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秘密 トップ・シークレット (4) [コミック 清水玲子]


秘密 4―トップ・シークレット (ジェッツコミックス)

秘密 4―トップ・シークレット (ジェッツコミックス)

  • 作者: 清水 玲子
  • 出版社/メーカー: 白泉社
  • 発売日: 2008/01/29
  • メディア: コミック




2008年に出たコミックです。
帯には連続TVアニメ化決定! とあって、引用するあらすじがない...
死者の脳を分析して、死者が生前に見ていたものをMRIスキャナーで再生できるようになっている、という物語の前提がSF的な設定のシリーズです。
第4巻には「秘密 トップ・シークレット 2007 」と「秘密 トップ・シークレット 2007 特別編」を収録。
アレ? 第3巻 には「秘密 トップ・シークレット 2005 」が収録されていたんですけど、2006はどこへ!?

さて、今回は連続殺人(シリアルキラー)で、かつ、ミッシリング・リンクものです。おお、ミステリっぽい。
第九が、現在進行形の事件に駆り出されていて、サスペンスがおおきく盛り上がっています。
早めに西武新宿線の通勤・通学電車がキーであることが提示されますが、そのあと読者に示される事件の様相はとてもつらいものです。わりとミステリではおなじみのテーマなのですが、自分の身にふりかかったら、果たしてどうか。
このパターンのストーリーの場合、犯人を “落とす” 方法も見どころになるのですが、ここも絶妙というか、ぴったり。この犯人なら、と思いました。西村京太郎の「殺しの双曲線」 (講談社文庫)をちらっと思い出したりしましたが、犯人の想いが、絵になって迫ってくるのが、コミックの強みですね。
ミステリとして見ると、おなじみのテーマを使いながらも複雑なプロットをくみ上げていて、緻密な伏線も引かれていますので、十分ミステリファンにも楽しんでいただけると思います。

シリーズとしては、青木に姪が生まれるは、恋をするは。もう、大変です。恋の相手は、第一(法医学研究所 第一研究室)の名物女である監察医の三好雪子。別名、女・薪(笑)。おかげで、薪警視正の過去も覗けますよ。
シリーズとしては要注目の1作です。特別編も見逃せません。薪さんって、青木のことが好きなんですねぇ、と今さらの感想を言ってみたりして。




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