モップの魔女は呪文を知ってる [日本の作家 近藤史恵]
<裏表紙あらすじ>
深夜の病棟に現れた“魔女”の正体を新人看護師が追うと!?
清掃作業員・キリコが日常の謎をクリーンにする本格ミステリー「女清掃人探偵」シリーズ、実業之日本社文庫初登場! 小児病棟に入院している子どもたちのあいだで「病棟に魔女がいる」との噂が立ち、新人看護師・さやかがその正体をつきとめようと奔走するが……。深夜のオフィスで、スポーツクラブで、猫のブリーダー宅で、キリコが謎をあざやかに解決!
「天使はモップを持って」 (文春文庫)
「モップの精は深夜に現れる」 (文春文庫)
に続くシリーズ第3弾です。
文庫の出版社が変わりましたが、もともとジョイ・ノベルズで出ていたシリーズなので、実業之日本社文庫が創刊されたのでこちらに収録されるので自然ですね。
「天使」のあと、「モップの精」となって、今回は「魔女」。だんだん変容していっています。
第4作も出ていまして(どころかそちらも文庫化されています)、タイトルが「モップの精と二匹のアルマジロ」 (実業之日本社文庫)。「モップの精」に戻っています。
この「モップの魔女は呪文を知ってる」 には
「水の中の悪意」
「愛しの王女様」
「第二病棟の魔女」
「コーヒーを一杯」
の4話を収録。
各話で視点人物が変わりますので、今回はどういう形でキリコが登場するかな、という楽しみもあります。それぞれ印象的な登場の仕方をしますよ。
シリーズ的には、全体のタイトルに使われた「魔女」がついている、第3話の「第二病棟の魔女」がポイントですね。扱われている事件が解決するのに加え、キリコ自身の話ともなっています。前作までのエピソードを踏まえたものとなっていて、要注目です。
しかし、このシリーズ、「女清掃人探偵」シリーズ、と言うのですね...なんか強烈な感じがする...
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