Q.E.D.証明終了(25) [コミック 加藤元浩]
Q.E.D.証明終了(25) (講談社コミックス―Monthly shonen magazine comics (KCGM1059))
- 作者: 加藤 元浩
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/09/15
- メディア: コミック
加藤元浩さんのコミックは、CMBシリーズの感想を書いていたのですが、5巻までいったので、QEDシリーズの方も手元にある分の感想を書いていこうと思います。
24巻までは実家へ送ってしまったので、この25巻から。
探偵役は、燈馬想。「マサチューセッツ工科大学を15歳にして卒業、日本の高校に再入学した超天才児。多方面に豊富な知識を有する反面、人間の感情には疎い」という設定です。
相棒は水原加奈。「燈馬のクラスメイト。刑事を父に持つ。男勝りの行動力と、脳天気なまでの明るさがウリの、健康優良女子高生。」
CMBと似た設定ですが、CMBの方が幼い設定ですね。
CMBシリーズを読んだ後にQEDシリーズを読むと、燈馬が大人っぽく見える(!) 。
この第25巻には「宇宙大戦争」と「パラレル」の2つの話が収録されています。
「宇宙大戦争」は、馬鹿馬鹿しいトリックや仕掛けを、ちゃんと馬鹿馬鹿しいものとして扱っているのがポイントだと思います。それを燈馬がどう捌くのか。
昇格願を退部届に変えるトリックは、痕が残りそうですが、うまくいくのかもしれませんね。
探偵同好会が内輪でやっている謎ときゲームの密室トリック(?) が最後に明かされますが、それすらなんか楽しんでしまいました。怒ったら、だめですよ。
「パラレル」は、いきなり超ひも理論とか出てきてびっくりしますが、燈馬であれば難なくこなすということですね。まあ、謎解きともあんまり関係ありませんし、スルーしても大丈夫。
工事中の農業用水路のパイプを舞台としたトリックは、無理というかうまくいかないと思います。視覚に訴えるところはとってもいいのですが。
こちらのシリーズも追いかけていきます。
P.S.
カバーの見返しにある作者の言葉がとてもよかった。
「時間が経つのが早くなっている。
朝、起きて、なんだかんだで、もう夕方になっている。間(ま)はどこに行ったんだ?
そもそも、脳に新しい刺激を受けてないと、時間が早く流れるように感じるらしい。
子供の頃は、いろんなことが珍しく感じられ、大人になるとそれに慣れて、刺激を受けなくなり、時間の流れを早く感じる。
よって、〆切前に辛い目に合うのは、決して私が怠けているからではない。
以上、証明終了です。」
なるほどー。納得しました!!
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