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吸血鬼は炎を超えて [日本の作家 赤川次郎]


吸血鬼は炎を超えて (吸血鬼はお年ごろシリーズ) (コバルト文庫)

吸血鬼は炎を超えて (吸血鬼はお年ごろシリーズ) (コバルト文庫)

  • 作者: 赤川 次郎
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2013/06/29
  • メディア: 文庫


<裏表紙あらすじ>
とある企業の新社屋完成披露パーティーに招かれた吸血鬼クロロックと娘のエリカ。華やかなパーティー会場で、人並み外れた嗅覚を持つクロロックは微かに漂う血の匂いをキャッチして!? 表題作の他にタレント市長の裏の顔を暴く『吸血鬼は裏切らない』、山道に迷ってしまった女子大生が謎の事件に巻き込まれていく『すべての道は吸血鬼へ続く』の2編を収録した大人気ミステリーの最新作!!

「吸血鬼はお年ごろ」シリーズ 第31弾。
「吸血鬼心中物語」 (コバルト文庫)の感想にも書きましたが(ブログへのリンクはこちら)、このシリーズ、それにしても、薄い本ですねえ。それでもいつものように3編収録です。

1話1話の長さが非常に短いから、だとは思うのですが、どうも最近のこのシリーズの傾向として、それぞれのストーリー展開が一本調子なのが気になります。
ミステリらしいひねりもなく、最初からまっすぐ突き進んでいきます。
この辺であらためてこのシリーズで長編を書いてみてはいかがでしょうか?

赤川次郎はもともと、発表媒体によって書き分けるべき、という立場の作家 = 好きなものを好きなように書くだけというのはプロである以上取るべきではないという立場の作家 だと認識していますが、この一本調子な作風が、雑誌「Cobalt」やコバルト文庫からの要請によるものだったとしたら、そしてそれが、最近の若い人がそういう単純なストーリー展開しか受け付けられないからであったとしたら、とても困ったことだなぁ、と感じます。

<おまけ>
コバルト文庫は、開いたときの左側のページの左上に、各話のタイトルが書かれているのですが、第3話で表題作の「吸血鬼は炎をえて」が全ページ「吸血鬼は炎をえて」になってしまっています。
ぼくが持っているのは第1刷なので、そのあと修正されているかもしれません。
ありがちな変換ミスですが、気づかなかったものですかね? 全ページですよ(笑)。

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