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映画:ブレードランナー2049 [映画]

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映画のHPからあらすじを引用します。
今、人間と人造人間《レプリカント》
その境界線が崩れ去ろうとしているーー。
2049年、貧困と病気が蔓延するカリフォルニア。
人間と見分けのつかない《レプリカント》が労働力として製造され、
人間社会と危うい共存関係を保っていた。
危険な《レプリカント》を取り締まる捜査官は《ブレードランナー》と
呼ばれ、2つの社会の均衡と秩序を守っていた―。

LA市警のブレードランナー“K”(R・ゴズリング)は、ある事件の捜査中に、
《レプリカント》開発に力を注ぐウォレス社の【巨大な陰謀】を知ると共に、
その闇を暴く鍵となる男にたどり着く。
彼は、かつて優秀なブレードランナーとして活躍していたが、
ある女性レプリカントと共に忽然と姿を消し、
30年間行方不明になっていた男、デッカード(H・フォード)だった。
いったい彼は何を知ってしまったのか?デッカードが命をかけて守り続けてきた〈秘密〉―
人間と《レプリカント》、2つの世界の秩序を崩壊させ、
人類存亡に関わる〈真実〉が今、明かされようとしている。


いつも引用するシネマトゥデイから、見どころとあらすじを引用します。

見どころ:SF映画の金字塔『ブレードランナー』の続編。前作から30年後の2049年を舞台に、違法レプリカント(人造人間)処分の任務に就く主人公が巨大な陰謀に巻き込まれる様子を活写する。新旧のブレードランナーを『ラ・ラ・ランド』などのライアン・ゴズリングと、前作から続投のハリソン・フォードが熱演。『メッセージ』などのドゥニ・ヴィルヌーヴ監督がメガホンを取り、前作の監督を務めたリドリー・スコットが製作総指揮に名を連ねている。

あらすじ:2022年にアメリカ西海岸で大規模な停電が起きたのをきっかけに世界は食物供給が混乱するなど危機的状況を迎える。2025年、科学者ウォレス(ジャレッド・レトー)が遺伝子組み換え食品を開発し、人類の危機を救う。そして、元捜査官デッカード(ハリソン・フォード)が突然行方をくらませて以来30年の月日が流れた2049年には、レプリカント(人造人間)の寿命に制限がなくなっていた。



若干観てから時間が経ってしまっていますが(11月に観ました)、「ブレードランナー2049」の感想です。
名作「ブレードランナー」の続編、です。
1982年に公開された「ブレードランナー」、リアルタイムでは観ていません。TVで観たのだと思います。
「ブレードランナー」の原作フィリップ・K・ディックの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」 (ハヤカワ文庫 SF)も以前読んだことがあるはずですが、覚えていませんでした。以前読んだ際には、むしろ(ディック作品に対して)苦手意識を持ってしまったはずで、その後ディックの作品は読んでいません。
この2つの予習(復習?)なしで観てしまったのですが、いやあ、おもしろかったです。

大雑把なくくりですが、「ブレードランナー」では、人間とレプリカント(人造人間)という枠組みであったのにたいし、今回の「ブレードランナー2049」では、人間と旧型レプリカントと新型レプリカントという枠組みになっていて、さらに複雑な背景となっています。
ところが、これが分かりにくくない!
むしろ、覚えていなかった前作の世界を、すっと思い出せてしまったくらいです。

ライアン・ゴズリングが新型レプリカントでブレードランナーという設定なんですが、いやあ、表情があまり出ないのがぴったりはまっていて、いや本当にアンドロイドなんじゃないかと(笑)。なので、すこし表情を出すと(表情じみたものを出すと、というべきかもしれませんが)、そのレプリカントが感情を持つようになったのでは、と思わせる効果まであって、本当にぴったりの役者です。

「ブレードランナー」で扱われていたのが「人造人間が感情を持つ」ということで、「ブレードランナー2049」ではさらに発展させて「子供を産む」(早い段階で分かるようになっていますが、ネタバレなので伏字にしておきます)とかいうテーマになっています。これは、森博嗣のWシリーズみたいですね。

この点も含め、世界観や時代・人物設定、テーマ設定、ストーリー展開まで、「ブレードランナー2049」は続編として非常によくできていまして、史上最強の続編かもしれないな、なんて思いました。
オリジナルに登場したハリソン・フォードが、途中から同じ役柄で出てくるのもいい。
ハリソン・フォードって、「スター・ウォーズ」もそうですが、こういうのが続いていますね。若いころにいい作品に出演していたということですね。

おもしろすぎて、観終わった後、「ブレードランナー」のDVDを買って観て、「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」も買って読みました。順番、逆だよ。
でも、それくらい楽しく観終わりました。
ラストシーンに降る雪が、祝福の雪であるといいのですが...



原題:BLADE RUNNER 2049
製作年:2017年
製作国:アメリカ
日本公開:2017年10月27日



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