目はたまらず彼女は車もろとも森のなかへ突っ込んでしまった。ニッキが昏睡状態で入院中との一報を受けたボブは急遽現地へ飛ぶ。そこで、彼を待ち受けていたものは……。ボブの新たな闘いが始まる。 <上巻>
ナスカーレースを間近に控え、沸き立っているブリストルの街に着いたボブは一路、ニッキの病院へ向かった。幸い娘の容態は良好と知らされると、彼は即座に娘を狙った犯人捜しの聞き込みを開始する。その彼を尾行する男たちが現われた。彼らは犯罪者集団グラムリー一家の者たちだった。かつてボブの父アールが〈悪徳の都〉ホットスプリングズで対決した犯罪者集団グラムリー一家の末裔たちだ。日本刀での死闘で負った刀傷が完治しない体を奮い立たせ、使い慣れた銃を手にボブは闘いの地へ赴く。

スワガー・サーガというらしいですね。かなり巻を重ねています。
01. 「極大射程」 〈上〉 〈下〉 (扶桑社ミステリー)
02. 「ダーティホワイトボーイズ」 (扶桑社ミステリー)
03. 「ブラックライト」〈上〉 〈下〉 (扶桑社ミステリー)
04. 「狩りのとき」 〈上〉 〈下〉 (扶桑社ミステリー)
05. 「悪徳の都」〈上〉 〈下〉 (扶桑社ミステリー)
06. 「最も危険な場所」〈上〉 〈下〉 (扶桑社ミステリー)
07. 「ハバナの男たち」 〈上〉 〈下〉 (扶桑社ミステリー)
08. 「四十七人目の男」〈上〉 〈下〉 (扶桑社ミステリー)
9番目がこの「黄昏の狙撃手」 〈上〉 〈下〉 で、
10.「蘇るスナイパー」 〈上〉 〈下〉 (扶桑社ミステリー)
11.「デッド・ゼロ 一撃必殺」 〈上〉  〈下〉 (扶桑社ミステリー)
も、スピンオフの「ソフト・ターゲット」 〈上〉 〈下〉 (扶桑社ミステリー)まで出ています。
2を番外編として、お父さんであるアール・スワガーがメインの作品(5~7)と、その息子ボブ・リー・スワガーがメインの作品に分かれます。
いずれも、冒険小説の王道というか、堂々たる巨編ぞろい。小細工なく、一本調子の作品群です。
ときどきこういうの読みたくなります。
クライマックスは、自動車レース開催時の闘いで、映画にするといいのかも、と思いました。しかし、群衆を背景にした闘いって、いろんな意味で難しいですよね。いつもより、ちょっと爽快感にかけるのも致し方なし、というところでしょうか?

しかしですねー、この本、翻訳がひどいんですよ。訳者の公手さん、このシリーズをずっと訳されていて、今まではこんな風に感じたことはなかったんですが、ずいぶん、ひどい出来です。
翻訳ミステリも大好きで、そりゃあ、変な翻訳もいっぱいあるんで、割と耐性のある方だと思っているのですが、これはちょっと...ここまでたどたどしい直訳調の文章を読まされるとは。

個人的にはそれでも十分楽しみましたが、シリーズのファンでないとちょっと厳しいかも、とそんな気がしました。
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